中国の仮想通貨取引所「バイナンス(Binance)」の新規登録方法や二段階認証の設定や入金、出金方法、本人確認による出金制限解除の手順をまとめました。取引のやり方なども画像付きで初心者に分かりやすく解説しています。
バイナンス(Binance)は中国だけでなく世界中で注目されている取引所の1つです。
設立からたった5ヶ月後に取引高が世界1位になり、世界最大手の取引所になりました。
取引所人の気の高さから「バイナンスに上場した仮想通貨は必ず暴騰する」とまで言われています。
「BNB」という独自トークンを発行しており、BNB建てで取引をすると通常0.1%の手数料が割り引かれる点も魅力です。
Binanceを簡単にまとめると…
- 世界トップクラスの海外取引所
- 取引手数料は0.1%で安い
- セキュリティの信用度が高い
- 取引所トークンを発行している
登録するかまだ迷っている方はこちらの口コミや評判も参考にしてください。
目次でサッと確認
バイナンス(Binance)はどんな取引所?
設立 | 香港→マルタ島 |
---|---|
運営会社 | BINANCE |
設立日 | 2017年7月 |
基軸通貨 | BTC、ETH BNB、USDT |
取扱通貨 | 約200種類以上 |
セキュリテイ | 2段階認証ログイン 常時監視態勢 |
現物取引手数料 | 0.1% (BNB建てで割引) |
信用取引/手数料 | なし/なし |
BTC出金手数料 | 0.0005BTC |
アルトコイン 出金手数料 |
通貨により変動 (手数料一覧) |
日本語対応 | なし(翻訳対応) |
アプリ | Android |
API | あり |
約200種類の仮想通貨を購入できる
バイナンスでは海外取引所の中でもトップクラスに多い、約200種類もの仮想通貨を取り扱っています。
国内で購入出来る仮想通貨はせいぜい15種類程度しかありませんが、バイナンスに登録するだけでその10倍以上の種類の仮想通貨を購入することが出来ます。
「それだけ数が多いと変な通貨も入っているのでは?」と思うかもしれませんが、そこは安心して下さい。
CEOのCZ氏はこのように明言しています。
We don't list shitcoins even if they pay 400 or 4,000 BTC. ETH/NEO/XRP/EOS/XMR/LTC/more listed with no fee. Question is not “how much does Binance charge to list?” but “is my coin good enough?” It’s not the fee, it's your project! Focus on your own project!
— CZ Binance (@cz_binance) August 11, 2018
我々は400、4000BTCを支払われてもShitcoin(無価値な仮想通貨)を上場させることはありません。
ETH,NEO,XMR,NEO,XRP,LTCなどは無料で上場させています。
このように、上場費用に加えてプロジェクトの将来性があるとバイナンスの審査を通過した通貨だけが上場する仕組みになっています。
中身のまったくない通貨や、詐欺コインなどは上場することはないので安心して利用できますね。
(取引高の下がった通貨、プロジェクトが停止した通貨は定期的に上場廃止となっています)
ハードフォークの対応も全て網羅
ハードフォークとはプロジェクトの目的に合わせて、1つの仮想通貨が2つに分裂することを指す言葉です。
例えば、ビットコインからハードフォークによって誕生した、ビットコインキャッシュもこれに当てはまります。
この際、ハードフォーク前の通貨を取引所に預けていた場合、取引所によってはハードフォーク後のコインを受け取れない場合があります。
しかし、バイナンスではこのハードフォークした通貨を誠実に付与してくれるので、利用者が損をすることがありません。
もちろん、付与の前に安全な通貨か?セキュリティは大丈夫か?といった審査も行われているので大手取引所としての安心感は格別ですね。
日本語対応から翻訳対応に変更
2018年6月まで完全日本語対応していたバイナンスですが、日本の金融庁の警告により日本語対応を停止し、Google翻訳を用いた対応となっています。
一部の言葉が分かりづらくなっているかも知れませんが、翻訳の精度が高いのでこの機能を使用すれば英語が読めない方でも安心して日本語で利用できます。(パソコンのみ)
上メニューの右側にある翻訳ボタンを押して、言語を「日本語」に変更すれば大丈夫です。
BNBトークンを購入できる
バイナンス(Binance)は独自の取引所トークンである「BNB」を発行しています。
「四半期ごとの運営の買い戻し」「手数料割引」「Binance Launchpadの参加」などバイナンスを利用する上でも様々なメリットのあるトークンです。
2017年には1枚=約11円でしたが、2018年には24ドル(約2,600円)という240倍まで高騰した記録を残しています。
バイナンスは世界トップクラスの取引所なので、今後もこの地位を維持し続ける限り、トークンの価格も大きく上がっていくでしょう。
バイナンス(Binance)の登録方法
まずはこちらから公式サイトにアクセスします。
アカウントの登録
トップページが表示されるので「Create an Account」を選択してアカウント作成画面を開きます
スマホの場合はこちらから
アカウント登録に必要なメールアドレス、パスワードなどを画像の通り入力して、アカウント作成を進めます。
この際、携帯用のキャリアメール(@docomo、@ezweb、@softbank)やプロバイダーから配布されるメールアドレスはメールが届かない可能性があるのでおすすめ出来ません。
Googleが提供している「Gmail」かヤフーメールがおすすめです。
- メールアドレス入力
- パスワード入力
- パスワード再入力
- チェックを入れる
- ボタンを選択
メールアドレスの確認
その後、記入したメールアドレスに確認メールが送信されるのでメールボックスを確認してください。
メール確認のみなので赤枠の部分をクリックするだけで問題ありません。
以上で登録は完了になります。
赤枠部分をクリックすることでそのままログインすることが出来ます。
国内の取引所と違い、取引開始に本人確認は不要なのでこの時点で取引が可能になります。
ログインする
- メールアドレスを入力
- パスワードを入力
- ボタンを選択
次に機械か人間か判別するため、ボタンを右にスライドさせてパズルのピースを合わせます。
最初のログイン時にはセキュリティ確認のため、セーフティリスクのチェックが表示されます。
それぞれの日本語の内容は以下のとおりです。内容を確認したら右側の全てにチェックを入れて次に進みます。
2段階認証の設定
初めてのログイン後の画面では二段階認証の設定画面が表示されるので、ハッキング対策のために2段階認証の設定は必ずしておきましょう。
(スキップした場合は右上の人型のアイコンのマイページから移動することもできます)
Google検証とはアプリを使用した二段階認証のことです。
手元にスマホを用意して「Google Authenticator」を以下からダウンロードしてください。
アプリをダウンロードしたら次に進みます。
QRコードが表示されるので「Google Authenticator」アプリの右上にあるプラスボタンからカメラを起動して読み込んでください。
問題なく6桁の認証コードが出てきたら次に進みます。
次に赤枠部分に二段階認証のバックアップに必要な文字列が表示されるので、これをメモしてどこかに控えておいてください。
これがあれば端末紛失時やアプリを間違って削除しても、この文字列を使って二段階認証を復元する事ができます。
次にアプリ内の6桁の認証コード、ログインに使用しているパスワードを入力することで2段階認証の設定が完了になります。
- パスワードを入力
- 二段階認証コードを入力
- ボタンを押して完了
以上で二段階認証の設定は完了です。
ログイン時に毎回入力が求められるので、アプリはホーム画面の分かりやすい所に置いておくことをおすすめします。
2段階認証はする必要ある?
2段階認証の設定は必ずして下さい。
取引所から仮想通貨を盗まれている人のほぼ100%は2段階認証の設定をしていなかった人たちです。
取引所はいわばオンラインの銀行のようなものなので、常にハッカーからの攻撃を受けるリスクがあります。
2段階認証を設定しておけば、ログインの際にアプリを開いて6桁のコードを入れなければなりません。
少し手間ですが、自分の資産を守るためにも絶対設定しておいてくださいね。
バイナンス(Binance)の取引方法
バイナンス(Binance)は画面上メニューの「Exchange」から取引画面(トレード)に移動することが出来ます。
「Exchange」にカーソルを合わせると「Basic」、「Advance」の2種類を選ぶことが出来ますが、初心者向けはBasic、中級者以上はAdvanceを使うことをおすすめします。
ではまず、初心者向けのBasicから使い方を紹介します。
ベーシック取引の使い方
初心者向けのシンプルな画面になっており、左側に注文板、中央にチャート、下部に取引画面、右上で取引ペア一覧、右下に直近の取引履歴が表示されています。
バイナンス(Binance)では数量が25%、50%、75%、100%で簡単に設定可能になっており「半分だけ売却(購入)したい」という時にワンボタンで注文を出来るのが特徴です。
また、取引画面にあるタブをクリックすることで「指値注文」「成行注文」「トリガー注文」の注文方法が変更できます。
- Limit:指値注文
- Market:成行注文
- Stop-Limit:トリガー注文
それぞれの注文方法の違いについてはこちらの記事を参考にしてください。
アドバンス取引の使い方
左上にチャート、右上で通貨の変更、左下で取引の切り替え、右下に取引画面があります。(取引ペアの変更は右上)
オリジナルのチャート画面では初期設定でMACDとMAが表示されていますが、左上のツールとインディケーターボタンから切り替える事もできます。
ツールではトレンドライン、サポートラインなど
インディケーターではRSI、BOLL、EMAなど主要な物が揃っています。
オリジナルの画面が使いづらい方でも安心して下さい。バイナンスのAdvanceチャートはTradingViewにも対応しており、投資経験者の方でも自由にカスタムする事ができます。
チャートの右上にあるボタンを押して切り替えられます。
設定項目が多くなっており、自由に線などを描画できるのでテクニカル分析などが出来る中級者以上におすすめです。
右上には全画面表示ボタンもあるので、画面いっぱいにチャートを表示して常時確認したい方はぜひ活用して下さい。
仮想通貨の買い方・売り方
具体的に仮想通貨を購入する手順が知りたい!という方向けに、仮想通貨の買い方(売り方)の流れを紹介します。
買いたい・売りたい銘柄を選択
まずは公式サイトのトップ画面などから取引したい通貨を選択します。
最初にBTCやETHなどの基軸通貨のタブを選択してから、取引したい通貨を選びます。
取引画面に必要な情報を入力する
その後、アドバンス取引画面に移動するので取引に必要な情報を入力していきます。
(こちらは買う場合の流れですが、売る場合は右側の「Sell」の方を入力すれば大丈夫です)
- Priceに取引価格を入力※
- その通貨の購入枚数を入力
- 合計価格を確認する
- ボタンを押して購入完了
※取引価格(現在価格)がわからない場合は左側に表示されている注文板をクリックすることで反映する事が出来ます。
通貨を買う場合は上側、売る場合は下側の数字をクリックすることで、自動的にPriceに反映されます。
バイナンス(Binance)の入金・出金方法
バイナンス(Binance)の入金、出金は上部の「Funds」から「Balance」をクリックすることで移動することが出来ます。
預金&お引き出し画面ではBinanceで取り扱っている通貨が一覧で表示されます。
「Hide」にチェックを入れることで保有している仮想通貨のみ表示することが出来ます。
「Total Balance」を選択することで多く保有している通貨順にソートすることも出来ます。
通貨ごとに右側に「Deposit」「Withdrawal」という項目があり、こちらから入出金することが出来ます。
Deposit=入金、Withdrawal=出金という意味です。
ビットコインの入金方法
各通貨の右側にある「Deposit」を選択することで、入金画面に移動することが出来ます。
入金するためのウォレットアドレスとQRコードを表示する事ができます。
入金アドレスが表示されており、「Show QR Code」を選択するとQRコードが表示され、「Copy Address」を選択するとウォレットアドレスがコピーされます。
ミスがないようにコピーする場合は「Copy Address」を使うのをおすすめします。
Binanceに国内の取引所から入金する方法はこちらの記事を参考にしてください。
ビットコインの出金・送金方法
各通貨の右側にある「Withdrawal」を選択することで、入金画面に移動することが出来ます。
出金するためにまずは外部取引所のウォレットアドレスを登録しましょう。
「Use New Address」を押してウォレットアドレスの追加エリアを表示します。
ラベルは自身が管理しやすい名前をつけて下さい。
2回目以降同じ取引所やウォレットに出金する場合は、リストから選ぶことが出来ます。
- ラベルを入力
- ウォレットアドレスを入力
- 出金数量を入力
- ボタンを押して完了
通貨ごとに最小引き出し量や1日の出金上限が決まっているので送金する際は注意しましょう。
入出金の状況については右側のHistoryで確認することも出来ます。
出金申請後はメールで出金確認メールが届きます。
「バイナンスから出金が出来ない」という方はメールを見落としている可能性が高いので迷惑メールボックスも含めて確認して下さい。
出金数量と出金先のアドレスが間違っていないことを確認してから「Coinfirm Withdraw」のボタンを押しましょう。
以上で出金は完了になります。
バイナンス(Binance)の出金制限解除・本人確認
バイナンス(Binance)は身分証の提示なしでも取引と1日最大2BTC分の出金が可能になっています。
それ以上の金額の移動が必要な場合、住所や身分証(パスポートなど)の本人確認の登録をすることで最大100BTCまでの出金が可能になります。
マイページから本人確認画面に移動する事ができます。
本人確認書類提出の形式では「Personal」を選択します。
本人確認に必要な名前、名字、住所などを入力します。
この情報は提出する運転免許証やパスポートなどの本人確認書類と同じ情報を記入して下さい。
パスポート写真の提出
手元に運転免許証かパスポートを用意し、スマホなどで写真を撮り画像を用意します。
用意ができたらボタンを押して次に進みます。
提出する画像が運転免許証かパスポートどちらかを選択します。
画像を選択後、写真を確認して問題なければ次に進みます。
その後画面の指示に従って、個人署名とBinance+今日の日付+パスポート+自身の証明写真をそれぞれ撮影しアップロードします。
(画像の写真を参考に1枚の写真に収めてください)
すべて記入が終わったら本人確認が完了します。確認が終わるまで1週間程度必要と思うので気長に待ちましょう。
お問い合わせをすることでさらに1段階上の権限が持てるようになり、1日100BTC以上の出金も可能になりますが、かなりの金額になるのでほとんどの方は不要です。
バイナンス(Binance)はスマホアプリも使いやすい
取引所では珍しく、バイナンス(Binance)は公式スマホアプリをAndroid版で配信をしており、ウェブ版と同じ使用感でチャート表示、取引、資産管理を行うことが出来ます。
アプリ版からでもRegisterより新規登録することが出来ます。
ログインする場合は画像のとおりに必要項目を入力してログインしましょう。
- メールアドレス入力
- パスワード入力
- ログインを選択
こちらはトレード画面です。
こちらはウォレットの画面
設定画面からは2段階認証の設定やTouchIDとのヒモ付も行うことが可能です。毎回ログインIDとパスワードを入力する手間から開放されるのでこれはありがたいですね。
バイナンスはクレジットカード決済にも対応
#Binance Enables Debit and Credit Card Paymentshttps://t.co/EuJSsaHsQU pic.twitter.com/5uhflUcmXL
— Binance (@binance) January 31, 2019
バイナンス公式から1月31日に「VISA、MASTERのクレジットカード・デビットカードによる4種類の仮想通貨の購入に対応した」と発表がありました。
クレジットカードで購入出来るようになった通貨
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
クレジットカード決済をしてからおよそ10分~30分以内にウォレットに入金されるようです。
1回の利用につき3.5%の手数料、もしくは10USDの高い方が選ばれます。
既にクレジットカード決済に対応しているChangellyやCoinmamaなどは利用手数料に5%取られてしまうので比較するとかなりお得ですね。
【まとめ】バイナンスの登録方法・使い方
海外取引所は国内取引所と比較しても、圧倒的に多くの種類の仮想通貨を取引することが出来ます。
「国内取引所で十分!」という方も、いろんな銘柄を触ってみると私と同じように新しい扉を開けるかも知れません。
使用する際は国内取引所からビットコインなどを送金して使ってくださいね。
また、初心者の方は国内取引所に1つしか登録していないことが多いですが、コインチェックの流出事件のようにハッキングリスクがあります。
投資の世界では「卵を一つのかごに盛らないこと」という言葉があるように、複数の取引所に登録して置くことが基本です。
まずはこちらから最低3箇所の国内取引所に登録して、リスク管理を徹底するようにしてくださいね。