仮想通貨のセキュリティ管理ではオンラインだけでなく、オフラインの管理も重要です。
スマホ一台あれば莫大な資産を持ち歩くことが出来るようになった便利な半面、強盗や窃盗似合ってしまうリスクも大きくなってしまいました。
今回は仮想通貨を狙った悪質な犯罪や強盗・拉致のリスクに備える対処方法について紹介しています。
仮想通貨の便利な落とし穴
仮想通貨は非中央集権なお金として銀行やATMが不要で、スマホ1つで資産を持ち歩くことが出来るようになっています。
とても便利になった反面、他人の資産を奪うのも簡単になったという弊害も起きています。
ハッキングだけでなく自分の身が狙われる可能性も
仮想通貨はデータのお金でもあるため、ハッキングリスクが高いと言われています。
そのため、多くの方がスマホのセキュリティやデータの管理を安全にしていると思いますが、自分の身が狙われる可能性もあることを覚えておきましょう。
実際にビットコインを多く持つ資産家や、トレーダーで財産を築いたYoutuberなどが襲われる事件が多発しています。
いくつかの事件は、犯人の送金履歴を辿ることでサイバー警察が犯人を特定することが出来ていますが、それはあくまでも襲われた後の話…。
脅されたり寝ているうちにスマホから送金される恐れ
なぜ自身が狙われるかと言うと、脅して指紋認証を解除させたりパスワードさえ聞き出せば、膨大な資産を移動することが出来るからです。
実際のお金を強盗するにも、家に押しかけたところでお金は置いてません。
基本的には銀行やATMを通さなければ大金を奪うことは出来ません。
しかし、仮想通貨は個人が管理しているデータのため、100円でも100万円でもパスワードが分かれば一瞬で送金してお金を強奪することが出来ます。
自分の資産を守るのが自分だけになったことで、襲われるリスクも出てきたわけですね。
ほとんどの方は指紋認証で取引所などのロック解除設定をしている場合が多いです。
あなたを意識不明にしたり、泥酔状態にして指紋と親指を拝借しても簡単にお金を奪えるのです。
スマホ紛失による資産流出
もちろんスマホを紛失しても資産を流出してしまうリスクがあります。
スマホを拾った人が仮想通貨の事を熟知していて、ホーム画面を開いてロックの掛かっていないウォレットや取引所アプリを見つけてしまうと危険です。
取引所の二段階認証などのオンラインハッキング対策はもちろんですが、オフラインでのハッキング対策も必須です。
スマホの管理でも以下のセキュリティポイントを改めてチェックしておきましょう。
- スマホ本体のパスワード設定
- 取引所やウォレットの指紋認証設定
- 取引所の二段階認証設定
オンラインでのセキュリティレベルを上げる方法はこちらの記事を参考にして下さい。
無闇にネットの人や知らない人と合わない
仮想通貨界隈に限らず、Twitterなどで知り合った人間とSNSで会ってオフ会などをする機会は少なくありません。
特に初心者を装った犯罪者がターゲットに近づき、スキを伺っている、会ってから資産を盗もうとしている可能性もあります。
真っ先に考えられる手口としては、Twitter等で初心者を装ったアカウントを作って、色々な人をフォロー・いいねしてフレンドリーな感じにして、オフ会に出て標的を物色・スマホトレードで大金を取引所に入れていそうな人を見つけたら、拉致るなり泥酔させるなりして、指紋認証突破→送金、とかかな https://t.co/JADCM4oewF
— 単眼愛(モノアイ) (@mono_i_love) November 17, 2017
2018年に起きたコインチェックの流出事件も、内部のエンジニアをターゲットにハッカーが仕組んだことで起きた事件です。
半年間に渡り一般人を装ってフレンドリーに交流した結果、ウィルスを仕込んだメールを送り付け、ハッキングに至りました。
このように、現在の詐欺師や犯罪者は手口が巧妙化しています。
日本は海外と比べて比較的犯罪が少なく、強盗や拉致の危険性は少ないですが、相手を泥酔させたり、睡眠薬で眠らせれば指紋認証はすぐ解除出来ます。
SNSで知り合った人物とは軽々しく会わない、慎重になるということを心がけましょう
お金持ちアピールをしない
誘拐・拉致などの仮想通貨強盗に襲われている人は主に資産家や投資家、自分の資産を自慢していた人です。
お金を持っていることを自分から話してしまうのは「自分をターゲットにしてくれ!」とアピールしているようなものです。
そういった人物は真っ先に標的になり、ウォレット残高の確認、住所の特定などを水面下で進められるでしょう。
犯人たちも無闇に標的を探してはいないので、稼いでいる人に目星をつけます。
仮想通貨投資で稼いでも嬉しい気持ちはグッと抑えて自慢しないようにしましょう。
過去にトレードで勝った事や資産の多さをアピールした人は「今月からもやしで生活しなきゃ…」など貧乏アピールやFXで大損してしまったことを強調して帳消ししましょう。
安直な方法かも知れませんが、犯人たちもあえてもやし生活をしている人間を襲うことはしないでしょう。
送金用のウォレットを用意する
仮想通貨は基本的にウォレットアドレスさえ分かれば他人の残高や送金履歴を確認することが出来ます。
他人や決済用に使用するウォレットは別に用意しておくことで、自分の総資産を把握させないことです。
しかし「1000万円相当の残高があるウォレットA」から「1000円しか入っていない送金用のウォレットB」に一部を移すだけでは簡単にウォレットAが特定出来ます。
おすすめは取引所経由でウォレットBに入金する方法です。
- 取引所に日本円を入金する
- 取引所で仮想通貨を買う
- ウォレットBに送金する
こうすることで、送金履歴を辿ってもあなたがどれだけお金を持っている人なのか分からなくなります。
ネット上に個人情報を載せない
これはネットをする上で身を守るために重要なことですが、個人情報はネット上に書かないようにしましょう。
自分のSNSアカウントなどに以下の情報を載せている人は、少しでも強盗に会うリスクを下げたいのであれば削除しておきましょう。
- 自撮り写真や顔出ししている映像
- 自分の住所や場所を特定される写真
- リア友のフォロワーを無くす
これを気をつけておくことで自身が特定される事が少なくなります。
仮想通貨を多く持っていなくても、変なネットストーカーを遠ざけることが出来ます。
防犯グッズを持ち歩く
この記事を見ている方は既にこのような状態に人もいると思います。
- 知らないネットの人と会ってしまった
- 金持ちアピールをしてしまった
- 過去に個人情報を晒している
既に犯してしまったリスクは取り消すことが出来ません。
晒してしまった個人情報などネットのデータなどは早急に消して、今後の身の安全を守ることを第一に考えましょう。
その一例として、防犯グッズを持ち歩くことです。
ナイフや銃火器など、職質に合って困るものはNGですが、防犯用のアラームや催涙スプレーなどであれば大丈夫でしょう。
「自分の資産は自分で守る!」を心がけて、ネットだけでなくリアルの立ちふるまいや周囲の人間にも気をつけておきましょう。