国内取引所として有名なbitFlyer(ビットフライヤー)とZaif(ザイフ)のセキュリティや使いやすさ、通貨の種類、手数料などを徹底比較しました。
どっちに登録しようか迷っている方は、おすすめな取引所がどちらなのか考察しているので参考にして下さい。
結論!どっちの取引所がおすすめか
bitFlyerがおすすめ
bitFlyerは資本金とセキュリティレベルの高さという点でトップクラスの実績を持っているため、初めて仮想通貨を購入する初心者におすすめの取引所といえます。
経営陣の金融リテラシーも高く、顧客の資産を預かっているという意識が強い取引所です。
Coincheckではコールドウォレットに対応していないXEMが流出する事件が起きてしまいましたが、bitFlyerではすべての通貨がコールドウォレットに対応しています。
全世界の取引所の中でもトップクラスのセキュリティ評価を受けており、仮想通貨の大きなリスクであるハッキングのリスクが一番低い取引所といえます。
ひと目で分かる比較内容まとめ
比較内容 | bitFlyer | Zaif |
---|---|---|
資本金 | ○ 41億218万円 |
○ 1億円 |
設立日 | ○ 2014年1月 |
○ 2014年6月 |
セキュリティ | ◎ | △ |
安定性 | ○ | △ |
通貨の種類 | △ 7種類 |
○ 15種類 |
ビットコイン 取引手数料 |
○ 0.01% |
◎ -0.05%〜-0.01% |
アルトコイン 取引手数料 |
× スプレッド 3~7% |
◎ -0.01%〜0.1% |
レバレッジ倍率 | ○ 最大15倍 |
ー なし |
レバレッジ 取引手数料 |
○ 0.04% |
ー |
日本円 入金手数料 |
○ 無料~324円 |
△ 無料~594円 |
日本円 出金手数料 |
△ 216円~756円 |
△ 216円〜756円 |
仮想通貨 入金手数料 |
○ 無料 |
○ 無料 |
仮想通貨 出金手数料 |
△ 通貨により変動 |
△ 通貨により変動 |
使いやすさ | ○ |
△ |
アプリ | ○ iOS/Android |
ー なし |
セキュリティの高さは断然bitFlyer
bitFlyerの魅力はなんと言ってもセキュリティレベルの高さです。
利用者の口コミを見てみるとやはり運営会社が信用できる、セキュリティがしっかりしているという声が圧倒的に多いです。
ほとんどの方が仮想通貨を買った後はそのまま取引所に預けていると思います。
銀行と同じように仮想通貨を預ける先として、安心感があるということはやっぱり大事ですね。
(2018年11月追記)Zaifは「FISCO」を運営する株式会社フィスコが事業引き継ぎを行っており、内部セキュリティの強化は既に完了しております。
通貨の種類が多いのはZaif
通貨の種類の多さはZaifの方が多く、様々な通貨を購入することが出来ます。
XEMやモナコインなど人気の高い通貨を購入することが出来ます。
モナコインはbitFlyerにもありますが、ラインナップが少し異なります。
欲しい通貨が決まっている場合は種類一覧を見てから決めましょう。
レバレッジ取引ならbitFlyer
レバレッジ取引の場合、bitFlyer Lightningという信用取引に特化した機能があり、プロ向けのツールが揃っています。
レバレッジ最大15倍と高い倍率をかけた取引が可能です。
Zaifにはレバレッジ取引機能がないので、レバレッジ取引ならbitFlyer一択でしょう。
ビットコインを買うならZaif
ビットコインの購入のみであれば、Zaifの手数料が安くおすすめです。
特に購入すればするほどお得な仕組みになっており、手数料が-0.05%になっています。
これは100万円分のビットコイン取引をすれば、後日500円分のビットコインが還元されるお得な仕組みです。
多くの取引をする方ほどZaifはお得になります。
アルトコインを買うならZaif
ビットコイン以外のアルトコイン取引でもZaifの手数料は安くお得です。
通貨により変動はありますが、手数料-0.01%〜0.1%と他取引所と比べても格段に安く、スプレッドなどもかかりません。
「多くのアルトコインを安く買いたい」という方におすすめの取引所です。
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取引所を選ぶときのポイント
仮想通貨取引所を選ぶときはポイントを抑えて自分にあったものを選ぶのがおすすめです。
各取引所によってメリットやデメリットが違うので、以下の点をチェックしておきましょう。
- セキュリティの強さ
- 取引所の経営体制
- サーバーの安定性
- 取り扱い通貨の種類
- 手数料の安さ
- 取引画面・サイトの使いやすさ
- アプリの使いやすさ
セキュリティの強さ
2014年にはマウントゴックス社がハッキングにあったことで、ビットコインのイメージにも大きな傷がつきました。
その後、2018年のコインチェックのNEM流出事件により、セキュリティの高さは特に注意するべきポイントになりました。
通貨の種類の多さや使いやすさ、手数料の安さなどのメリットが多くても、預けている仮想通貨がハッキングで無くなってしまえば意味はありません。
特に取引所はオンラインの銀行のようなもので、常にハッカーから狙われているリスクを抱えています。
そのため「取引所に預けていれば安全」という事は決してありません。
多少の手数料の高い取引所でもセキュリティの高さは優先すべき部分です。
海外取引所などは過去に何度もハッキングを受けている所もあるので、自身の資産を守るためにも第一にチェックしておきましょう。
取引所の経営体制
取引所によっては内部犯の犯行によるコインの流出事件なども起きています。
海外では不正に従業員が自身の口座に仮想通貨を出金した事件などもあり、安心できる経営体制が求められています。
いざという時の流出事件の際にも会社が補填をする能力があるのか、資本金はいくらなのかといった資本の強さも大事な部分です。
会社の歴史が浅く、従業員も無名の社員ばかりの場合、何かが起きても信頼度が低いため銀行から借り入れするのは難しくなります。
経営メンバーにも取引所の運営経験や金融関係の人脈がある人が携わっていれば安心感も大きく変わります。
現在は金融庁による仮想通貨業者の認可が厳しくなったことで、一定水準のセキュリティやサポート体制などがなければ注意が入るようになりました。
サーバーの安定性
仮想通貨を買ったら値上がりするまで放置するタイプの人にはあまり関係ありませんが、デイトレーダーのように1日に何度も取引をする方にはとても重要なポイントです。
サーバーが安定していなければ、取引注文の際に注文がされていなかったり、肝心な売買の瞬間にサイトが重くなって利益を失う可能性もあります。
最近では自動売買ツールなどで極端に重い時間帯などもあるため、デイトレーダー以外にも支障が出始めています。
サーバーが安定している取引所は「好きな時に売買できる」という安心感を与えてくれます。
取り扱い通貨の種類
仮想通貨は株式と違い、どこででも同じ銘柄が買えるということはありません。
取引所によって取り扱っている通貨の種類や数はバラバラです。
欲しい通貨があっても海外取引所にしかなかったり、日本円で買える国内取引所も1箇所のみという事が多々あります。
欲しい通貨が既に決まっている方はこちらの記事を参考にして下さい。
手数料の安さ
「少しでも安く仮想通貨を買いたい!」という方には手数料の安さはとても重要です。
手数料といっても取引所では下記のような色々な種類の手数料が存在します。
- 現物取引手数料
- レバレッジ取引手数料
- 入金手数料
- 出金手数料
現物取引手数料は、単純に日本円と仮想通貨を1:1で取引する一般的な購入方法です。
初心者の方は基本的にこの金額だけ抑えておけば大丈夫です。
現物取引でもビットコインとアルトコインの手数料が異なる場合があるので、欲しい通貨に合わせて注意深く確認しておきましょう。
レバレッジ取引は信用取引といって、原資以上の金額の取引の際に必要なものです。
入金手数料や出金手数料は日本円、仮想通貨の入出金の際に必要な手数料ですが、基本的に大きな差はありません。
取引画面・サイトの使いやすさ
取引画面の使いやすさは長く取引所を使っていく上でとても重要になります。
すぐに欲しい通貨の画面に移動できなかったり、取引情報を間違って入力してしまうような画面のつくりになっているとストレスを受けてしまいます。
値動きやチャートの情報などを素早く受け取れる、使いやすい取引所であればイライラすることもありません。
特にFX経験者などはテクニカル分析をするためにチャートのカスタマイズ機能があれば、戦略的に取引ができるようになるでしょう。
アプリの使いやすさ
値段の変動が激しい仮想通貨では、外出先でも取引出来なければ大幅に損をしてしまう可能性もあります。
そこで、アプリが出ているかどうかは大きな差になるでしょう。
アプリで取引ができれば外出先での価格の確認や、売買を簡単にすることが出来るので、いざという時にも安心です。
取引所によってアプリの使いやすさも様々なので、登録の前にはチェックしておきたい所です。
取引所の徹底比較
セキュリティの強さを比較
比較内容 | bitFlyer | Zaif |
---|---|---|
二段階認証 | ○ | ○ |
コールド ウォレット管理 |
○ | △ |
マルチ シグネチャ |
○ | ○ |
SSL通信 | ○ DigiCert採用 |
○ |
ハッキング被害 | あり | あり |
ホットウォレットで仮想通貨を管理していたZaifは2018年9月に大規模なハッキング被害を受けています。
(2018年11月追記)Zaifは「FISCO」を運営する株式会社フィスコが事業引き継ぎを行っており、内部セキュリティの強化は既に完了しております。
bitFlyerではコールドウォレット管理を徹底しており、SSL通信もDigiCertを採用しているなどより強力なセキュリティを目指しています。
世界最高水準のセキュリティを完備しているのでbitFlyerの方が安心度は高いでしょう。
取引所の経営体制を比較
比較内容 | bitFlyer | Zaif |
---|---|---|
資本金 | 41億238万円 | 1億円 |
設立日 | 2014年1月9日 | 2014年6月16日 |
仮想通貨 事業登録 |
関東財務局長 第00003号 |
近畿財務局長 第00002号 |
従業員数 | 128名 | 30名~ |
内部不祥事 | なし | なし |
会社概要HP | こちら | こちら |
経営の規模や健全性ではbitFlyerがやや優勢なことが分かります。
資本金が仮想通貨取引所の中でもトップクラスに高く、倒産してしまう心配は低いです。
取り扱い通貨の種類を比較
比較内容 | bitFlyer | Zaif |
---|---|---|
取扱数 | 7種類 | 15種類 |
通貨名 | BTC(ビットコイン) BCH(ビットコインキャッシュ) ETH(イーサリアム) ETC(イーサリアムクラシック) LTC(ライトコイン) MONA(モナコイン) LSK(リスク) |
BTC(ビットコイン) BCH(ビットコインキャッシュ) ETH(イーサリアム) MONA(モナコイン) NEM(ネム) XCP(カウンターパーティ) ZAIF(ザイフトークン) BCY(ビットクリスタル) SJCX(ストレージコインエックス) FSCC(フィスココイン) PEPECASH(ぺぺキャッシュ) CICC(カイカコイン) NCXC(ネクスコイン) JPYZ(ゼン) CMS(コムサ) |
取引ペア | 日本円のみ | 日本円 一部BTCペアあり |
取り扱いをしている通貨の種類ではZaifのほうが優秀です。
しかし金融庁の規制の影響もあり、2018年5月には匿名通貨の取り扱いが停止され10種類になっています。
Zaifでは人気の高いNEMを購入できますが、国産通貨として有名なモナコインはbitFlyerで取り扱っています。
手数料の安さを比較
比較内容 | bitFlyer | Zaif |
---|---|---|
ビットコイン 取引手数料 |
0.01% | 無料 |
アルトコイン 取引手数料 |
スプレッド 3~7% |
0.1% |
レバレッジ | 最大15倍 | なし |
レバレッジ 取引手数料 |
0.04% | ー |
日本円 入金手数料 |
銀行手数料のみ |
銀行手数料のみ |
クイック 入金手数料 |
324円(税込) | 3万円未満:486円 3万円以上:594円 |
日本円 出金手数料 |
三井住友銀行の場合 3万未満:216円 3万以上:432円 三井住友銀行以外 3万未満:540円 3万以上:756円 |
50万未満:350円 50万以上:756円 |
仮想通貨 入金手数料 |
無料 | 無料 |
仮想通貨 出金手数料 |
通貨により変動 | 通貨により変動 |
通貨の取引手数料はZaifが圧倒的に安いです。
アルトコインの手数料が0.1%と安く、スプレッドもかからないので多くのアルトコインを安い価格で購入することが出来ます。
入出金手数料には大きな差はありません。
使いやすさと安定性を比較
比較内容 | bitFlyer | Zaif |
---|---|---|
取引画面の 見やすさ |
○ | ○ |
チャートの カスタマイズ |
△ (FXのみ) |
△ |
注文しやすさ | ○ | △ |
サーバーの 安定性 |
○ | × |
アプリ | iOS/Android | iOS/Android |
アプリの 使いやすさ |
○ | ー |
使いやすさの部分ではbitFlyerの方が投資初心者に優しい画面デザインになっており、安心して取引することが出来ます。
Zaifはサーバーが重く、注文がなかなか通らないというデメリットがあるため細かくトレードする人にとっては大きなストレスになります。
特に利用者の多い夜の時間帯などは10回以上注文が通らないこともあり、一番の欠点と言えます。
その他の独自機能
bitFlyerの独自機能
- 提携企業利用でBTCを貰えるキャンペーン
- 独自のFXサービス
- 送金サービスbitWire
- BTCでクラウドファンディングが出来る
Zaifの独自機能
- 仮想通貨の積立投資
- 仮想通貨のチャージが出来るマネパカード
- ハードウォレットの販売代理店
- チャットチップ
- SNSでのチップ配布
bitFlyerでは提携企業の楽天などを取引所経由で利用することで買い物の一部がビットコインで還元されます。
少しでもお得に買物をしたい方におすすめです。
Zaifでは国内取引所で唯一仮想通貨の積立投資サービスを行っており、毎月自動的に一定額を積み立ててくれます。
どっちの取引所に登録すべきか
どちらの取引所もメリットやデメリットがあるため、どうしても迷っている方は以下のポイントで決めるのがおすすめです。
- セキュリティの高い取引所→bitFlyer
- 多くの仮想通貨を買いたい→Zaif
- 手数料の安い取引所→Zaif
- レバレッジ取引がしたい→bitFlyer
どのポイントで魅力を感じるかは人それぞれなので、自分にあった取引所を選びましょう。