国内取引所として有名なbitFlyer(ビットフライヤー)とcoincheck(コインチェック)のセキュリティや使いやすさ、通貨の種類、手数料などを徹底比較しました。
どっちに登録しようか迷っている方は、おすすめな取引所がどちらなのか考察しているので参考にして下さい。
結論!どっちの取引所がおすすめか
bitFlyerがおすすめ
bitFlyerは資本金とセキュリティレベルの高さという点でトップクラスの実績を持っているため、初めて仮想通貨を購入する初心者におすすめの取引所といえます。
経営陣の金融リテラシーも高く、顧客の資産を預かっているという意識が強い取引所です。
coincheckではコールドウォレットに対応していないXEMが流出する事件が起きてしまいましたが、bitFlyerではすべての通貨がコールドウォレットに対応しています。
全世界の取引所の中でもトップクラスのセキュリティ評価を受けており、仮想通貨の大きなリスクであるハッキングのリスクが一番低い取引所といえます。
ひと目で分かる比較内容まとめ
比較内容 | bitFlyer | coincheck |
---|---|---|
資本金 | ○ 41億218万円 |
△ 9200万円 |
設立日 | ○ 2014年1月 |
○ 2012年8月 |
セキュリティ | ◎ | △ |
安定性 | ○ | ○ |
通貨の種類 | △ 7種類 |
○ 10種類 |
ビットコイン 取引手数料 |
○ 0.01% |
○ 0% |
アルトコイン 取引手数料 |
× スプレッド 3~7% |
× スプレッド3% |
レバレッジ倍率 | ○ 最大15倍 |
△ 最大5倍 |
レバレッジ 取引手数料 |
○ 0.04% |
○ 0% |
日本円 入金手数料 |
○ 無料~324円 |
△ 無料~1000円 |
日本円 出金手数料 |
△ 216円~756円 |
○ 400円 |
仮想通貨 入金手数料 |
○ 無料 |
○ 無料 |
仮想通貨 出金手数料 |
△ 通貨により変動 |
△ 通貨により変動 |
使いやすさ | ○ |
○ |
アプリ | ○ iOS/Android |
○ iOS/Android |
セキュリティの高さは断然bitFlyer
bitFlyerの魅力はなんと言ってもセキュリティレベルの高さです。
利用者の口コミを見てみるとやはり運営会社が信用できる、セキュリティがしっかりしているという声が圧倒的に多いです。
ほとんどの方が仮想通貨を買った後はそのまま取引所に預けていると思います。
銀行と同じように仮想通貨を預ける先として、安心感があるということはやっぱり大事ですね。
通貨の種類が多いのはcoincheck
通貨の種類の多さはcoincheckの方が多く、様々な通貨を購入することが出来ます。
リップルなど人気の高い通貨を購入することが出来ますが、モナコインはbitFlyerにしかないので、欲しい通貨が決まっている場合はラインナップを見てから決めましょう。
レバレッジ取引ならbitFlyer
レバレッジ取引の場合、bitFlyer Lightningという信用取引に特化した機能があり、プロ向けのツールが揃っています。
レバレッジ最大15倍と、coincheckよりも大幅に高い倍率をかけた取引が可能です。
ビットコインを買うならどちらでもOK
ビットコインの購入のみであれば、bitFlyerの手数料は0.01%、coincheckの手数料は無料です。
取引手数料だけで見るとcoincheckがおすすめですが、bitFlyerで100万円分購入しても100円しか手数料はかかりません。
coincheckは出金手数料がやや高いので100万円分以下の購入であればbitFlyerがおすすめです。
どちらもアルトコイン取引手数料は高い
これはどちらにも共通しているデメリットですが、アルトコインの手数料が高いという欠点があります。
スプレッドと言われる取引手数料が付いているため、3%以上の手数料を無駄に取られてしまいます。
ビットコイン以外の通貨を購入したい場合は、手数料無料で通貨の種類も多いZaifがおすすめです。
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取引所を選ぶときのポイント
仮想通貨取引所を選ぶときはポイントを抑えて自分にあったものを選ぶのがおすすめです。
各取引所によってメリットやデメリットが違うので、以下の点をチェックしておきましょう。
- セキュリティの強さ
- 取引所の経営体制
- サーバーの安定性
- 取り扱い通貨の種類
- 手数料の安さ
- 取引画面・サイトの使いやすさ
- アプリの使いやすさ
セキュリティの強さ
2014年にはマウントゴックス社がハッキングにあったことで、ビットコインのイメージにも大きな傷がつきました。
その後、2018年のコインチェックのNEM流出事件により、セキュリティの高さは特に注意するべきポイントになりました。
通貨の種類の多さや使いやすさ、手数料の安さなどのメリットが多くても、預けている仮想通貨がハッキングで無くなってしまえば意味はありません。
特に取引所はオンラインの銀行のようなもので、常にハッカーから狙われているリスクを抱えています。
そのため「取引所に預けていれば安全」という事は決してありません。
多少の手数料の高い取引所でもセキュリティの高さは優先すべき部分です。
海外取引所などは過去に何度もハッキングを受けている所もあるので、自身の資産を守るためにも第一にチェックしておきましょう。
取引所の経営体制
取引所によっては内部犯の犯行によるコインの流出事件なども起きています。
海外では不正に従業員が自身の口座に仮想通貨を出金した事件などもあり、安心できる経営体制が求められています。
いざという時の流出事件の際にも会社が補填をする能力があるのか、資本金はいくらなのかといった資本の強さも大事な部分です。
会社の歴史が浅く、従業員も無名の社員ばかりの場合、何かが起きても信頼度が低いため銀行から借り入れするのは難しくなります。
経営メンバーにも取引所の運営経験や金融関係の人脈がある人が携わっていれば安心感も大きく変わります。
現在は金融庁による仮想通貨業者の認可が厳しくなったことで、一定水準のセキュリティやサポート体制などがなければ注意が入るようになりました。
サーバーの安定性
仮想通貨を買ったら値上がりするまで放置するタイプの人にはあまり関係ありませんが、デイトレーダーのように1日に何度も取引をする方にはとても重要なポイントです。
サーバーが安定していなければ、取引注文の際に注文がされていなかったり、肝心な売買の瞬間にサイトが重くなって利益を失う可能性もあります。
最近では自動売買ツールなどで極端に重い時間帯などもあるため、デイトレーダー以外にも支障が出始めています。
サーバーが安定している取引所は「好きな時に売買できる」という安心感を与えてくれます。
取り扱い通貨の種類
仮想通貨は株式と違い、どこででも同じ銘柄が買えるということはありません。
取引所によって取り扱っている通貨の種類や数はバラバラです。
欲しい通貨があっても海外取引所にしかなかったり、日本円で買える国内取引所も1箇所のみという事が多々あります。
欲しい通貨が既に決まっている方はこちらの記事を参考にして下さい。
手数料の安さ
「少しでも安く仮想通貨を買いたい!」という方には手数料の安さはとても重要です。
手数料といっても取引所では下記のような色々な種類の手数料が存在します。
- 現物取引手数料
- レバレッジ取引手数料
- 入金手数料
- 出金手数料
現物取引手数料は、単純に日本円と仮想通貨を1:1で取引する一般的な購入方法です。
初心者の方は基本的にこの金額だけ抑えておけば大丈夫です。
現物取引でもビットコインとアルトコインの手数料が異なる場合があるので、欲しい通貨に合わせて注意深く確認しておきましょう。
レバレッジ取引は信用取引といって、原資以上の金額の取引の際に必要なものです。
入金手数料や出金手数料は日本円、仮想通貨の入出金の際に必要な手数料ですが、基本的に大きな差はありません。
取引画面・サイトの使いやすさ
取引画面の使いやすさは長く取引所を使っていく上でとても重要になります。
すぐに欲しい通貨の画面に移動できなかったり、取引情報を間違って入力してしまうような画面のつくりになっているとストレスを受けてしまいます。
値動きやチャートの情報などを素早く受け取れる、使いやすい取引所であればイライラすることもありません。
特にFX経験者などはテクニカル分析をするためにチャートのカスタマイズ機能があれば、戦略的に取引ができるようになるでしょう。
アプリの使いやすさ
値段の変動が激しい仮想通貨では、外出先でも取引出来なければ大幅に損をしてしまう可能性もあります。
そこで、アプリが出ているかどうかは大きな差になるでしょう。
アプリで取引ができれば外出先での価格の確認や、売買を簡単にすることが出来るので、いざという時にも安心です。
取引所によってアプリの使いやすさも様々なので、登録の前にはチェックしておきたい所です。
取引所の徹底比較
セキュリティの強さを比較
比較内容 | bitFlyer | coincheck |
---|---|---|
二段階認証 | ○ | ○ |
コールド ウォレット管理 |
○ | ○ |
マルチ シグネチャ |
○ | ○ |
SSL通信 | ○ DigiCert採用 |
○ |
ハッキング被害 | あり | あり |
基本的なセキュリティはどちらも同じですが、coincheckではコールドウォレット管理をしていると公表していたものの、ビットコイン以外の通貨は対応されていませんでした。
また、過去にはどちらもハッキング被害を受けておりましたが、二段階認証の導入後その心配は無くなったようです。
bitFlyerではコールドウォレット管理を徹底しており、SSL通信もDigiCertを採用しているなどより強力なセキュリティを目指しています。
世界最高水準のセキュリティを完備しているのでbitFlyerの方が安心度は高いでしょう。
取引所の経営体制を比較
比較内容 | bitFlyer | coincheck |
---|---|---|
資本金 | 41億238万円 | 1億円 |
設立日 | 2014年1月9日 | 2012年8月28日 |
仮想通貨 事業登録 |
関東財務局長 第00003号 |
関東財務局長 第00014号 |
従業員数 | 128名 | 105名 |
内部不祥事 | なし | なし |
会社概要HP | こちら | こちら |
経営の規模や資本金の多さではbitFlyerが優秀なことが分かります。
設立日の速さ以外では資本金が仮想通貨取引所の中でもトップクラスに高く、倒産してしまう心配は低いです。
どちらも仮想通貨事業登録をしっかりと行っており、健全な運営を行っています。
取り扱い通貨の種類を比較
比較内容 | bitFlyer | coincheck |
---|---|---|
取扱数 | 7種類 | 10種類 |
通貨名 | BTC(ビットコイン) BCH(ビットコインキャッシュ) ETH(イーサリアム) ETC(イーサリアムクラシック) LTC(ライトコイン) MONA(モナコイン) LSK(リスク) |
BTC(ビットコイン) BCH(ビットコインキャッシュ) ETH(イーサリアム) ETC(イーサリアムクラシック) LTC(ライトコイン) XRP(リップル) XEM(ネム) ※ ※ ※ LISK(リスク) ※ FCT(ファクトム) MONA(モナコイン) ※2018年5月に廃止 |
取引ペア | 日本円のみ | 日本円のみ |
取り扱いをしている通貨の種類ではcoincheckのほうが優秀です。
しかし金融庁の規制の影響もあり、2018年5月には匿名通貨などの取り扱いが停止され9種類になっています。
coincheckでは人気の高いリップルを購入できますが、国産通貨として有名なモナコインはbitFlyerで取り扱っています。
手数料の安さを比較
比較内容 | bitFlyer | coincheck |
---|---|---|
ビットコイン 取引手数料 |
0.01% | 0% |
アルトコイン 取引手数料 |
スプレッド 3~7% |
スプレッド3% |
レバレッジ | 最大4倍 | 最大5倍 |
レバレッジ 取引手数料 |
0.04% | 0% |
日本円 入金手数料 |
銀行手数料のみ |
銀行手数料のみ |
クイック 入金手数料 |
324円(税込) | 3万円未満:756円 3万円以上 30万円以下:1000円 50万円以上:入金額 ×0.108%+486 円 |
日本円 出金手数料 |
三井住友銀行の場合 3万未満:216円(税込) 3万以上:432円(税込) 三井住友銀行以外 3万未満:540円(税込) 3万以上:756円(税込) |
400円 |
仮想通貨 入金手数料 |
無料 | 無料 |
仮想通貨 出金手数料 |
通貨により変動 | 通貨により変動 |
手数料の大きな違いはほぼありません。
どちらもアルトコインの取引手数料にスプレッドと言われる売買手数料がかかっているので、Zaifなどの取引手数料が無料の取引所を使うのがおすすめです。
coincheckではクイック入金の場合多額の手数料が取られてしまうので、銀行振込以外はおすすめできません。
bitFlyerは三井住友銀行と提携しているので、出金手数料が特に安い価格に設定されているので活用しましょう。
使いやすさと安定性を比較
比較内容 | bitFlyer | coincheck |
---|---|---|
取引画面の 見やすさ |
○ | ○ |
チャートの カスタマイズ |
△ (FXのみ) |
× |
注文しやすさ | ○ | ○ |
サーバーの 安定性 |
○ | ○ |
アプリ | iOS/Android | iOS/Android |
アプリの 使いやすさ |
○ | ○ |
使いやすさの部分ではどちらも投資初心者に優しい画面デザインになっており、安心して取引することが出来ます。
逆にプロとしてはチャート画面に書き込みができないので物足りない作りになっていますが、FX取引ができるbitFlyer Lightningではカスタムが可能です。
どちらもアプリがリリースされており、外出先でもチャートの確認や取引がしやすいです。
モバイルウォレットとしても機能するので、仮想通貨の店頭決済ができるのも魅力です。
その他の独自機能
bitFlyerの独自機能
- 提携企業利用でBTCを貰えるキャンペーン
- 独自のFXサービス
- 送金サービスbitWire
- BTCでクラウドファンディングが出来る
coincheckの独自機能
- ビットコイン電気
- ビットコインによる寄付
- BTCチャージが出来るバンドルカード
どちらも独自機能やキャンペーンなどで仮想通貨の普及を進めていますが、あえて利用するために登録するほどのメリットは特にありません。
bitFlyerでは提携企業の楽天などを取引所経由で利用することで買い物の一部がビットコインで還元されます。
少しでもお得に買物をしたい方におすすめです。
どっちの取引所に登録すべきか
どちらの取引所もメリットやデメリットがあるため、どうしても迷っている方は以下のポイントで決めるのがおすすめです。
- セキュリティの高い取引所→bitFlyer
- 多くの仮想通貨を買いたい→coincheck
- 手数料の安い取引所→bitFlyer
- レバレッジ取引がしたい→bitFlyer
どのポイントで魅力を感じるかは人それぞれなので、自分にあった取引所を選びましょう。
掲載している内容については2019年1月25日時点情報に基づいて執筆しておりますが、より正確な情報については必ず公式サイトをご確認ください。