予測市場プラットフォームが作れる仮想通貨「REP(Auger/オーガー)」に関する特徴や将来性、取引所での買い方、対応ウォレットと保管方法について紹介しています。
REP(Auger/オーガー)はどのような仮想通貨なのか、プロダクトの紹介や口コミについてもまとめているので参考にしてみてください。
目次でサッと確認
REP(Auger/オーガー)とは
REP(Auger/オーガー)は2014年10月から開発され、2015年8月にICOが行われたイーサリアムをベースとしたオープンソースの仮想通貨です。
イーサリアムのスマートコントラクト機能を利用した分散型の予測市場プラットフォームです。
Auger(オーガー)は「占い師」を、通貨単位のREPは「Reputation(評判)」を意味する言葉で、Augerはプロジェクト名、REPは通貨の名前になります。
REPの特徴
- スマートコントラクト技術を活用
- 予測市場のプラットフォーム
- 仮想通貨でギャンブルが出来る
予測市場プラットフォームと聞くと少し難しそうに聞こえますが、簡単に説明すると「未来を予測するギャンブルが出来る」というプロジェクトです。
Augerが提供するプラットフォーム上でユーザー同士が未来に起こるイベントのテーマを立てて、それに対してお金を賭けることが出来ます。
当たれば報酬であるREPを受け取り、間違った人はREPを失ってしまいます。
ユーザーが自由にテーマを決めることが出来るので「次のオリンピックの金メダルはどの国が一番多い?」というようなテーマを立ててお金を賭けることが出来ます。
その結果の判断はレポーターと言われる役割の多数の人物が行うことで成立しており、分散して結果を判定しています。
レポーターはAugerで開催されるイベントの結果を判断し、それが正しければREPを受け取り、間違った報告をすればREPを失うため公正な判断をしています。(後述)
Augerでは賭け事のできるプラットフォームとして以下のことが出来ます。
- ギャンブルのテーマ決め
- オッズの設定
- 賭け金の預かり
- 報酬の分配
ギャンブルが成り立つまでの一連の流れをすべてブロックチェーン上で自動的に行うことが可能です。
そのため、イベントを主催した人物が結果を判断するわけでなく、胴元が多くの配分を得ることもありません。
賭けの主催者も、普通の参加者と同じ扱いになります。
Augerで使えるメイン機能
Augerで現在使えるメイン機能は3種類です。
ギャンブルの用途に合わせて使い分けることが可能で、多様な予想市場を作成することが出来ます。
Yes / No Markets
「はい・いいえ」の二者択一で答えが得られる質問で賭け事が出来るギャンブルです。
例えば「次のアメリカ大統領選挙で当選するのはどっち?」といった、選択肢が2つの質問が適しています。
Multiple Choice Markets
複数の選択肢がある質問で賭け事が出来るギャンブルです。
例えば「次のオリンピックで金メダルが一番多いのはどこの国?」といった、選択肢が複数の質問が適しています。
Numerical Range Markets
数字などの範囲を指定して賭け事が出来るギャンブルです。
例えば「今年の日本の最高気温は何℃?」といった、選択肢の範囲がある質問が適しています。
群衆の知恵とは
Augerでは「群衆の知恵」理論を使用したシステムを採用しています。
これは集合知と言われる多くの人々がお互いの知識に影響されること無く、個別にデータを生み出すし、そのデータを匿名で集計することで知恵を得られると考える理論のことです。
一人ひとりの人間が特定の出来事を予想して「これだ!」と思う結果を集計して平均化することが出来るので、質量推測や市場予測に向いている仕組みです。
誰でもブックメーカーになれる
ブックメーカーとは海外で「賭け屋」と言われる存在のことで、スポーツやサッカーの賭け事を行っています。
日本風に言い換えるとノミ屋や賭けの胴元のことです。
しかし、普通のブックメーカーの中には違法性が問われるものもあり、すべてが安全とはいい切れません。
Augerを使うことで、誰でも安全にブックメーカーになることが可能で好きなテーマを賭け事に使うことが出来ます。
Augerでは以下のような流れで公正なギャンブルを実現しています。
- 好きな賭けのテーマを決める
- 参加者からAugerに掛け金を送金する
- 賭けの結果が出る
- 参加者に公平に配当が分配される
AugerではREPだけでなく、ビットコインやイーサリアムなどでも参加することが出来ます。
送金したお金はスマートコントラクト上で安全に管理、記帳されているため第三者が勝手に引き出すことは出来ません。
また参加者や賭け金などに応じてAuger側がオッズの算出や配当をすべて自動で管理してくれるので、胴元が不正に配当を得ることもありません。
レポーターは事実判定で報酬がもらえる
Augerにはレポーターという役割があり、賭け事の事実を判定して報告し、報告が正しければ報酬を得られます。
レポーターは年に6回の報告の義務があり、Auger上で行われたイベントがランダムに振り当てられてその結果を報告します。
Yes/No/わからないの三択から選ぶだけなので、その作業自体はすぐに終わります。
正しい報告をすれば報酬を受け取ることが出来ますが、これを無視したり間違った報告をするとREPを失うペナルティを受けることになります。
このペナルティは正しい報告をしているレポーターに再分配されるので、健全なプラットフォームの育成にも繋がっています。
マイニングで入手不可能
仮想通貨の中でも珍しくREPにはマイニングで報酬を貰う仕組みがありません。
すでに発行上限である1100万枚が市場に流通しているため、入手するためには取引所からの購入が前提になります。
REP(Auger/オーガー)の基本情報
通貨名 | REP(Auger) |
---|---|
公開日 | 2016年3月14日 |
発行枚数 | 1,100万REP |
公式サイト | http://augur.strikingly.com/ |
ホワイトペーパー | こちら |
REPのチャート
コインチェック上場の2017年6月には4000円でしたが、徐々に2000円まで落ちました。
2017年12月には仮想通貨バブルがあり最高15,000円まで上昇しています。
XRP(リップル)と間違われる事が多い
2017年12月には仮想通貨バブルの影響で投資もはじめての初心者が数多く参入してきました。
特にアルトコインの取扱種類が多いコインチェックではこのREPと人気の高いXRP(リップル)が同時に取り扱われていました。
仮想通貨初心者の多くは「リップルが稼げる」という噂を聞きコインチェックに登録し、暴騰に乗り遅れないように慌てて購入しました。
その時のアプリでの通貨の並びはこのようになっていました。
上がREPで下がXRP(リップル)ですが、このように通貨名で書かれているせいで「REP…コレがリップルか!」と勘違いした投資初心者が間違って購入する問題が起きました。
AugarがcoincheckでREPって書かれてるもんだから
リップルと間違って買われて暴騰してる、
とか小耳に挟んでもうなんじゃこりゃ状態
今このレベルの下調べゼロマンが買ってるのかこえーな— synekzuk (@synekzuk) December 19, 2017
REPの好材料などはなく、XRPの好材料がでたタイミングでREPの価格が変動することがあったため確実に間違えている初心者がいます…。
間違わないように買うことも大事ですが、REPホルダーは価格変動があった場合にXRPの影響がないかも見ておく必要がありますね。
REP(Auger/オーガー)の将来性・今後
保険業界のビジネスモデルに革命をもたらす
Augerが使用している群衆の心理理論は実は保険業界のビジネスモデルに革命をもたらすと言われています。
それは根本的な仕組みがAugerの未来予測システムと告示しているからです。
現在の保険の仕組みはこのように成り立っています。
- 保険会社に保険金を支払って参加する
- 医師から診断を受けて結果を判定する
- 期間内に病気になればお金が増えて戻る
- 医師が保険会社にカルテを提出する
Augerに置き換えるとこのようになります。
- 自分の病気を予測して保険金(賭け金)を払う
- 医師から診断を受けて結果を判定する
- 期間内に病気になればお金が増えて戻る
- 医師(レポーター)が保険会社に提出する
このようにレポーターを医師に置き換えればギャンブルの仕組みも保険のシステムに置き換えることが出来ます。
なぜなら現代の保険業界の保険金なども人間の病気になる確率などを統計的に計算して、自分たちに利益が残るように調整しているからです。
そのため、保険のシステムがAugerに置き換われば、全て自動化されて、胴元に配分されるお金がなくなるので保険金が安くなるメリットもあります。
現在は各国の法律規制や様々な問題はありますが、コスト削減が期待できます。
賭博に対する法的規制の懸念
ギャンブルと言うと賭博行為が禁止されている日本の法律ではREP(Auger)は違法になるのでは?という疑問も出てきます。
しかしAugerはあくまでも賭け事を行うサービスであるため、扱いは各国の法律によって左右されます。
日本でもオンラインカジノはすることが出来ますが、それは海外にサーバーが置かれているため賭博罪に問われないというグレーな部分があります。
現在は仮想通貨に対する法規制も曖昧なので、Auger自体がすぐに規制される可能性は低いと思います。
国内の取引所のコインチェックにも上場しているので「違法性は低いがゼロではない」程度に覚えておくといいでしょう。
日本の取引所で購入できる
現在REP(Auger/オーガー)は国内取引所のコインチェックで購入することが出来ます。
そのため、時価総額に関係のある好材料が出ればすぐに日本マネーが入る基盤が出来ているので、高騰するときはすぐに価格が上昇するでしょう。
既に国内取引所に上場しているという認知度の高さとポテンシャルを活かして、バネにしてほしいところですね。
REP(Auger/オーガー)の取引所・買い方
※REPは現在日本円で直接買うことはできません。
国内の取引所でビットコインを購入し、以下の海外取引所で交換することができます。
- Binance(バイナンス)
- Upbit
- Bittrex
個人的にはセキュリティ面もしっかりしているBinanceはおすすめです。
REPを買うまでの手順は以下のとおりです。
- 国内取引所でビットコインを購入
- Binanceにビットコインを送金
- ビットコインでREPを購入
国内の取引所登録は、セキュリティレベルが高く海外取引所へのビットコイン送金手数料が無料のDMMBitcoinがおすすめです。
REP(Auger/オーガー)の口コミ・評判
$REP は毎週開発状況をレポートしてくれるのがいいね。今週は色々開発に取り組んでいるよ〜という内容。細かいことは良く解らないけど、期待感は高まる。 https://t.co/cpZUPa2suj
— ヨウシア=斯波 (@Youthia_shiba) August 17, 2017
https://twitter.com/Investnow_hk/status/943141446525128704
$REP が $XRP の間違いで買われていると言われているが、そうでもない感じがする。 $REP の予測市場はある種のゲーム性と市場規模の将来性があるから買われているのではないだろうか?#Augur
— グリ@DirtyMonacoinAPI (@GuriTech) December 19, 2017
REP(Auger/オーガー)の公式ツイッター
Announcing The Augur Bug Bounty Program #ethereum #augur https://t.co/xhjM09LrRY
— Augur (@AugurProject) April 4, 2018
REP(Auger/オーガー)のウォレット・保管方法
REP(Auger/オーガー)は下記の既存のウォレットを使用して保管しておくことをおすすめします。
(取引所に預けたままにしておくとハッキングによって失う可能性があります)
Ledger Nano S
「Ledger Nano S」は仮想通貨のウォレットで最も利用者数の多いハードウォレットです。ハードウォレットの中でも比較的安価で購入することが可能で、持ち運びも便利です。
外部ウォレットとの連携など機能も充実しているので、仮想通貨投資をしている方に必須のアイテムと言えます。
Ginco(ギンコ)
「Ginco」はスマホアプリで仮想通貨の保管をすることができる初心者でも使いやすい無料のモバイルウォレットになります。
独自の暗号通信方式とクライアント型ウォレットを採用し高水準のセキュリティを実現しており、会社やアプリのハッキングで資産が流出してしまうことがありません。
REP(Auger/オーガー)は買うべき?
REPですが、実際に買うべき銘柄なのか気になるところですよね。
管理人の独断と偏見で、以下のポイントをチェックした上で買うべきかどうか考察してみました。
REPの評価
プロダクトの将来性 | |
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時価総額の安さ | |
単価の安さ | |
取引所の少なさ | |
コミュニティの人気度 | |
総合評価 |
すでにギャンブル用の予測市場プラットフォームはほぼ完成しており、成熟しつつある仮想通貨と言えます。
国内の取引所にもすでに上場しているという優位性はありますが、日本国内ではギャンブルの規制や将来性という点ではやや不安があるとも言えます。
予測市場分野では他にByteballが有名です。