テックビューロ社が主導するICOプロジェクト「COMSA(コムサ)」に関する特徴や将来性、取引所での買い方、対応ウォレットと保管方法について紹介しています。
COMSA(コムサ)はどのような仮想通貨なのか、プロダクトの紹介や口コミについてもまとめているので参考にしてみてください。
目次でサッと確認
COMSA(コムサ)とは
COMSA(コムサ)は2017年10月に国内の仮想通貨取引所「Zaif」を運営しているテックビューロ社が立ち上げた日本発のICOプラットフォームの名称です。
プラットフォームとは「提供する場所」を意味するもので、ICOとは仮想通貨やブロックチェーン技術を使用した新しい資金調達の方法です。
ICOに関する詳しい説明についてはこちらの記事を参考にして下さい。
COMSA(コムサ)は、ブロックチェーン技術の知識のない企業でも簡単にICOによる資金調達が行える場所を提供することを目指しています。
COMSAの特徴
- テックビューロ社初のプロジェクト
- ICOのプラットフォーム
- 企業の資金調達をしやすくする
COMSA(コムサ)の意味は「Computer」の「Com」と日本語の「鎖(さ)」を組み合わせたブロックチェーンを意識した造語です。
よくある勘違いとして、COMSAを仮想通貨と思われている人も多いですが、それは間違いです。
COMSAはプロジェクト名で、その中で使えるCMSトークンというものが、仮想通貨として使われています。Zaifで販売されているものもそれになります。
COMSA(コムサ)は2017年10月2日からトークンセールが開始され、販売期間の一ヶ月の間に約109億円の資金調達に成功しました。
この調達額は世界のICOで歴代6位になり、海外からも大きな注目が集まりました。
テックビューロ社主導のICOだったため、Zaifで取扱を行っているNEMやZAIFトークンでの購入も多くありました。
資金調達の内訳は以下のとおりです。
- ビットコイン:8712 BTC
- イーサリアム:65015 ETH
- ネム:85848598 XEM
- ザイフ:2867750191 ZAIF
調達した資金は主に開発費や以下のような用途に使われます。
- COMSAのICOトークンセール基盤プラットフォームの開発
- COMSA COREの開発
- COMSA HUBの開発
- 暗号通貨ペッグのトークン開発
- 法定通貨ペッグのトークン開発
- Zaif取引所の完全な他言語化とサポート体制の整備(英語・中国語)
- Zaif取引所のERC-20トークンとNEM MOSAICトークンの上場プロセスの整備
- 全ての通貨のXEMとETHペアの追加
- COMSAソリューションとそれに関連するサービスのPRとマーケティング
現在Zaifでは「CMS:ETH」と「CMS:XEM」という2種類の方法でCMSトークンを購入することが出来ます。
別の通貨で購入できるだけでなく、それぞれ別のブロックチェーン上で動作しているのでチャートも別々に存在しています。
CMSトークンは将来的にCOMSA(コムサ)上でICO銘柄を購入する際に5%お得に買えるボーナスが付与されるメリットと、所有者のみに招待されるクローズド案件の紹介が付けられる予定です。
ICOの手助けをする必要性
ICOとはブロックチェーンや仮想通貨を利用して世界中から効率的に資金調達を行う方法です。
従来の資金調達の方法は株の発行などがありますが、上場する必要があったり、厳しい審査などの高いハードルがあるため効率的とはいえません。
ICOであれば、ネット上でプロジェクトに関する情報の公開を行えば全世界から共感してくれる投資家たちから資金を集めることが出来ます。
日本の取引所に上場してもドルやユーロでは株を購入できませんが、仮想通貨であれば国境を問わずにトークンを購入することが出来るのも大きなメリットです。
しかし、ICOを行うためにはブロックチェーンやトークン発行に関する知識が必要です。
今までの資金調達よりも簡単になったと言っても、パソコンに詳しくない企業がゼロからICOをするまでのハードルはまだ高いままです。
COMSA(コムサ)では簡単にICOをすることが出来る場所を提供し、資金調達を必要とする企業と、将来有望な投資先を探している投資家の架け橋になることを目的としています。
COMSA(コムサ)の基本情報
通貨名 | CMS |
---|---|
公開日 | 2017年11月 |
公式サイト | https://tokensale.comsa.io/ |
ホワイトペーパー | こちら |
COMSAのチャート
2017年12月の上場直後に仮想通貨バブルと期待のICOという好材料が合わさり、100円から500円まで一気に高騰しました。
公開当初は売り圧も高くなるため、年末には350円台まで戻っています。
その後、ICO案件の一部遅れやビットコインの下落とともに価格は落ち着いて調整が入っています。
2018年8月にはBTCとの取引ペアも追加され流動性が上昇しました。
【CMS高騰の要因】
金沢で開催されたIVSで堀江さん(@takapon_jp)が「日本の企業がICOで100億円を集めた。これは、まさに時代の変わり目だと思う。」とCOMSAについて言及!
堀江さんもICOでCOMSAを購入を明言しています。
イーサリアムの高騰を予期しICOの段階で購入されていたので説得力があります。 https://t.co/XSaTdyArjw— 玲奈@仮想通貨 (@reinabb3) December 12, 2017
COMSA(コムサ)の将来性・今後
ICOプラットフォームを作るメリット
投資家の架け橋となる存在になるプラットフォームを作ることでどのようなメリットが有るのでしょうか?
例えば、スマホアプリ市場を見れば分かりやすいと思います。
現在、スマホアプリはiOSはApp Store、AndroidはGoogle Playというプラットフォームを使用して世界中の人がアプリをダウンロードしています。
利用者にとってはとても便利ですが、アプリを提供している会社はプラットフォーム利用料として売上の30%を支払う必要があります。
プラットフォームという中間の存在になることで、ユーザーを集めつつ、利用してくれる会社から利用料を貰うことが出来るのです。
COMSA(コムサ)はICOのプラットフォームになるため、ICOを行う企業をサポートする代わりに、資金調達で集まった資金の一部を貰うという戦略をとろうとしています。
今後は仮想通貨の注目とともにICOも激化することが予想されるため、プラットフォームとしてトップになる存在になれれば大きな成長が期待できます。
ICO案件の数が増えるか
COMSA(コムサ)の目標では2018年末に20社のICO案件を行い、1億ドル以上の資金調達を狙っています。
そこから利用料の10%だけでも貰えれば1000万ドルの売上が見込めますね。
既に株式会社プレミアムウォーターホールディングス(東証二部:2588)、株式会社メタップスのICOの話が進んでいますが、一部遅れなどが発生している様子も見られます。
仮想通貨市場は長期的に見ても時価総額が上がっていくことが予想されますが、ICOを行う企業がどれぐらい現れるかは未知数です。
案件の数も増えなければCMSトークンの実需も生まれないので、当面の目標は自分たちが掲げている目標をクリアできるかが重要になります。
時計販売による失望売りが加速
2018年春までプロジェクトの進展が全く公開されないことから、徐々に投資家たちから失望や疑念が高まるようになった頃、ようやく第一弾プロジェクトが公開されました。
それは「仮想通貨をモチーフにしたスイス製高級腕時計を限定販売」でした。
革新的なブロックチェーンビジネスの展開を期待されていたため、失望売りが加速することになりました。
この時計はZaifの取引所で限定販売されました。
<クリプトデザイン限定コレクション(全5種)各101本を限定販売>
- Bitcoin – the currency (BTC)
- NEM – the harvest (XEM)
- Ethereum – the contract (ETH)
- Zaif – the exchange (ZAIF)
- COMSA – the token (CMS:ETH、CMS:XEM)
しかし、一本100万円~200万円以上という価格の高さもあり買い手ほとんどつかず、閑古鳥状態のまま販売期間は終了しました。
COMSA(コムサ)の取引所・買い方
COMSA(コムサ)は以下の国内の取引所で日本円で購入することができます。
個人的にはセキュリティ面もしっかりしているZaif(ザイフ)はおすすめです。
COMSAを買うまでの手順は以下のとおりです。
- Zaifに日本円を入金
- 取引所でCOMSA購入
Zaifの無料登録はこちら(公式サイト)
現在新規登録停止中
COMSA(コムサ)の口コミ・評判
COMSAって、徐々に案件出すと思います?
すらりんは出すときはドバッとくるんじゃないかと予想。
チャートがえげつないくらいトンガって、半値でヨコヨコ。
そっからジワジワ右肩上がり✨
よし!みんな買え!
— すらりん(ブログ → 雑記&仮想通貨) (@sulaviasura) February 27, 2018
$CMS COMSAは案件ガー案件ガーって言われてるけど、QUOINEXのCEOが言うように、当分日本でのICOは難しい。つまり案件なんざ来るはずがない。
海外からは完全にscam認定。そりゃそうでしょ。カネだけ集めてなんの音沙汰もないんだから。— 【ALIS】アリスマン【仮想通貨】 (@alisman_nuhaha) March 5, 2018
ヒゲっー!
早く案件出すんだー!
ワシのComsaとZaifトークンがどーなっても知らんぞっーー!!— KAZUMAX (@Penne0001) March 5, 2018
COMSA(コムサ)の公式ツイッター
【COMSAお知らせ】2月3日に、総合ICOプラットフォーム「COMSA」においてプレスリリースを配信いたしました。https://t.co/RMUTlD8Twa
— COMSA Japan (@comsadotio) February 5, 2018
COMSA(コムサ)のウォレット・保管方法
COMSA(コムサ)は下記の既存のウォレットを使用して保管しておくことをおすすめします。
(取引所に預けたままにしておくとハッキングによって失う可能性があります)
My Ether Wallet
MyEtherWallet(マイイーサウォレット)とはイーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)を含む、ICOなどで発行されているERC系トークンを保管出来る無料のデスクトップウォレットになります。
秘密鍵を自身で管理する必要があるので、パソコンなどがハッキングされない限りは安全に管理する事が出来ます。
Nano Wallet
「Nano Wallet」はXEMとNEMモザイクのトークンの保管に対応している無料のウォレットアプリです。
COMSA:XEMはNEMモザイクトークンのため、Nano Walletで保管することが可能になっています。
COMSA(コムサ)は買うべき?
COMSAですが、実際に買うべき銘柄なのか気になるところですよね。
管理人の独断と偏見で、以下のポイントをチェックした上で買うべきかどうか考察してみました。
COMSAの評価
プロダクトの将来性 | |
---|---|
時価総額の安さ | |
単価の安さ | |
取引所の少なさ | |
コミュニティの人気度 | |
総合評価 |
ICOのプラットフォームという目標は期待度が高く、将来性を感じますが、取引所上場後もなかなかICO案件が進まないのがネックです。
公式からもほとんど進捗の情報共有などがないため、信頼と実績を積んでいかなければ右肩上がりに時価総額は上がらないでしょう。
海外発のICOプラットフォームでは「Wowoo」というプロジェクトもあります。