CardanoプロジェクトのICOで発行されている仮想通貨「ADA(エイダ)」に関する特徴や将来性、取引所での買い方、対応ウォレットと保管方法について紹介しています。
ADA(エイダ)はどのような仮想通貨なのか、プロダクトの紹介や口コミについてもまとめているので参考にしてみてください。
ICOってそもそも何?という人はこちらの記事を参考にしてください。
目次でサッと確認
ADA(エイダ)とは
ADA(エイダ)はCardano(カルダノ)というオープンソースの分散型ブロックチェーン及び仮想通貨プロジェクト上で使われる仮想通貨です。
Cardanoは従来のプロトコルよりも遥かに優れたスマートコントラクトのプラットフォームの開発を行っています。また科学哲学と研究主導型アプローチから発展した初のブロックチェーンプラットフォームです。開発チームは世界中の優秀な開発者や科学者から構成されています。
ー公式サイトより
ADAの特徴は以下のとおりです。
- ブロックチェーンのプラットフォーム
- 一部では詐欺の噂が立ってた
- イーサリアムの開発者が関わっている
Cardano(カルダノ)は2017年1月にプレセールが終了し、450億枚という発行量の多さから1枚0.3円程度と安い価格だったため好調に進みました。
当初は「カルダノ」というオンラインカジノやオンラインゲームのプラットフォーム上で使われるコインとして発行される通貨になる予定でしたが、現在は公式HPからもその文言は削除されています。
現在は「Plutus」と言われるイーサリアムと同等のスマートコントラクトを搭載しており、これにより、従来のスマートコントラクトよりもより複雑で高度な契約内容もブロックチェーン上に記録することが出来るようになります。
公式HPではダイダロスウォレットと言われるウォレットが配布されており、こちらでADAを保管することが出来ます。
「ウロボロス」と言われる独自のPoS(プルーフオブステーク)システムを採用しており、ウォレットに管理しておくことでコインが増えていく特徴があります。
イーサリアムの開発者が関わっている
ADAはプレセール当初から大きな注目を集めていました。
その理由はイーサリアムのCEO、ビットシェアーズの創設を行った「暗号通貨の第一人者」と言われるチャールズ・ホスキンソン氏がADAの開発に携わっていたからです。
最初は「そんな大物が関わるはずがない」と半信半疑で、プロジェクトの目的も不透明だったため、一部では「ADAは詐欺だ」と言われることもありました。
しかし、本当にチャールズ・ホスキンソン氏が開発に関わっていることが判明し、2017年10月に大手取引所のBittrexに上場が決まったためその疑いはなくなりました。
ADAの詐欺疑惑について
ADAで調べてみると詐欺についての噂が立っていた時期があります。
その理由として以下が挙げられます。
- ADAの事前情報がなかった
- 大物が関わるという噂
- 最低購入額の設定
- 代理店購入が必要だった(手数料10%)
- ねずみ講のような仕組みだった
このようにプレセールの方法が詐欺コイン(詐欺ICO)の特徴と酷似している点が複数ありました。
当時は詐欺ICOが問題視されるほど大量に出ていた時期ということもあり「騙されたと思って買ったら儲かった」という珍しい事例になります。
ADAではたまたま本当に存在するプロジェクトでしたが、こういったケースの場合、大半は詐欺であることを疑ったほうが良いでしょう。
カルダノ財団によって運営・管理されている
ADAの運営は「Cardano Fundation(カルダノ財団)」によって行われています。
カルダノ財団には3つのプロジェクトが関わっています。
- カルダノ財団:運営・管理
- IOHK(Input Output HongKong):技術開発
- Emurgo(エマーゴ):営業
そのため、中心となるプラットフォームの開発はIOHKによって行われています。
IOHKの設立者は、ジェレミー・ウッド氏でブロックチェーン関連の技術開発に豊富な経験を持っています。IOHKには、カルダノのベースとなるプログラミング言語「Haskell(ハスケル)」で作業を行う専門チームがあります。
IOHKはカルダノ財団の外注先という位置付けになります。
東京工業大学との技術提携
IOHKと東工大は、2017年から2018年にかけて両機関の研究者チームにより、暗号通貨およびブロックチェーン関連技術の共同研究を推進します。IOHKの研究者は東工大に特任教員として所属し、この急速に発展している研究分野に東工大の教授陣及び学生と共に取り組みます。
引用元:東京工業大学とInput Output HKが暗号通貨共同研究講座を開講
2017年2月には東工大(東京工業大学)と技術提携を行い、ブロックチェーン関連技術の研究をともに行うことを発表しました。
IOHKとはADAの開発を行ってる企業のことで、正式に日本と強力をしている姿を見る限り信用性の高いプロジェクトと言えるでしょう。
エイダコインの使い道
ADAで発行されているエイダコインは総発行枚数450億枚と、他の仮想通貨と比較してもトップクラスに枚数が多いのが特徴です。
元々は630億枚を予定していたようですが、技術的問題などがあり、450億枚に調整されています。
市場に流通している枚数はそのうち320億枚となっており、自由に売買されています。
残りの130億枚はマイニング料の報酬として割り当てられています。
ADA(エイダ)の基本情報
通貨名 | ADA |
---|---|
公開日 | 2017年10月 |
最大発行枚数 | 450億ADA |
アルゴリズム | PoS |
公式サイト | https://www.cardanohub.org/ |
ホワイトペーパー | https://whycardano.com/ |
ADA(エイダ)のチャート
2017年のプレセールでは0.3円で販売されていましたが、上場直後に最高10円程度まで価格が上昇しました。
その後しばらくは2~3円で推移していたため、プレセール参加者は10倍近い利益が出ていたことになります。
上場直後には時価総額10位にランクインし、2017年末には15円。2018年1月の仮想通貨バブルで価格の上昇を続け、1ADA=100円まで上昇したため、最高300倍もの高騰をしたことになります。
ICOのプレセール期間中に購入していた方はかなり稼げていたことになりますね。
ADA(エイダ)の将来性・今後
イーサリアムを超えられるシステムを作れるのか
ADA(カルダノ)が目指しているプロジェクトは以下のとおりです。
カルダノは2015年に仮想通貨の設計および開発のあり方を変えるために発足されたプロジェクトです。特定のイノベーションを超えた全体的な焦点は、ユーザーのニーズに応えられ、他のシステムとの統合を図れる、より調和のとれた、持続可能なエコシステムを提供することです。
カルダノは多くのオープンソースプロジェクトのように、包括的なロードマップ、また権威のあるホワイトペーパーの策定を行いませんでした。むしろ設計原則、工学的なベストプラクティス、また探求のための方法論を収集し、採用したのです。
なぜカルダノを構築するのかー公式サイト
やや難しい言葉が並んでいますが、簡単に訳すと以下のようなものを目指しているようです。
- 既存の仮想通貨よりも使いやすいシステム
- 長く使える設計を考えた
- ブロックチェーンの理想を叶える
スマートコントラクトなども搭載しているので、イーサリアムを超える機能を開発することができれば時価総額を大きく追い抜く事ができるでしょう。
しかし、この目標だけでは具体的に「どのようなものを目指すのか」という部分が不透明と感じました。
日本のATMでADAコインの取扱を予定している
ADA(エイダコイン)は2018年2月現在、仮想通貨の取引所で売買が可能になっています。
ロードマップ上では、公開後1年以内(2018年下旬ごろ)には世界のATM25ヶ所でのATM取り扱いを予定しています。
その中には日本のATM5ヶ所も予定の中に含まれています。
Cardanoデビットカードの発行を予定している
Cardanoではデビットカードを使用してADA支払いを店頭で行うことが出来るようになることが計画されています。
これを利用することにより、ダイダロスウォレットに預け入れているADAコインを利用して、以下のような流れで好きな通貨で決済可能になります。
- ダイダロスウォレットにADAを入れる
- Cardanoデビットカードで支払い
- ウォレット内のADAを自動で日本円に両替
- 支払いに両替された日本円が消費される
これが実装されれば国を問わずに店頭での支払いにCardanoデビットカードを使うことが出来ます。
アプリとの連携も予定されており、残高や取引履歴の確認も可能になる予定です。
2018年中にはCardanoデビットカードについての詳細が発表されるでしょう。
今後のロードマップについて
公式HPには今後の開発ロードマップが公開されています。
機能ごとの開発者や進捗などを確認することが出来ますが、何月に何を公開されるかが少し不透明ではあります。
しかし、Githubなど開発コードの中身はすべてオープンソースで公開されているので、エンジニアであればどのような進捗があるか具体的に把握できるでしょう。
アップデートのタイミングは公開されているので、その時期に価格が高騰する可能性があります。
ADA(エイダ)の取引所・買い方
※ADAは現在日本円で直接買うことはできません。
国内の取引所でビットコインを購入し、以下の海外取引所で交換することができます。
- Binance(バイナンス)
- ABCC
- Cryptopia
- Bithumb
- Kraken
個人的にはセキュリティ面もしっかりしているBinance(バイナンス)がおすすめです。
ADAを買うまでの手順は以下のとおりです。
- 国内の取引所でビットコインを買う
- Binanceにビットコインを送金
- ビットコインでADAを購入
国内の取引所登録は、セキュリティレベルが高く海外取引所へのビットコイン送金手数料が無料のDMMBitcoinがおすすめです。
ADA(エイダ/カルダノ)を一番安く買える取引所
ADA(エイダ)の口コミ・評判
ロードマップ見ててADAの5段階ある開発が進んでいき、日本にもADAのATMが25も設置されて、さらに日本の取引所に上場されたら本当にどうなるんだろ。
想像以上にすごくて素晴らしいものになるんじゃないかと期待が止まらない。#ADAコイン #エイダコイン#Cardano #カルダノ— クリプトクミチョーちゃん (@kumichocrypt) February 17, 2018
期待だけで上げているといわれているカルダノADA。本当に仮想通貨3.0と成りうるのか、開発が期待されます。どこまで伸びるかは、プロダクトのローンチ次第になるでしょう。
— 金魚@仮想通貨 (@ada20181010) February 11, 2018
明日はカルダノADAのロードマップ更新。着実に各取引所に上場して行ってるイメージだし、期待出来るな。
まだ日本に上場してない銘柄でも良い銘柄あるね。本当まだまだ仮想通貨はこれからです。— 引っ越し屋の仮想通貨 (@v1rTu6lCur2enCy) February 4, 2018
ADA(エイダ)の公式ツイッター
IOHK's Weekly Technical Report is published! This week, you'll find updates like the new Daedalus log submission. This will improve wallet functionality by allowing users to send bug reports directly from Daedalus to the support team. Read it all here: https://t.co/qTHrdRuf9q
— Cardano Community (@Cardano) February 22, 2018
ADA(エイダ)のウォレット・保管方法
ADA(エイダ)は下記の既存のウォレットを使用して保管しておくことをおすすめします。
(取引所に預けたままにしておくとハッキングによって失う可能性があります)
TREZOR(トレザー)
「TREZOR(トレザー)」は仮想通貨のハードウォレットの一つです。タッチパネルに対応しており、日本語マニュアルなども充実しており初心者におすすめです。
PCを持っていなくても仮想通貨を持ち歩くことが可能になっており、国内の主要通貨を始め、500種類以上の幅広い通貨に対応しています。
ダイダロスウォレット
「ダイダロスウォレット」は公式から配布されている無料のウォレットアプリです。
基本的に1種類しか対応していないので、仮想通貨をまとめて管理したい方は別のウォレットを使うのがおすすめです。
ADA(エイダ)は買うべき?
ADAですが、実際に買うべき銘柄なのか気になるところですよね。
管理人の独断と偏見で、以下のポイントをチェックした上で買うべきかどうか考察してみました。
ADAの評価
プロダクトの将来性 | |
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時価総額の安さ | |
単価の安さ | |
取引所の少なさ | |
コミュニティの人気度 | |
総合評価 |
イーサリアムの開発者が携わっているということで既に価格は高騰しています。
開発力に優れたチーム体制でプロジェクトが進んでいますが、具体的なプランやロードマップの提示がもう少し必要かと思います。
既存のスマートコントラクトよりも優れた機能の開発が進めばイーサリアムを超える価値が付く可能性を秘めています。