Verge(XVG)から派生した仮想通貨「SHIELD(XSH/シールド)」に関する特徴や将来性、チャート、取引所での買い方について紹介しています。
SHIELD(XSH)はどのような仮想通貨なのか、プロダクトの紹介や口コミについてもまとめているので参考にしてみてください。
目次でサッと確認
XSH(SHIELD)とは
XSHはVerge(XVG)の開発ソースから”派生”して生まれたものです。(ハードフォークとよく勘違いされがちなので注意)
Verge(XVG)の特徴である匿名性や高速性をそのまま引き継いでおり、基本的な性能は似ています。
XSH(SHIELD)の特徴
- Verge(XVG)から派生して生まれた
- 匿名性能に特化した暗号通貨
- 量子コンピューター耐性を目指している
通常、仮想通貨同士の取引はブロックチェーン上に取引履歴が確実に記載されるため、どこからどこに送金したというやり取りが誰でも見れるようになっています。
しかし、企業間取引など公に出来ない取引の場合は匿名性が必要になります。
暗号通貨ではその取引履歴を隠すことが可能になっており、暗号通貨の先駆けとも言われるDASHなどもそれに含まれます。
しかし、DASHではIP情報などが表示されるため、完全に匿名性を保っているわけではありません。
Verge(XVG)とSHIELD(XSH)はIPまでも隠すことが出来るので正真正銘、匿名性に優れた暗号通貨だと言えます。
また、プライバシー保護の観点から量子コンピューター耐性の実装も予定しており、あらゆる脅威を対策出来る仮想通貨を目指しています。
量子コンピュータ耐性について
XSHがXVGとどのような違いがあるのかというと、それは「量子コンピューター耐性」です。
量子コンピューターは現代のコンピューターよりも遥かに優れた処理能力を持っています。
量子コンピューターは以下のように定義されています。
量子力学的な重ね合わせを用いて並列性を実現するとされるコンピュータ。
n量子ビットであれば、2のn乗の状態を同時に計算できる。
コレだけではどういう意味なのか全くわかりませんね。
私達が利用しているコンピューターの中やデジタルの世界では「0」と「1」の2種類の数字で画像や動画等のデジタルデータ全てが構成されています。
何かを読み込んだり処理するごとに、高速で0と1を読み込んでいるわけですね。
量子コンピューターはそんな0と1をn乗で処理できる性能を持っています。
今のコンピューターの数百万倍以上の処理能力はあると予想されています。
(画像は現在のスーパーコンピュータ。一般のパソコンと数万倍の性能差がある)
量子コンピュータが実現するには2020年以降になると言われており、どれぐらいの処理性能を持っているのかも具体的にわかりません。
ですが、実用化されれば現代のコンピュータが暗号化した複雑なブロックチェーンの仕組みすら解き明かすことが出来ると言われています。
そうなってしまうと、全ての仮想通貨の機能がストップしてしまい使えなくなる可能性もあります。
XSHではそんな時代が来ても、暗号を破ることが出来ないシステム「Lamport Signature」と言われる暗号化技術を開発しています。
「SHIELD」というプロジェクト名はどんな脅威にも耐える(防ぐ)ことが出来る機能をつけようというプライバシー保護の意識の高さを象徴しているといえます。
通常、高速の取引処理能力と高度なセキュリティを共存させることは簡単なことではありません。
しかし、BLZZRD(BLISSの改良版)と呼ばれるC++によって書かれている量子検算アルゴリズムを用いる事によってそれを実現し、導入を進めています。
量子耐性・PoS・マスターノードの詳細についてはこちらを確認して下さい。
LINEでの決済サービスの提供開始
XSHは2018年4月13日より、日本で初めてのLINEによる仮想通貨決済サービスを提供開始しました。
LINEは日本国内でも7000万人のユーザーを抱えており、国内で一番利用されているチャットアプリです。
XSHはLINE@アカウントを利用することで、LINE上でXSHのウォレットを作成し、送金や入金を気軽に行うことが出来ます。
LINE@側から無断でアカウント停止をされていしまったため、問題解決を進めています。
専用ウォレットアプリの提供開始
※iOS版は準備中
2018年4月23日には専用のウォレットアプリの提供を開始しました(Android版から)
「 Crypto Candy」というアプリ名で、元々はロードマップ上でもまだ先の段階の公開を予定していましたが、先述したLINE@との提携がLINE社側の無断停止による障害が発生したため先行着手されました。
このように特定のプラットフォームに依存する形式でサービスを提供することはサービス側の都合でが停止する懸念点もあるため、ウォレットアプリの提供を急ぎました。
このウォレットはLINEログイン機能を持っており、先程のLINE@とも連携したサービス提供が可能になっています。
そのため、どちらかのサービスが停止しても出金を問題なく行うことが出来るセーフティとしての役割も兼ね備えています。
マスターノードの実装
PoWからPoSの移行に伴い、2018年7月から特定の条件でマスターノードと言われる取引承認を行う役割になれるようになりました。
ノードとは取引ネットワーク上にいるPCやスマホなどの端末で、マスターノードはそれらを繋ぐための電信柱のような役割を担っています。
XSHではマスターノードになるために以下の条件を満たす必要があります。
- 200,000枚以上のXSHをウォレットに保有
- 専用のIPアドレスを所持
- 端末(PC等)を24時間可動させる
マスターノードになることで、取引承認が行われた際に送金手数料や、新規発行分のXSHを報酬として受け取ることが出来ます。
XSH(SHIELD)の基本情報
通貨名 | XSH |
---|---|
公開日 | 2017年10月3日 |
最大発行枚数 | 7.52億枚 |
ブロックタイム | 45秒 |
マイニング方式 | PoW (PoSへ変更予定) |
マイニング報酬 | 0.05 XSH/kB |
公式サイト | https://www.shieldx.sh |
ホワイトペーパー | こちら |
ディスコード | こちら |
ウェブウォレット | こちら |
XSH(SHIELD)のチャート
公開当初の2017年10月から11月までは0.1円前後を推移しており注目されていませんでした。
しかし、12月から仮想通貨バブルの影響で価格が急騰し、一ヶ月で15円。XVGの高騰の影響で徐々にXSHの注目度も上がり最高1枚40円まで価格が上がりました。
2018年4月にはLINEでの支払い対応で大きく価格をあげています。
XSH(SHIELD)の将来性・今後
将来を見越した堅実なシステム設計
先述した通り、量子コンピューター実用化を見据えたロードマップを掲げており、数年後先を見据えた堅実な開発体制が伺えます。
XSHがこれに対応し、2020年に量子コンピューターが実用化された場合、量子コンピューター耐性の付いていない仮想通貨は危機に晒されるでしょう。
現在では無意味かもしれませんが、将来的に長期的視野を持った通貨は長い目で見て期待できるでしょう。
世界中のSNS上でのチップ機能導入
SHIELD(XSH)の目標の一つに「世界中のSNSで使われるようにする」というものがあります。
現在でもMONAやXPなどTwitter上でチップ機能の付いた通貨はありますが、Facebook上やSNS間のチップは行うことが出来ません。
これが実現するとインスタグラム、LINEなど主要なSNSを使っているすべてのユーザー共通の通貨となり、利用対象者が爆発的に増加することになります。
どこか大手SNSサービスとの連携が決定すれば時価総額も爆発的に上昇するでしょう。
プレマインが行われていない
プレマインとは運営が通貨の誕生時に行うテストマイニングによる運営の持ち分です。
多くの通貨ではプレマインが行われており、運営チームが通貨を資産として抱えているため市場で定期的に売り圧が発生してしまいます。
しかし、XSHではプレマインは行われておらず運営の売り逃げリスクはありません。
そのデメリットとして上場資金や開発資金などは寄付によって行われているため、コミュニティの発展が必要不可欠となります。
XVGと同性能だが時価総額が低い
元々XVGから派生している仮想通貨のため、同等の性能を持っています。
しかし2021年3月時点でXVGと時価総額を比較すると、数十倍以上の価格差があります。
持っている能力の割には過小評価されている通貨だと思います。
XVGへの批判と優れた開発への舵取り
XSHはXVGから派生した仮想通貨のため、基本的には兄弟のような存在です。
そのため、コピー通貨と思われることもありますが日本語版ホワイトペーパーに書かれている開発の姿勢を見ている限り、その心配はなさそうです。
この画像がその証拠です。
「Wraithプロトコル」とは簡単に言うとお金を送金する際に匿名か非匿名を切り替えるシステムのことです。
暗号通貨としては一番重要な機能ですが、兄であるXVGの「Wraithプロトコルの性能が低い!」という批判も含めて、同じく暗号通貨であるDASHの機能をベースに開発を進めています。
ですので、XVGの機能に依存したものを作ろうとしているわけでなく、XVGを更に改良した優れた仮想通貨を作ろうとしていることがわかります。
有言実行の開発体制
なお、エアドロップは1月12日のウェブウォレットリリースが間に合わなかった場合に開催されます。
— SHIELD | Japan (@SHIELDcoinJP) December 25, 2017
ウェブウォレットのリリースなど約1ヶ月前から予告をしており、いつ何を公開するのか公式Twitterできちんと明言してくれます。
また、納期に対する心構えもしっかりとしており「間に合わなかった場合はエアドロップ(通貨の配布)を行う」と宣言する姿勢も素晴らしいです。
時価総額の高い仮想通貨でも公開予告がなかったり「◯月頃に〜」とアバウトに進む事が多いのでこれは信用部分においてとても重要ですね。
2018年以降のロードマップ
2018年1~3月
- Windows/Linuxウォレット開発
- MacOSウォレット実装検討
- 複数通貨タイプのiOS/Androidウォレット開発
- XSH公式サイトのリニューアル
- XSHロゴリニューアル
2018年4~6月
- SNSでの投銭機能の実装
- 匿名機能とセキュリティの強化
2018年7~9月
- PoSシステムとマスターノードの実装
- RSKスマートコントラクトの実装
2018年10〜12月
- 分散管理機能(シャーディング)の実装
- XSHの耐量子アルゴリズムの実装
XSH(SHIELD)の取引所・買い方
※XSHは現在日本円で直接買うことはできません。
国内の取引所でビットコインを購入し、以下の海外取引所で交換することができます。
- COIN EXCHANGE(コインエクスチェンジ)
- Crypto bridge(クリプトブリッジ)
個人的には2段階認証などセキュリティ面もしっかりしているCOIN EXCHANGEがおすすめです。
XSHを買うまでの手順は以下のとおりです。
- 国内の取引所でビットコインを買う
- COIN EXCHANGEにビットコインを送金
- ビットコインでXSHを購入
CoinExchangeでの詳しい買い方はこちらの記事を参考にしてください。
国内の取引所登録は、セキュリティレベルが高く海外取引所へのビットコイン送金手数料が無料のビットポイント(BITPOINT)がおすすめです。
XSH(SHIELD)の口コミ・評判
SHIELD $XSH
White Paperが今日公開されました。
【要点】
①Quantum Proof(量子耐性)実装
②匿名性はXVGのWraith ProtocolではなくDashの持つPrivateSend
③TwitterやFacebookなどのSNSに統合
④51%攻撃を防ぐ独自のPoS実装
⑤シャーディング/スマコン実装は検討中端折りましたが、こんな感じ。 pic.twitter.com/0y4NbZz2EG
— RocketCrypto@情報配信 (@269rocketcrypto) December 28, 2017
XSH はもう分析済みです。SHIELD は耐量子を備え、RaiBlocks , ADK とともに高評価です。ただし、トークンホールドは最低2年は求められます。これは量子コンピュータ専門家と同じ見解です。私も SHIRLD は保有しています。 https://t.co/1Nzv5E9Tak
— Toru Kazama🎾 (@leonhard_jp) 2018年1月10日
シールドは開発陣は信頼できるし、
匿名性、量子耐性とか今年のキーワードになりそうな機能を備えた暗号通貨なので、時間はかかるかもしれないけど、そのうちムーンするでしょう(^^) #XSH pic.twitter.com/9yGxr4AK98— 暗号通貨でセミリタイアたか(^^♪@XSH@ADK応援隊! (@topeigyoutaka) January 14, 2018
XSH(SHIELD)の日本公式ツイッター
皆様こんにちは。
このアカウントは仮想通貨(暗号通貨)SHIELD(XSH)の様々な情報を日本語で紹介します。
公式サイトはhttps://t.co/CxzTzgZWp8です。
チャットツールのDiscord(https://t.co/xAfMpsXwEZ)では開発者を含め多くの方が参加しています。
日本コミュニティはhttps://t.co/tH7ufMKeTrです。— SHIELD | Japan (@SHIELDcoinJP) January 7, 2018
マスコットキャラの「シエル」もいます。
…みんなはじめまして…シエルと申すマジ…
…この度はクリプトブリッジにお世話になることになってめでたいマジ…
…これからも量子コンピュータにまけない匿名通貨としてみんなの資産をまもっていく所存マジロ…よろしくマジロ〜…$xsh— シエル@SHIELD_JP (@SHIELD_JP_SHIEL) January 4, 2018
XSH(SHIELD)は買うべき?
暗号通貨領域で量子コンピューター耐性のポテンシャル秘めているXSHですが、実際に買うべき銘柄なのか気になるところですよね。
管理人の独断と偏見で、以下のポイントをチェックした上で買うべきかどうか考察してみました。
XSHの評価
プロダクトの将来性 | |
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時価総額の安さ | |
単価の安さ | |
取引所の少なさ | |
コミュニティの人気度 | |
総合評価 |
暗号通貨の将来性は間違いなく高く、Verge(XVG)が何倍にも上がったポテンシャルを考えるとまだまだ何倍にも成長するでしょう。
ホワイトペーパーに奇抜さはあまりありませんが、しっかりと期日を設定し確実に目標を成し遂げる姿勢を見ていると安心感があります。
ストックスエクスチェンジ以外まともに取引できる所がないので、認知は上場先次第でまだまだ拡大すると予想されます。
コミュニティのメンバーがまだ少ないですが、取引所が増えていくにつれて時価総額も上がっていくでしょう。