「資産運用に興味はあるけど何から始めればいいかわからない」という20代の方は多いと思います。
資産運用は若いうちから始めることが大切ですが、難しい用語や金融商品の数などが多くて混乱してしまう方も少なくないと思います。
この記事では、
- 20代の適切な資産運用の予算決め
- 20代から資産運用を始めるべき理由
- 20代でも簡単に出来る資産運用
について分かりやすく解説していきます。
20代から資産運用を始めることの重要性や、専門知識が不要なおすすめの資産運用サービスも紹介しているのでぜひ参考にしてください。
先に資産運用サービスを選びたい方はこちらからスキップして下さい。
目次でサッと確認
20代の平均収入と資産運用に使える予算を計算
20代は大学を卒業して新社会人になる年齢です。
働き盛りの30代や40代の先輩たちと比較すると当然ですが、20代〜60代の中で平均収入は一番低い水準となっています。
引用:国税庁 平成26年分民間給与実態統計調査 P19
20代前半では平均年収は248万円、20代後半でも344万円となっています。
これは平均年収の数字なので、ここから所得税や健康保険料などを差し引いた金額を考慮すると、手取りで20万円を切ってしまう方も少なくないでしょう。
その上、生活費、食費、スマホ代などの必要経費だけでほとんどのお金が消えてしまい、貯金や資産運用に回すお金はほとんど残っていないというケースも多々あります。
まずは20代がどのような資産配分でやりくりしているのか、事前にアンケートを取ってみました。
20代の給料の使い道(20万円の場合)
今回は手取り20万円と仮定して、使用用途の内訳を並べてみました。
- 家賃・ローン:25%(5万円)
- 生活費・食費:20%(4万円)
- 交遊費:25%(5万円)
- 貯金:30%(6万円)
家賃や生活費などで個人差はあると思いますが、おおむねこのような内訳となっています。
特に20代は仕事疲れのストレス発散や、友人との飲み会などで交遊費などの出費が高くなる傾向にあります。
給料の半分近くは家賃や生活費など必ず出ていくお金を占めているので、出費を抑えつつ、残りの約10万円をいかにうまく使うかがポイントになってきます。
貯金の半分を資産運用に回そう
私が20代に実践していた投資法は「貯金の半分を資産運用に回す」という方法です。
上の表では「貯金は収入の約30%分」というアンケート結果が出ていますが、私の場合は毎月1万円すら貯金できていない時代がありました…。
これを読んでいる方も貯金を全くしていないという方もチラホラいると思います。
資産運用を考えているのであれば、まずどうにかして貯金に回せるお金は作れないか?無駄な出費はないか?という事を考えてみてください。
身の回りですぐに出来そうな節約できる部分はこのようなものが挙げられます。
- 定期預金を投資に回す
- スマホを格安SIMに乗り換える
- 無駄な浪費を避ける
そして毎月貯金できるお金が2万円用意出来そうなら、半分の1万円を資産運用に使ってください。
ちなみに貯金の全額を銀行に預けているだけの人は、資産運用でお金を増やすチャンスを失っていると言えます。
少ない利息のためだけにお金を眠らせておくのは持ったないので、ぜひ一部だけでも資産運用に回しましょう。
20代から資産運用を始めるべき理由
将来に備える時間の余裕があるから
先述したとおり、20代は収入は低いですが働ける時間も将来への備える時間もまだまだ余裕があります。
「時間の余裕がある」というのは実は資産運用において大きなメリットになります。
その理由は以下のような時間を十分に確保することが出来るからです。
- 勉強する時間
- 投資先を選ぶ時間
- 複利運用でお金を増やす時間
例えば、元手50万円で毎月5万の積立投資を実行して20年もすれば、約4000万円もの資産を形成することが出来ます。
投資し始めたときには50万円しかなかった元手が、20年後にはなんと80倍の4000万円に。
あなたが既に40代、50代だったら20年もかけて積立をしながら資産運用を続けるのは難しいでしょう。
お金が貯まる前に先に老化が始まって自由に動けなくなったり、お金を使う機会はどんどん失われていきます。
40代の動けるうちに自由な人生を送るためにも20代から将来に備えて、少額投資でもコツコツと資産運用をはじめることが大切です。
20代で資産運用をしている人の割合
こちらは株式だけのデータですが、20代で資産運用をしている方は20代前半で0.9%、20代後半でもたったの6.5%という非常に少ない割合になっています。
「まだ若いから投資に関心がないのでは?」と思うかもしれませんが、アメリカでは50%の世帯が株式を保有しており、投資に関する知識を身に着けています。
残念ながら、日本では投資やお金に関する教育は先進国の中でも特に遅れており「将来に備えるために資産運用を始める」という意識すらない現状です。
20代でも簡単にできる資産運用3選
以上のことを踏まえて、私も実際に利用している20代の方におすすめの資産運用を厳選してみました。
- THEO(テオ):完全放置なロボアドバイザー
- オーナーズブック:不動産特化のソーシャルレンディング
- Funds(ファンズ):1円から出来る貸付投資
THEO(テオ):完全放置なロボアドバイザー
投資商品 | 国内外の株式、不動産、金など |
---|---|
最低投資金額 | 1万円~ |
期待利回り(年) | 6.0% |
特徴 | AIによる完全自動の資産運用 |
メリット | プロの投資を自動でしてくれる |
デメリット | 投資スキルが身につかない |
こんな人に おすすめ |
完全放置で資産運用したい人 |
「THEO(テオ)」は最新のAI(人工知能)によって、24時間365日自動的に株やETFを資産運用してくれるロボアドバイザーです。
ロボアドバイザーとはAI(人工知能)が過去の値動きや、予め決められたルールに則って自動的に運用してくれる投資サービスのことです。
つまり、入金したらあとはやること無し。
AIが全部自動的に入金額に応じて買うべき金融商品を判断してくれるので、完全自動運用状態になります。
あえてやることを挙げるとすれば、アプリで資産の状況を確認するぐらいでしょうか。
パフォーマンスも高く、10年間の積立を行えば定期預金よりも高いリターンを得られる可能性もあります。
投資経験のない方や、日中時間がなくて相場を確認できないサラリーマンや主婦の方におすすめの自動投資サービスです。
低リスク、長期運用向け、ほったらかしの三拍子が揃っているので、投資初心者はここから始めるのがいいでしょう。
オーナーズブック:不動産特化のソーシャルレンディング
投資商品 | 不動産 |
---|---|
最低投資金額 | 1万円~ |
期待利回り(年) | 4.0%~6.0% |
特徴 | 専門家による厳選に物件の審査 |
メリット | 実質利回り6%越えの実績 |
デメリット | 人気殺到して すぐに募集が終了してしまう |
こんな人に おすすめ |
初めて不動産投資をする方 |
オーナーズブックは、不動産のプロが厳正に審査した幅広いタイプの不動産に投資出来るソーシャルレンディングです。
ソーシャルレンディングとはお金を借りたい「投資物件」に対してお金を融資したい「投資家(お客様)」をマッチングさせるサービスです。
ソーシャルレンディングには以下のようなメリットがあります
- 借手:お金を集めて不動産を購入できる
- 投資家(お客様):配当を受け取って資産運用が出来る
オーナーズブックは仲介業者としての役割を担っています。
不動産投資の煩わしい手続きを行わず、投資管理を全てインターネット上で完結することができるので、簡単で透明性の高い運用をする事が出来ます。
不動産投資に興味があり、値動きの激しい金融商品が苦手な方におすすめの安定性や堅実性の高い投資サービスです。
不動産投資といってもまとまったお金は必要なく、最低1万円から投資出来る手軽さが魅力です。
不動産関連の資産運用サービスでは業界ナンバーワンの実績もあるので安心感も格別です。
それに加え、2014年からのサービス開始以降、貸し倒れ率0%の実績を出しており、過去一度も元本割れを起こしたことがありません。
実質利回りは2018年時点の運用実績で”約4.0~6.0%”を記録しており、好利回りで運用することが期待できます。
Funds(ファンズ):1円から出来る貸付投資
投資商品 | 上場企業の貸付ファンド |
---|---|
最低投資金額 | 1円~ |
期待利回り(年) | 1.5〜6.0% |
特徴 | ミドルリスク ミドルリターンの投資 |
メリット | 1円から投資が始められる |
デメリット | 2019年1月開始で実績が少ない |
こんな人に おすすめ |
リスクを抑えつつ 安定したリターンが欲しい方 |
Funds(ファンズ)はソーシャルレンディングNo.1メディアの「クラウドポート」が運営している、貸付ファンドに投資できるサービスです。
2019年1月スタートのサービスなので実績が少ないのが懸念点ですが、従来のソーシャルレンディングと違った仕組みを導入しています。
預金や国債よりもリターンが高く、ソーシャルレンディングよりもリスクの低いミドルリスク・ミドルリターンな特徴を持っています。
運用中の手間もなく「ある程度のリターンは欲しいが、リスクは抑えたい」といういいとこ取りのコツコツ型の投資です。
他の資産運用サービスに不安のある方は新しい選択肢として、低リスクなこちらがおすすめですよ。
なんと1円から始めることが出来るので「試しに1000円だけ入れてみる」といったことも出来ます。
20代の資産運用の注意点
【1】無理のない金額で少額投資を始めよう
先程も解説したとおり、資産運用を始めるには自身の収入に見合った少額投資から始めることが大切です。
例えば、貯金も交遊費も全部我慢して手取りが20万円なのに10万円をすべて資産運用に入れてしまうと万が一の事があったときに取り返しがつかなくなります。
資産運用は銀行預金とは性質が全く異なるものなので、元本割れのリスクもあります。
無理に大金を入れなくても、資産運用は現在は最低1万円から少額投資ができるので、安心して投資先を選んでくださいね。
【2】無理にハイリターンを狙おうとしない
20代でお金がない方は、つい「資産運用=お金が増やせる」という部分にだけ気を取られてしまい、ギャンブル感覚でFXなどハイリターンな投資にお金をつぎ込んでしまうケースが多いです。
投資はリターンとリスクが比例する特徴を持っています。
リスクの大きいものほどリターンは高くなりますが、元本割れしてお金を失う可能性も高くなります。
逆に預貯金などはほとんどお金が増えることはありませんが、お金が減ることもありません。
無理にリターンを狙った投資はせずに、リスクを理解した上でミドルリスク・ミドルリターンな資産運用をはじめましょう。
【3】怪しい投資勧誘には乗っからない
先程のハイリターン狙いの投資話にも通じることですが、身近な投資に関する勧誘話には乗っからないようにしましょう。
「儲け話があるんだけど…」という触れ込みで誘われた場合は99%投資詐欺だと思って下さい。
本当に稼げる話であればわざわざ他の人を誘うメリットはありませんよね。
一般的な資産運用サービスは年利回り4%~8%程度が普通です。
それ以上に圧倒的に高い利回りをうたっている投資話であれば尚更疑うべきでしょう。
20代におすすめの資産運用本
20代の方は「お金を増やす方法」に関する資産運用関連の本を読んで少しずつ勉強していきましょう。
専門用語が少なく、分かりやすい本を3つ紹介しておきます。
- 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす
- 金持ち父さん貧乏父さん
- 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
吸収率の良い20代の若いうちから勉強をしっかりしておけば、将来お金のことで苦労することはなくなるでしょう。
1.コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす
なぜ若いうちから資産運用を始めるべきなのか?その理由をマンガで学ぶことが出来ます。
正しい投資や資産運用の知識を身につけることで将来の漠然とした不安は消すことが出来ます。
将来的に1500万円の資産を手に入れるために、積立投資の重要性やリスクについて理解しておけば、周りと圧倒的な差をつけることが出来ます。
内容もシンプルであっさりしているので「資産運用についてゼロから学びたい」という方におすすめの一冊です。
2.金持ち父さん貧乏父さん
全世界でベストセラーになっており、複数言語に翻訳もされている「お金持ちと貧乏人」のお金に対する考えからの違いを説いた著書です。
お金持ちになることにおいて大事なのは無駄な支出を減らし、富を生みだす資産を築くことです。
この本ではお金を生み出すためにどのような行動や習慣を身につければ良いのか、教養への投資も含めて投資と浪費の違いについて書かれています。
本書はコラムのような内容となっているため、ノウハウ本に疲れた方はぜひ読んでみることをおすすめします。
3.難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
「投資を始めたいけど何からすればいいかわからないなぁ」というぼんやりとした疑問を持った初心者におすすめの入門本です。
きっとこの記事を読んでいるほとんどの方が共感できる内容間違いなし!の一冊でしょう。
この本は「お金の知識0のド素人」が「お金のプロ」に安全なお金の増やし方を教えてもらうストーリー形式で構成されており、スラスラ読み進めることが出来ます。
そのため、投資や金融の難しい専門用語などもなくスッキリとまとまっています。
この本で学べる大きなポイントはこの3つ
- 銀行には近づいてはいけない
- 覚える金融商品は3つだけ
- 素人でも「年間+5%」の運用を目指せる
見出しだけでも目を引くものばかり。
何がよくて何が悪いのか、「そんなこと言っていいの?」と心配になるくらい本音で書いているので笑いながら『お金の増やし方』を学べます。
話題の仮想通貨投資をする場合は?
20代の方は情報のキャッチも早いので2017年から話題になった「仮想通貨投資」にも興味があるのではないでしょうか。
2018年中はバブルの反動などで価格は下落しましたが、2019年以降は徐々に価格を右肩上がりに伸ばしています。
投資の基本は「安く買って高く売る」というのが基本です。
その理屈に当てはめると、価格が下がった仮想通貨はむしろ今が買いどきと言えるでしょう。
将来性の高い通貨は現在でも数日で+30~50%になっている銘柄もあり、仮に高いリターンを狙うなら一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
仮想通貨投資を始めるなら、まずは取引所の登録が必須なのでこちらの記事を参考にしてくださいね。
不安のある方はお金の知識を身につけよう
「それでも投資をいきなり始めるのは不安…」という慎重派の方は、まず実際にお金の知識を身につけていくことが大切です。
と言っても、本で勉強したりネットで検索しても、難しい単語が並んでいたり初心者向けの内容じゃなかったりとハードルが高いのが事実です。
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20代だからこそ早めの資産運用を始めよう
将来のお金に漠然とした不安がある方は、早めの対策をしておくことが大切です。
銀行にお金を眠らせたままにせずに、貯金の一部を有効活用して資産運用をはじめて将来の資産形成をはじめておきましょう。
いざというときにお金がない、欲しいものがあっても買えないという生活はとても寂しいものです。
30代になって家庭を持てば結婚費用、養育費などで自分以外のことにもたくさんのお金を使わなければなりません。
「将来のことだし今はいいか」と考えを放棄せずに、少しでも早く資産運用を始めて不安を解消することが大切です。
若くて自由な時間がある今だからこそ、経験を積むつもりで資産運用をスタートして下さいね。