国内の仮想通貨取引所は10社以上ありますが、ほとんどの初心者の方は「最初に登録した1社」にしか登録していない場合が多いと思います。
私の経験からすると、1つの取引所だけで取引をしていると思わぬリスクや損をしている可能性があります。
今回は複数の取引所に登録している私が、複数の取引所を使い分けするべき理由について解説していきます。
記事の後半ではおすすめの取引所も紹介しているので、1社しか登録していない方はぜひ参考にして快適な仮想通貨ライフを楽しんで下さいね。
複数の仮想通貨取引所を使い分けする理由
複数の仮想通貨取引所を使い分ける理由は主に5つです。
- 買える通貨の種類を増やすため
- 取引所ごとに手数料が異なる
- 価格差を利用して稼ぐことが出来る
- 取引所特有のサービスを利用できる
- サーバーダウンやハッキングリスクを抑えるため
それぞれどのようなものか具体的に解説していきます。
【1】買える通貨の種類を増やすため
仮想通貨は株式と違い、どこででも同じ銘柄が買えるということはありません。
取引所によって取り扱っている通貨の種類や数はバラバラです。
欲しい通貨があっても海外取引所にしかなかったり、日本円で買える国内取引所も1箇所のみという事が多々あります。
国内取引所で購入できる通貨は20種類程度と限られていますが、Binanceなどの海外取引所では200種類以上の通貨を取り扱っています。
2018年には様々な仮想通貨が暴騰したことで一気に話題になりましたが、そのほとんどが海外取引所の銘柄でした。
つまり「買える通貨の種類が少ない=稼げるチャンスを逃してしまう」ということです。
海外取引所では現在でも1日+50%~200%以上高騰する銘柄も多く眠っており、短期的に数倍の利益を出すことも不可能ではありませんよ。
【2】取引所ごとに手数料が異なる
「少しでも安く仮想通貨を買いたい!」という方には手数料の安さはとても重要です。
手数料といっても取引所では下記のような色々な種類の手数料が存在します。
- 取引手数料
- 入金手数料
- 出金手数料
通貨を安く購入する場合は「取引手数料の安さ」が重要になりますが、海外取引所に送金する場合は「出金手数料の安さ」が重要になります。
手数料も取引所によっては大きく異なります。
取引所を使う目的に合わせて使い分けることで、手数料分を損することなくお得に利用することが出来ます。
基本的には以下の2つの取引所を使い分けすれば大丈夫ですよ。
- 取引手数料が無料:BITPOINT
- 出金手数料が無料:DMM Bitcoin
【3】価格差を利用して稼ぐことが出来る
取引所ごとに仮想通貨の価格は均一ではありません。
取引所の注文板の厚さや流動性によって、約1~3%前後の価格差が生じることがあり、価格が大きく変動した際は5%以上価格差が開くこともあります。
「Bitcoin日本語情報サイト」で国内取引所のビットコインの価格を見てみると、価格差をひと目でチェック出来ます。
この時、bitbankでは429,612円でBTCBOXでは428,733円で購入できます。
価格差はビットコイン1枚あたり約900円になります。
ビットコインを10枚買うとすれば9000円もの損をしてしまうことになるのです。
複数の取引所に登録しておけば、こういった損失を防げるだけでなく「安い所で買って、高いところで売る」という戦略を取ることが出来ます。
このように価格差を利用して稼ぐ方法を”アービトラージ”と言うのでぜひ覚えておきましょう。
【4】取引所特有のサービスを利用できる
取引所は他のサービスと差別化をはかるために、様々な独自のメリットを提供しています。
例えば、bitbankではマイナス手数料キャンペーンを行っており、取引額の一部が還元されて受け取ることが出来るメリットがあります。
DMM Bitcoinでは不定期に取引額に応じて、最大1万円がもらえるキャッシュバックキャンペーンなどを行っています。
キャンペーンがスタートしてから口座開設してしまうと、新規利用者が殺到して口座開設までに時間がかかってしまう場合があります。
予め登録しておけば、独自サービスをすぐに利用することが出来るので前もって複数の取引所に登録しておくことが大切です。
【5】サーバーダウンやハッキングリスクを抑えるため
私も以前は一つの取引所のみで仮想通貨を取引していましたが経験上、以下のようなリスクがあることを実感しました。
運営都合で不利益を被る可能性がある3つの要素
- メンテナンス
- サーバーダウン
- 不正ログイン・ハッキング
それぞれどのようなリスクがあるのか詳しく解説していきます。
1.メンテナンス
メンテナンスは、管理しているサーバーの機器調整などで定期的・もしくは不定期に行われます。
ほとんどの場合は、利用者の少ない時間で30分~1時間程度で終わるのですが、それでもメンテナンス時間中は利用できないというのはリスクがあります。
例えば、bitFlyerでは朝4時に毎日10分ほどのメンテナンスが行われているのですが、その時間を狙って通貨の価格が大きく変動することがあります。
仮想通貨は株式取引と違って24時間取引可能なので、メンテナンスが行われていない取引所でそういった”仕掛け”が来るリスクがあります。
メンテナンス時間は全ての取引所で異なるので、複数の取引所に登録しておけばメンテナンスによってトレード出来ないリスクを無くす事ができます。
2.サーバーダウン
サーバーダウンとは、短時間で取引が集中することで大量の売買を処理できずに動作が重くなったり、アクセスできなくなってしまう現象です。
こういった状態になってしまうと、取引ができなくなり最悪の場合は強制的にメンテナンスに移行して再開時間が未定となることもあります。
過去にはZaif取引所のZAIFトークンが高騰したことで、利用者が殺到しサーバーダウンしてしまう出来事がありました。
その負荷に耐えきれずにZaifはサーバーダウンしてしまい、半日以上利用できなくなるという事態になりました。
サーバーダウンしてしまうと、復旧までその取引所事態のすべてのサービスが停止します。取引だけでなく出金なども全てです。
仮に全ての資金を預けていた場合、動かすことも出来ず、その間に暴落してしまうような悪いニュースが流れてしまうと最悪です。
価格が暴落している間も何も出来ず、ただ指を加えて資産が減っていくのを見るしか無いのです。
このような事態を防ぐためにも、資産は複数の取引所に分散しつつ運用することが大切です。
3.不正ログイン・ハッキング
仮想通貨の記録的なハッキング事件といえば、2014年のマウントゴックス事件や、2018年のコインチェックのネム流出事件が有名でしょう。
マウントゴックス事件では約370億円、コインチェックでは580億円もの顧客資産が流出しました。
仮想通貨はデジタルのお金なので、ハッキングや不正ログインによって盗難されてしまうリスクがあります。
ハッカーたちは大量の仮想通貨を持っている取引所を標的としています。
取引所側もセキュリティ対策を行っていますが、万が一のことがあれば資産が全て返還されるとは限りません。
このような被害から資産を守るためにも、複数の取引所に資産を分散させておきましょう。
複数登録におすすめの仮想通貨取引所3選
今回紹介している3つの取引所はそれぞれ特徴が異なります。
- BITPOINT:上場企業運営で安心
- DMM Bicoin:仮想通貨FXに特化
- Binance:180種類の通貨が買える
それぞれ長所が異なるので、状況に応じて使い分けすることが出来ます。ではひとつずつ確認していきましょう。
国内取引所:BITPOINT(ビットポイント)
BITPOINTの基本情報
取引手数料 | 無料 |
---|---|
セキュリテイ | 2段階認証ログイン コールドウォレット マルチシグ |
取扱通貨 | BTC、BCH、ETH LTC、XRP(5種類) |
入金方法 | 銀行振込 即時入金 (コンビニ入金/ネット銀行) |
信頼度 | 資本金:44億3000万円 親会社は上場企業 (リミックスポイント) |
スマホ対応 | Android/iOS 両OSでアプリリリース済み ブラウザログイン可能 |
BITPOINTがおすすめな理由
- 上場企業運営による安心の管理体制とセキュリティ
- 人気のリップルを取引手数料無料で安く買える
- 仮想通貨FXにも対応しており利用者殺到中
BITPOINT(ビットポイント)は2016年3月からサービスを開始している取引所で、東証マザーズにも上場している株式会社Remixpoint(リミックスポイント)が親会社となっています。
あまり有名な取引所ではありませんが、仮想通貨交換業者としての認可も受けており、コールドウォレット対応などセキュリティ管理もしっかりしています。
レバレッジ取引も最大4倍と国内取引所でもトップクラスに高い倍率を掛けることができます。
BITPOINT(ビットポイント)はFXトレーダーの間で使われている「MT4(メタトレーダー4)」を使った取引に対応しています。
MT4には豊富なチャート分析ツールや自動売買機能が搭載されており、国内取引所の中でも珍しい専門的な取引所と言えます。
取引手数料や出金手数料なども無料なので初心者から上級者まで幅広くおすすめできる取引所と言えます、
国内取引所:DMM Bitcoin
DMM Bitcoinの基本情報
取引手数料 | 無料 |
---|---|
セキュリテイ | 2段階認証ログイン 資産の分別管理 |
取扱通貨 | BTC、ETH、XEM XRP、LTC、ETC、BCH (7種類) |
入金方法 | 銀行振込 クイック入金 |
信頼度 | 資本金:12億9000万円 FX最大手のDMMグループ |
スマホ対応 | Android/iOS 両OSでアプリリリース済み |
DMM Bitcoinがおすすめな理由
- 大企業が運営しているので倒産や内部不正リスクが少ない
- 取引手数料が無料でお得に通貨を購入できる
- 国内最多の7種類の仮想通貨FXに対応
大手企業DMMグループも仮想通貨取引所を運営しています。
入出金や取引手数料が無料で他の取引所と比べるととてもお得なのが特徴です。
PCでもスマホでも取引することの出来る豊富なツールを提供しているので、初心者の方でも簡単に外出先から仮想通貨を購入することが出来ます。
海外取引所:Binance(バイナンス)
Binanceの基本情報
設立日 | 2017年7月 |
---|---|
取引手数料 | 0.1% (BNB建てで割引) |
セキュリテイ | 2段階認証ログイン コールドウォレット マルチシグ |
取扱通貨 | 約180種類以上 |
日本語対応 | あり(翻訳対応) |
スマホ対応 | Android ブラウザログイン可能 |
Binanceがおすすめな理由
- 国内では買えない多種多様な通貨が購入可能
- 日本語にも対応しており初心者でも使いやすい
- 海外取引所の中でも取引手数料が最安価
- 仮想通貨のハードフォークに対応している
はじめての海外取引所を探している方に真っ先におすすめできる取引所です。
全世界ナンバーワンの取引高を誇る最大手の海外取引所で、セキュリティレベルも高い信頼できる実績を挙げています。
国内取引所と違い、Binance(バイナンス)を含む海外取引所は取扱通貨の数がとても多く、180種類以上の通貨を購入できます。
日本人の利用者も非常に多くなっており、スマホアプリも利用可能なので外出先でも気軽に利用できますよ。
リスクを減らすために3つの取引所に登録しよう
複数の仮想通貨取引所を使い分ける5つの理由
- 買える通貨の種類を増やすため
- 取引所ごとに手数料が異なる
- 価格差を利用して稼ぐことが出来る
- 取引所特有のサービスを利用できる
- サーバーダウンやハッキングリスクを抑えるため
一つの取引所だけにしか登録していないと、予期せぬサーバーダウンやサービスの停止などで損失が出る可能性があります。
自身の資産を守るためにも、複数の取引所に分散投資しつつ、稼げるチャンスを見過ごさないようにして下さいね。
今回紹介したおすすめ取引所