仮想通貨FXのプロトレーダーが全員使っていると言っても過言じゃないツールが「黒マチャート」です。
ビットコインFXをしている方の多くは、BitMEX(ビットメックス)かbitFlyer lightning FXを利用してトレードしていると思いますが、このツールを活用することでさらに勝率を高めることが出来ます。
先に結論!黒マチャートとはなんなのか?
- 国内外の主要取引所のチャートを一括表示
- どの取引所から仕掛けられたかひと目で分かる
- スマホからも利用可能
この記事では私も実際に利用している黒マチャートの使い方や、トレードに実際にどのように活用するのか、実践方法についても紹介しています。
目次でサッと確認
黒マチャート(くろまランド)とは?特徴について
黒マチャート(くろまランド)とは?
黒マチャートとはくろま氏(@kuromachart)が開発したリアルタイムでチャートを表示するスピード性を重視したチャートツールです。
(ブラウザから利用可能でPC・スマホどちらでも利用できます)
当初は個人でツールを開発していましが、なんと2018年3月に正式にbitFlyerのFX取引画面である「bitFlyer lightning FX」のチャートに正式採用された歴史があります。
Lightning に高機能チャート「LightChart」を追加いたしました。
・最終約定価格がリアルタイムにチャートに反映
・分析指標や注文・建玉価格、価格毎の注文数量を表示可能
・簡単な操作でチャート上の価格を発注画面へ入力でき、価格マーカー描画も可能などが特徴です。ぜひご活用ください。 pic.twitter.com/7SFGBaXwJ2
— bitFlyer(ビットフライヤー) (@bitFlyer) March 2, 2018
黒マチャートは現在「LightChart」という名前で実装されており、挙動の軽さ、デプスチャートの見やすさなどから多くの投資家に愛されながら使われています。
以前はbitFlyerのみに対応していましたが、Binance、Bitfinex、BitMEXなど海外の仮想通貨FXの主要取引所にも対応し「くろまランド」というサービス名(サイト名)になりました。
黒マチャートの特徴
黒マチャートの一番の特徴は、画面一つで複数のチャートを1~6個まで遅延なく表示することが出来る点です。
(複数チャート表示はPC版のみ)
対応している取引所一覧
- bitFlyer(FX含む)
- BitMEX
- Bitfinex
- Binance
- HitBTC
- Coincheck
- Coinbase
BTCのチャート表示はもちろん、取引所によってはBTC現物、BTC先物、ETH、BCHにも対応しています。
2018年に追加された「モニタリング」機能では、各取引所の「秒間約定取引数」や「取引量ランキング」をチェックすることも出来ます。
黒マチャートを使うメリット
「チャートを並べるメリットはあるの?」と思う方もいるかも知れませんが、ビットコインFXにおいて複数の取引所を監視するのはとても重要です。
BTC(ビットコイン)は国内外問わず、世界中の取引所で取引されています。
価格が大きく動く時は必ずどこかの取引所から仕掛けられ、その他の取引所がその価格に追従するようになります。
例えば画像の場合、bitFlyerFXではロングの兆候が見えてBinanceも釣られて上がりましたが、Bitfinexでは特に反応がありません。
この時、bitFlyerFXの価格に他の取引所がどのように反応を示しているのかという動きを見て後乗りでその方向のポジションを持ちます。
初動が確認できれば、早い段階でポジションを持てるようになり稼ぎ時を見逃さなくなります。
ただし、1つの取引所のみしか動きがない場合はダマしの可能性が高いので複数の取引所が追従してから追いかけるほうが安全でしょう。
では早速、見方と使い方を覚えていきましょう。
黒マチャートの見方
まずは公式サイトにアクセスしてチャートを開いてみましょう。
トップページに表示されているメニューボタンをクリックして、今回はbitFlyer lightning FXのチャートである「FX_BTC_JPY」を選択します。
するとチャートが表示されるので、一つ一つ見方について解説していきます。
黒マチャートの見方
- 取引所・銘柄:現在表示している取引所と銘柄が書かれています
- 時間足:表示する時間足を変更できます(1分足から1週足まで)
- チャートの拡大縮小:画面内に表示するロウソク足の拡大縮小
- 表示取引所の変更:ここで表示しているチャートを別の取引所に変更します
- デプスチャート:売り買いの板の厚さを視覚的に見られます(bitFlyerのみ)
- 設定:表示項目やインジケータの設定変更が出来ます
- 遅延ランプ:通常時は緑ランプになっていますが遅延が発生すると黄色になります
- 出来高:取引量の多さがグラフの長さで視覚的に表しています
どの取引所のチャートでも初期設定で共通のものが表示されていますが、デプスチャートのみはbitFlyerを表示した場合しか使えません。
特に直近の高値・直近の安値の位置に注意しながら他取引所と比較していくのがいいでしょう。
黒マチャートの使い方
黒マチャートをBTCFXで活用する方法(2画面版)
私の場合は基本的に2画面で利用しているので、モニター1枚を使って主要な取引所を全て表示しています。
表示しているのは、仕掛けが特に起きやすいBitfinex、BitMEX、bitFlyer lightning、Binanceの4つを表示しています。
最大6個表示してHitBTCやCoincheckも表示出来ますが、先行上げする可能性が低く、他のチャート表示領域を圧迫してしまうのでこれで十分だと思います。
もう1枚の画面には取引画面となるBitMEXとbitFlyer lightningを表示しています。
bitFlyer lightningは幅の問題である程度横に広くないとチャート画面が極端に小さくなってしまうのでこのような配置になっています…。
基本的に初動はbitFlyerの成行で追いかけて、余裕があれば後ろのBitMEXを開いて指値を置いていますね。
ちなみに裏側ではイナゴフライヤーを別タブで開いて、音でどこから仕掛けられたかすぐに判断しています。
黒マチャートをBTCFXで活用する方法(1画面版)
モニターが1画面しか使えない場合、外出先などノートパソコン1台でトレードする場合はこちらの方法がおすすめです。
1つの画面の中に黒マチャート、BitMEX、イナゴフライヤーを全て表示させて即座に初動に対応出来るようにします。
(きれいに分割表示したい方はChromeアドオンの「TabResize」を使って下さい)
BitMEXは指値を自由に動かすことが出来るので、動きがあれば指値を移動して現在価格にぶつけて成行取引することが出来ます。
BitMEXは成行手数料よりも、指値手数料の方が安いですがこのトレード手法では成行取引の回数が多くなります。
BitMEXの手数料の仕組みを把握していれば手数料負けを防ぐことが出来るので、チェックしておいてくださいね。
黒マチャートの設定
チャートの右上にある歯車アイコンをクリックすることで設定画面を開くことが出来ます。
- Overlays:インジケータの表示・非表示
- Board:デプスチャートの表示・非表示(bitFlyerのみ)
- Grouping:デプスチャートの厚さをグループ化する
- 注文・建玉表示:bitFlyerのみ(機能してない?)
- Limit Scrolling:時間経過でチャートを右にスクロールしないようにする
- HiDPI/Retina:チェックを入れると高解像度表示になる
- Power Save:省エネモードになる
黒マチャートで使えるインジケータ
設定から「Overlays」をクリックすると、表示出来るインジケータの一覧が表示されます。
黒マチャートで使えるインジケータ
- SMA(単純移動平均線)
- EMA(指数移動平均線)
- Palabolic Bands
- Bollinger Bands
- Chandelir Exit
- Ichimoku(一目均衡表)
MACDやRSIなどメジャーなものには対応していませんが、EMAやIchimokuなどはBTCFXでもよく使われていますね。
黒マチャートの小技・ショートカットキー
- 左クリック:選択価格に価格マーカー追加
- 右クリック:メニュー表示(価格のコピー・マーカー全消去)
- スペースキー:最新チャートにジャンプ
- ホイール:チャートのスクロール
- Ctrl+ホイール:チャートの拡大・縮小
これらの操作はマウスでも可能ですが、ショートカットキーを覚えておくことでさらに便利に使いこなすことが出来ます。
黒マチャートはスマホでも使える
黒マチャートはPCのブラウザだけでなく、スマホからでもアクセスして使う事ができます。
挙動もサクサクとしているので、PCのスペックが低い方はむしろこっちのほうが快適かもしれませんね。
(現在はブラウザ版の提供のみで、アプリ版はありません)
そのかわり、画面に表示できるのは1つのチャートのみ。
マルチ画面で複数取引所をチェックすることは出来ませんが、右上のメニューから別の取引所に手早く移動することは出来ます。
(数字の1~3をタップして移動可能)
これなら外出先でも買い時、売り時を逃さずにトレードすることが出来ますね。
(通信量がかなり掛かってしまうので、開きっぱなしには注意)
外出先ですぐにチャートを見ながらトレードする方はBitMEX(ビットメックス)にスマホでログインして使うのがおすすめですよ。
bitFlyerと連携出来るChromeアドオンは削除済み
2018年までは黒マチャートはChromeアドオンでも提供されており、bitFlyer Lightningの画面で連携して利用することが出来ました。
しかし、正式にbitFlyer Lightningのチャート画面に黒マチャートが採用されてからは、このアドオンはChromeウェブストアから削除されました。(使う必要がなくなったため)
現在は「LightChart」という名称でチャート画面から利用できるので安心して下さいね。
bitFlyer Lightningで黒マチャート(LightChart)を使う方法
bitFlyer Lightningの初期設定ではチャートにLightChartは適用されていない場合があります。
適用する場合、左上のメニューから「設定」をクリックして設定画面に移動して下さい。
チャート表示の欄にある「LightChart」にチェックを入れることで適用することが出来ます。
黒マチャートを使いこなしてBTCFXで稼ごう!
黒マチャートを使うことで、複数の取引所の値動きを見ながらトレードすることが出来るので、ダマしに惑わされることなく稼ぐことが出来ます。
効率的なトレード環境を構築して、少しでもBTCFXで利益を上げるようにしていきましょう!
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