ロボアドバイザーの「ウェルスナビ」で自動運用を始め、いざログインしてみると評価損益が赤字のマイナスになってる!
という方は多いと思います。今回はウェルスナビで含み損が出ている状態で慌てて解約を検討している方向けに、解約すべきではない理由を実体験を元に解説します。
ウェルスナビに登録していない方はこちらからどうぞ。
目次でサッと確認
ログインしてみると評価損益がマイナスに…
ウェルスナビを始めて二ヶ月目、私は11万円を元本に自動運用をスタートしました。
久しぶりにログインして資産状況の確認をしてみた所…
評価損益がマイナス6000円!?
ロボアドバイザーは損失が出る可能性もあると知ってはいましたが、いざマイナスを目にすると心臓バクバクです。
元手11万円に対して6000円以上の損失が出ているのはかなりの精神的負担になりました。
慌てていた私は「やっぱり解約しようかな…」と考えました。
マイナスで解約を検討している人もいる
[55日目]
先週はずっとマイナス傾向…。
プランの見直しをすべきなのだろうか#ウェルスナビ#ロボアドバイザー pic.twitter.com/E4i5qtmEp1— ひでなみ🎯👾🏰 (@hidekunnnn) October 21, 2018
ウェルスナビもここ最近はマイナスです。 pic.twitter.com/wa1ytzvV3i
— 雪国ワイフ (@yukiguniwife) October 19, 2018
そろそろウェルスナビやめようか。
毎朝ログインしてマイナスの損失を見るのが辛くなってきました。得してる方、いやそれは早漏だという方いませんか?
— 五十里 庵栗 (@OcP0a4t6h13lcLa) October 12, 2018
しかし、私はマイナスが出た後も運用を続け、結果的に「解約しなくて良かった」と思えるような結果になったので、その経過を共有しておきます。
含み損が出て慌てている方は、一度落ち着いて読んでみて下さい。
私の場合は5ヶ月目までマイナス続きだった
WealthNavi(ウェルスナビ)の運用実績 | ||||
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運用月 | 元本 | 含み損益 | 合計資産 | 収益率 |
2018年9月 | 100,000 | 1,930 | 101,930 | 1.93% |
2018年10月 | 110,000 | -6,289 | 103,711 | -5.72% |
2018年11月 | 120,000 | -3,606 | 116,394 | -3.01% |
2018年12月 | 130,000 | -14,655 | 115,345 | -11.27% |
2019年1月 | 140,000 | -5,995 | 134,005 | -4.28% |
2019年2月 | 150,000 | 317 | 150,317 | 0.21% |
2018年9月からウェルスナビをスタートして、1ヶ月目はプラスでしたがそれから5ヶ月間はずっとマイナス続きに…。
2018年12月には-10%となり、積み立てしている1万円がそのまま消えるという悲惨な状況になっていました。
しかし、毎月1万円を積み立てて継続することで、2019年2月にようやくプラスに転換しました。
リアルタイムの運用状況はこちらをチェックして下さい。
含み損(マイナス)が出る理由
ウェルスナビは国内外の株式や金、不動産など価格変動のある金融商品を自動的に買い付けてくれる投資サービスです。
そのため、買った時より価格が下がってしまえばそれだけ損失が発生します。
特にロボアドバイザーの場合は、自分で買付けを行わずに入金を行った次の日には自動的に買付けを行うので、価格の割高感に関係なく購入することになります。
例えば、100円の株式が一瞬110円に上がって、そのタイミングで110円の株式を買い付けしてしまい、価格がすぐ100円に戻ったら10円の含み損となってしまいます。
含み損は購入するタイミング次第で短期的に誰でも発生するリスクがあります。
私の場合は日経平均・ダウ平均の暴落を直撃した
ウェルスナビな日経平均やダウ平均などのETFも買い付けており、これらの指標は株式市場にも大きく影響します。
つまり、全体的な損益状況は日経平均とダウ平均の価格に左右されるということです。
日経平均は2017年から順調に右肩上がりを続けていましたが、運用をスタートした直後の2018年10月から価格がみるみるうちに下がっていきました。
価格は24,000円から19,000円という大暴落状態。(マイナス約20%)
これではウェルスナビ側でも含み損が出るのは不思議ではありませんよね。
暴落のマイナス率に対して考えると、含み損が最大-11%というのはかなり健闘しているように見えます。
ある時から、含み損が急に増えた場合は日経平均やダウ平均の価格も覗いてみて下さい。
世界経済は金融危機を乗り越えて成長している
過去25年のデータを見てみると、リーマンショックなどの金融危機は1992年から5回も発生しています。
これは5年に1度の頻度で発生していますが、ウェルスナビはその後必ず下落した分以上に高いリターンを出しています。
これらのデータから「長期投資」という選択肢を取ることが将来の資産形成にとても重要であることが分かります。
マイナスがでたからと言って、すぐに解約するのはむしろ「もったいないな」という印象を受けますね。
ウェルスナビで含み損を出さない投資方法
ウェルスナビで含み損を出さない投資方法
- 買付けをするタイミングを調整する
- リスク許容度を下げる
- 長期間を見据えて積立投資する
この3ポイントを守ることで、含み損(マイナス)を極力減らすことができます。
【1】買付けをするタイミングを調整する
先ほど説明したとおり、ウェルスナビは日本株、米国株の投資比率が高いので「日経平均株価」と「ダウ平均株価」の価格に左右されやすい性質を持っています。
そのため、この2つの価格をチェックしておけば「高い価格で購入→すぐに暴落」という損失を防ぐことができます。
株価というのはずっと右肩上がりに上がるものではなく、ジグザグに上昇・下落します。
この時、ずっと右肩上がりになっていれば入金を少し待って、一度価格が下がったタイミングで入金を行いましょう。
そうすることで価格が少し下がって調整されたタイミングで購入することが出来るようになり、含み損の発生を抑えることができます。
【2】リスク許容度を下げる
リスク許容度の変更方法
- PCの場合:ナビゲーション→詳細設定
- スマホの場合:その他→ナビゲーション→プラン変更
リスク許容度はお客様の運用スタイルに合わせて、どれだけリターンに対してリスクを許容出来るか?という指標になります。
これが高ければ高いほどリターンが高くなりますが、変動リスクも高くなり含み損が出る可能性も高くなります。
ただし、リスク許容度は基本的に「5」をおすすめしています。
リスク許容度別のリターンを見てみると、リスク許容度5では22.7%ものリターンが出ている事がわかります。
短期間でリスク許容度を何度も変更してしまうとパフォーマンスが出しづらくなり、かえってマイナスを大きくする可能性があるので変更する場合は注意しましょう。
リスク許容度の詳しい変更方法はこちらを参考にしてください。
【3】長期間を見据えて積立投資する
どれだけ買付けするタイミングを見計らっても、ロボアドバイザーを始めたタイミングで暴落する可能性はゼロではありません。
しかし、そのリスクも積立投資+長期運用をすれば、時間を味方にしてリターンを安定させることが出来ます。
毎月1万円など決まった金額を積立投資をすれば、「価格が安い時に多く買って、高い時に少なく買う」という運用をすることが出来ます。
短期的には損しても、時間でカバーすることが出来るこの投資法を「ドルコスト平均法」ともいいます。
少なくとも1~2年かけてじっくりと運用していけばちょっとの暴落でも損失が出ない程度にはプラスを出すことができますよ。
実際にロボアドバイザーを運用している方の75%以上が5年以上の長期運用を予定しています。
(2019年1月お金のデザイン社調べ)
長期的に資産の成長を見据えて、コツコツと積立投資を継続することが大切ですね!
積立投資の重要性はこちらの記事でも紹介しています。
本当に解約するのは10年、20年後先
ウェルスナビでマイナスが出た事を理由に解約するのは、自分で損失を確定させるのと同じです。
最初に運用診断を行った際に、長期運用のシミュレーションをすることができます。
ここで10年後、20年後、30年後どれだけ資産が増えているか予測することができます。
解約するタイミングはこのように資産が増えて自分が満足したタイミングでするのがベストです。
増えた資金は旅行や好きな買い物などお金がかかるイベントがある時に出金すればいいのです。
出金手数料・解約手数料はゼロ円なのでいつでも気軽に利用することができますよ。
(もちろん解約しなくても出金することはできます)
解約を考えている人は長期投資で考えよう
ウェルスナビをすぐに解約しないほうがいい理由
- 買付けをするタイミング次第で損失は出る
- 短期的なマイナスはじっと耐える
- 長期的に積立投資をしてプラ転まで待つ
ロボアドバイザーの基本は長期運用+積立投資が何よりも重要です。
2年以下の運用で解約を考えている方は、5年、10年、20年と時間をかけて資産形成をして将来的な蓄えをするつもりで継続していきましょう。
まだ始めていない方は、ウェルスナビをぜひ始めてみて下さいね。