高機能チャートツール「TradingView(トレーディングビュー)」を仮想通貨投資で使いこなす方法を紹介しています。
基本的な通貨ペアの表示からインジケータの表示、アラートの設定、アプリの使い方などを網羅してまとめました。
TradingView(トレーディングビュー)は仮想通貨、為替、株式、ゴールドなど様々な金融商品のチャート表示に対応しています。
設定すべきインジケーターや仮想通貨トレードを効率的にする活用術についても解説しています。
目次でサッと確認
トレーディングビューに登録する
TradingView(トレーディングビュー)を始めるにはまず公式サイトにアクセスしてアカウント作成を済ませておく必要があります。
アカウントをまだ作成していない方はこちらから先に登録を済ませてください。
基本無料で利用することが出来ますが、機能制限のない有料プランも今なら30日限定で無料利用出来ます。
トレーディングビューの基本的な使い方
TradingView(トレーディングビュー)の基本的な使い方についてはこちらを確認してください。
この記事では仮想通貨投資で必要な見るべきポイント、活用術について解説していきます。
トレーディングビューの仮想通貨ペアのチャート表示方法
チャート画面の開き方(検索方法)
TradingView(トレーディングビュー)で好きな仮想通貨ペアのチャート画面を開くには、まずトップページからティッカー部分に通貨ペアを入力します。
今回はBTC/USDのペアで検索してみます。
すると、このように市場すべてのBTCUSDペアが表示されるので、これをクリックすればチャート画面に移動できます。
ただし、このままでは簡易的なチャート画面しか表示されないので「フル機能のチャート」をクリックして移動します。
すると、このように見たい通貨ペアのチャート画面が表示されます。
別の通貨ペアに移動するには右上にあるウォッチリストから、シンボルを検索することで移動出来ます。
(ウォッチリストの使い方は後述します)
取引所別に通貨ペアが表示される
上の画面では同じ「BTC/USD」ペアにも関わらず複数表示されています。
これは取引所別に表示されているものです。
例えばビットコインなど変動性の激しい通貨などでは、取引所の流動性などの問題から同じ通貨ペアでも取引所によってチャートの形が大きく異なります。
仮想通貨の場合は基本的に流動性の高いBinanceやBitfinexの取引ペアを見ておくことをおすすめします。
仮想通貨投資で大事なトレーディングビューのインジケーター
仮想通貨投資で主に使われるインジケーター
TradingView(トレーディングビュー)で使用できるインジケータの数は100種類滋養ありますが、仮想通貨投資で主に使われるものは限られています。
仮想通貨投資で主に使われるインジケーター
(※ヨコヨコから急騰・急落を繰り返すシンプソンチャートの時に使用)
投資初心者の方はまず上記のインジケータの言葉や使い方だけでも調べておくと。初心者を脱することが出来るようになります。
インジケーターの追加・表示方法
インジケーターを表示するにはチャートの上部にあるツールバーから波線のようなアイコンをクリックします。
すると、インジケーター・ストラテジーの選択画面が表示されるので、表示したいインジケーターを検索します。
今回はRSIを表示してみます。
すると、このようにチャート画面にインジケーターが追加されます。
(同じインジケーターでも複数回クリックすることで複数表示も可能)
より具体的なインジケーターの使い方はこちらの記事でも解説しています。
トレーディングビューの描画ツールの使い方
チャートに書き込みを行う描画ツールは全てチャートの左側に格納されています。
仮想通貨投資で重要な描画ツール
描画ツールも全部合わせると50種類以上ありますが、仮想通貨投資がはじめての初心者は最低限以下のツールだけでも使いこなせるようにしておきましょう。
- トレンドライン(一番重要!)
- 水平線
- 並行チャネル
- フィボナッチリトレースメント
あとはエリオット波動などもよく使われていますが、相場の動きを後付で説明するものばかりで再現性がないのでおすすめしません。
相場の流れを読むことが出来る、上のツールの使い方をマスターするほうが良いでしょう。
今回は一番重要なトレンドラインの使い方のみ解説していきます。
トレンドラインの使い方
トレンドラインは下記のアイコンをクリックすることで引くことが出来ます。
トレンドラインの引き方は起点と終点の線をつなぐだけです。
チャートのヒゲを含めた高値同士を結ぶことで相場の大まかなトレンド(流れ)を把握することが出来るようになり、どこでチャネルブレイクするかも予想出来ます。
このようなチャートパターンや保ち合いの形状を頭に叩き込んでおくだけでも勝率はグッとアップしますよ。
仮想通貨投資はアラート機能が超重要!
アラートは指定した価格に到達したタイミングで自動的に音やポップアップを出してくれる機能です。
先程紹介したような保ち合いを抜けるかどうか、という場面でチャートに貼り付けない時はアラートをセットしておけば動きがあった時にすぐ対応することが出来ます。
特に値動きの激しい仮想通貨投資においては、使わなければ勝てないと言い切れるほど必須です。
アラートはチャートの右側にある時計のアイコンをクリックすることで設定することが出来ます。
アラートで設定出来る項目は以下の通りです。
- 通貨ペア
- アラートの条件
- アラートが鳴るしきい値
- 設定回数(1回・毎回)
- アラート設定期間
- アラートのアクション
- アラート音の種類と長さ
- メール・SMS送信
- メッセージ表示
複雑な条件も設定可能で、「ローソク足が実体で上抜けしたら」「一度○○の価格にタッチして下抜けしたら」なども細く設定出来ます。
「別の作業をしていたせいで稼ぐタイミングを逃した…」という機会損失をしないためにも複数設定出来るPRO版以上がおすすめです。(無料プランでは1個のみ)
仮想通貨のペアはウォッチリストに登録する
ウォッチリストは好きな銘柄を定点観測する際に重宝する機能です。
自由に通貨ペアを選んで記憶させることが可能で、取引所別や直近でブレイクしそうな通貨を追加しておくことで外出時でも手軽にチェックできます。
ウォッチリストの画面はチャート画面の右上から表示することが出来ます。
ウォッチリストに銘柄を追加する場合は上の検索窓から銘柄を検索することで可能です。
リストの管理は右側にあるメニューボタンをクリックすると、リストの作成/保存、リストの切り替えが出来ます。
仮想通貨投資なら、取引所別のビットコインリスト、アルトコインリスト、草コインリストなどで分けて使うと良さそうですね。
トレーディングビューはアプリも使える
仮想通貨は一日に10%以上値動きする可能性のある金融商品です。
そのため、相場を少し見逃しただけでも大きな機会損失が生まれる可能性があります。
トレーディングビューはアプリにも対応しているので、外出先でも価格をすぐにチェックすることが出来るメリットがあります。
iOS版、Android版どちらにも対応しているので、端末を選ばずに利用することが出来ますよ。
BitMEXなど、アプリが出ていない通貨のチャートもトレーディングビューなら気軽にチェック出来ます。
トレーディングビューを仮想通貨投資で実践的に使う方法
TradingView(トレーディングビュー)の応用編として、もっと便利な使い方をいくつか紹介していきます。
- 複数の取引所の通貨ペアを確認する
- 1つの銘柄で複数の基軸通貨を確認する
- noteなどの有料のインジケーターを活用する
- BitMEXトレードのサポートに使う
1.複数の取引所の通貨ペアを確認する
例えばBTC/USDのような、複数の取引所で取り扱っているビットコインやアルトコインのチャートなどは、取引所によってチャートの形が大きく異なる場合があります。
例えば、ビットコインのチャートでは以下の大手取引所の複数のチャートを見比べる必要があると言われています。
- bitFlyer(FXBTC/JPY)
- Bitfinex(BTC/USD)
- Binance(BTC/USD)
- BitMEX(XBT/USD)
基本的にチャートが急騰・急落を始める”仕掛け”もこの取引所のどこからかからスタートし、他の取引所も追随して動きます。
しかし、一つの取引所しかチャートが動いていない場合はただのダマし、もしくは誰かが成行取引をしただけの可能性が高いです。
取引所別のビットコインのチャートのチェックは「くろまランド」を使っても同じことが出来ます。
2.1つの銘柄で複数の基軸通貨を確認する
仮想通貨は一つの通貨でも、複数の基軸通貨で取引することが出来ます。
例えば、XRP(リップル)でも以下のような基軸通貨のペアがあります。
- XRP/JPY
- XRP/USD
- XRP/BTC
こちらも、取引所別のチャートと同じように基軸通貨によってチャートの形が大きく異なる場合があります。
気になる通貨がある場合は、複数の基軸通貨のペアをウォッチリストに入れて定点観測するようにしましょう。
3.noteなどの有料のインジケーターを活用する
トレーディングビューのインジケーターは、他ユーザーが独自作成したインジケータを使用することも出来ます。
(インジケーターの欄にある「招待者のみ公開」から利用できます)
SNSでは有料noteなどで作成したインジケーターを販売しているものもあります。
noteで公開されている有名なインジケーター
買い時、売り時がわかりやすい便利なものもあれば、既存のインジケーターを組み合わせただけのシンプルなものもあります。
トレーディングビューは無料プランでは最大3個までしか同時にインジケーターを使用することが出来ません。
しかし、利用ユーザーが作成したインジケーターを活用すれば複数のインジケーターが組み合わさったものなどを利用できます。
(有料プランにすれば表示する上限の数をアップすることが出来ます)
4.BitMEXトレードのサポートに使う
トレーディングビューではBitMEX(ビットメックス)で取り扱っている通貨のチャートも表示することが出来ます。
BitMEXはFX専用の取引所なので、現物取引を扱っておらずUSDやBTCなどの取引ペアは存在しません。
そのかわりに、TRXH19などの通貨ペア名で検索すればトレーディングビューでも確認することが出来ます。
(この通貨ペア名は定期的に変わります)
BitMEXでは公式アプリが出ていないので、外出先でチャートを確認するならトレーディングビューを使うのが良いでしょう。
トレーディングビューはbitbankにも標準搭載されている
国内取引所の「bitbank(ビットバンク)」はTradingViewのチャートを採用しております。
実際に取引をしながらチャート画面にトレンドラインを引いたりインジケータを使用することが出来るので実用性に優れています。
bitbankは国内ナンバーワンのセキュリティレベルと取引高を記録している安心感の高い取引所です。
マイナス手数料も採用しており、取引額の一部が戻ってくるお得な手数料体系なのでぜひ登録しておきましょう。
有料プランならもっと便利に使える
TradingView(トレーディングビュー)には無料プランと3つの有料プランがあります。
- 無料プラン
- PRO(プロ)
- PRO+(プロ+)
- PREMIUM(プレミアム)
無料プランと有料プランでは主に使える機能の制限の差があります。
無料プランと有料プランの違い・比較
プランの機能 | 無料 | PRO | PRO+ | PREMIUM |
---|---|---|---|---|
分析可能なチャート数 | 1 | 2 | 4 | 8 |
同時アクセス可能なデバイス数 | 1 | 1 | 2 | 5 |
設定可能なアラートの数 | 1 | 10 | 30 | 100 |
表示出来るインジケーター数 | 3 | 5 | 10 | 25 |
チャートレイアウト保存 | 1 | 5 | 10 | 無制限 |
インジケーターのテンプレート | 1 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ウォッチリスト | 1 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
価格帯別出来高の表示 | × | ○ | ○ | ○ |
柔軟な時間足の表示 | × | ○ | ○ | ○ |
スポンサー広告 | あり | なし | なし | なし |
RSI、MACD、MAなど、トレーダーにとってインジケーターはとても大事な武器です。
しかし、無料プランでは最大3つまでしか同時表示できません。
他にも、同時に表示できるチャート数などにも無料プランでは制限があり、広告表示など日常的に使っているとちょっとイライラしてしまいます。
一番安いPRO版で2年契約すると、毎月1000円程度で利用できるので、ぜひ有料プランも活用してくださいね!
有料プラン | 価格 | ||
---|---|---|---|
2年契約 | 1年契約 | 毎月更新 | |
PRO | $9.95/月 (約1,050円) |
$12.95/月 (約1,400円) |
$14.95/月 (約1,550円) |
PRO+ | $19.95/月 (約2,100円) |
$24.95/月 (約2,600円) |
$29.95/月 (約3,150円) |
PREMIUM | $39.95/月 (約4,200円) |
$49.95/月 (約5,250円) |
$59.95/月 (約6,300円) |
すべての有料プランは30日間無料お試し期間を利用することが出来ます。
こちらの記事では有料プランと無料プランの具体的な違いについて紹介しています。
おすすめのプランは?
おすすめのプランは私も利用している「PRO+プラン」です。
「なぜPROプランじゃないのか?」その理由はこの3つが大きかったです。
- 分析可能なチャート数が2→4
- 同時接続デバイス数が2
- 表示できるインジケーターが5→10
特にインジケータの部分と表示できるチャート数はかなり大きな変化ですね。
2年契約だと毎月1000円ぐらいしか変わりがないので「それならトレードで元を取ろう!」という感じでやる気にもなりました。
コスパ重視で試してみたい方は「PROプラン」でも十分に便利なので、ぜひ使ってみてくださいね。
有料プランを50%オフで利用する裏ワザもまとめているので参考にしてくださいね!
トレーディングビューを使って仮想通貨トレードを効率化しよう
以上が仮想通貨投資でTradingView(トレーディングビュー)を活用する方法でした。
特に、仮想通貨取引においては複数の取引所や基軸通貨をチェックすることはとても大切です。
為替FXなどを経験している投資上級者でも、どのようにツールを使いこなせばいいか手法さえ確立すればしっかりと稼ぐことが出来るようになります。
ここで紹介した活用術を120%活かすには、インジケーターの表示数、アラート機能、ウォッチリストの制限のない有料プランを使ってみてくださいね。