イーサリアム(ETH)を無料で安全に保管できる「ペーパーウォレット」の作り方と、取り出し方(復元方法)や使い方についてまとめてみました。
ペーパーウォレットとは何なのか?という作成前の重要なメリットやデメリットについても初心者の方にわかりやすく解説しています。
目次でサッと確認
イーサリアム(ETH)のペーパーウォレットとは?
仮想通貨のウォレットには様々な種類のものがあり、特にオフラインで安全に保管できるのは「ハードウェアウォレット」と「ペーパーウォレット」と言われています。
「ハードウェアウォレット」は価格がどれも1万円以上するのですが、「ペーパーウォレット」は無料で作成することが出来るので、お金をかけずに安全に仮想通貨を保管したい方におすすめです。
ペーパーウォレットの機能について
ペーパーウォレットは仮想通貨を保管するために必要な「公開鍵」と「秘密鍵」をセットで紙に印刷して、「ウォレットアドレス」に移動して使うウォレットです。
専門用語が多いですが、銀行に置き換えてイメージするとこのようになります。
- ウォレットアドレス:預金通帳
- 公開鍵:身分証明書
- 秘密鍵:暗証番号
ペーパーウォレットは紙に出金するための情報を記載した銀行のようなもので、好きな時に全額引き出して使うことが出来ます。
一度使い終わったペーパーウォレットは空っぽの貯金箱のようなものなので適当に捨てても問題はありません。
次に、ペーパーウォレットのメリットとデメリットを紹介していますが、先にペーパーウォレットの作成方法が知りたい方は「ペーパーウォレットの作り方」に移動して読み進めてくださいね。
ペーパーウォレットのメリットとデメリット
ペーパーウォレットのメリット
- オフラインで管理するのでハッキングの心配なし
- 無料でウォレットに管理できる
- 作成が簡単で作りやすい
ペーパーウォレットのデメリット
- 簡単に盗難される恐れがある
- 紛失すると復元できない
- 外気や日光で劣化する可能性がある
メリット・デメリットの詳しい内容についてはこちらの記事を参考にしてください。
ペーパーウォレットを作成する際の注意点
- 作成する前にセキュリティソフトでウィルスチェック
- シークレットウィンドウで作成する
- ペーパーウォレットのデータをパソコンやスマホ内に保存しない
- パソコンをネットから切断してオフラインで作成すると安全
- 誰にも知られない場所に保管しておく
作成する際は、特にこの5点に注意しておく必要があります。
シークレットウィンドウは履歴やログイン情報を記録しないブラウザの機能で、Google Chromeの場合「Ctrl+Shift+N」キーを押すことで切り替えることが出来ます。
各ブラウザのシークレットウィンドウ(プライベートウィンドウ)の切り替え法法は以下の通りです。
- GoogleChrome:メニュー→新しいシークレットウィンドウ
- Firefox:メニュー→新規プライベートウィンドウ
- Safari:ファイル→新規プライベートウィンドウ
注意点について理解したところで、実際にペーパーウォレットを作っていきましょう。
イーサリアム(ETH)のペーパーウォレットの作り方
イーサリアム(ETH)のペーパーウォレットの作成方法はいくつかありますが、今回は一番簡単に作成できる「MyEtherWallet(マイイーサウォレット)」のサイトで作成します。
サイトにアクセスして言語は「日本語」を選び、パスワードを入力して「お財布の作成」を選択します。
パスワードの作成はセキュリティ強固にするためにも専用のパスワード生成サイトを活用してくださいね。
バックアップ用のKeystoreファイルのダウンロードを求められるので、厳重に管理しておいてください。
(※ファイルをダウンロードしなければ次に進めません)
ウォレットが作成され、ウォレットの解錠に必要な「秘密鍵」が生成されるので厳重に保管してください。
その後「お財布情報(ペーパーウォレット)を印刷」を選択します。
ペーパーウォレットの印刷画面が表示されるので、印刷前にアドレスをメモしておくと良いでしょう。
(メモしなくても後でQRコードで読み取ることが可能です)
準備ができたら「印刷」ボタンを押してプリンターで印刷しておきましょう。
もし手元で印刷がすぐに出来ない場合は、スクリーンショットなどで画像ファイルだけでも保存しておけば後で印刷することが出来ます。
以上でイーサリアムのペーパーウォレットの作成は完了です。
イーサリアム(ETH)のペーパーウォレットの入金確認方法
- ペーパーウォレットのウォレットアドレス宛に入金する
- 10分ほど※待って「Etherscan」の検索窓にウォレットアドレスかTxIDを入れて検索して確認する
※入金が反映されるまでの時間は、混雑具合によって1時間〜半日ほどまで大幅に変動するため気長に待ちましょう。
イーサリアム(ETH)のペーパーウォレットの取り出し方(復元方法)
ペーパーウォレットからイーサリアム(ETH)を取り出すのはとても簡単で、仮想通貨ウォレットアプリ(モバイルウォレットなど)をでQRコードを読み取るだけです。
※ただのQRコード読み取りカメラアプリを使っても意味はありません。
こちらでイーサリアム(ETH)に対応したモバイルウォレットを紹介しているので参考にしてください。
基本的な手順はどのモバイルウォレットでも共通しています。
- アプリからQRコードカメラを起動
- ペーパーウォレットの「秘密鍵」をスキャン
- ペーパーウォレットの残高をインポートする
- アプリ内のウォレットに残高が移動する
以上でペーパーウォレット内のイーサリアム(ETH)を全て取り出すことができます。
中身はもう空っぽなのでシュレッダーをかけずに捨てても大丈夫ですよ。
決済手段ならモバイルウォレットがおすすめ
実際にペーパーウォレットを作ってみると「意外と簡単」だったのではないでしょうか。
ウォレットとして安全で管理しやすいペーパーウォレットですが、盗難や紛失のリスクが有るため持ち歩きや普段の買い物の決済手段に使うのはあまりおすすめできません。
外出先で仮想通貨を使って支払いに使いたい場合は、QRコードを表示して読み取らせるだけで決済が出来る「モバイルウォレット」がおすすめです。
自身の端末に合わせておすすめのモバイルウォレットをダウンロードしてくださいね。