オフラインで仮想通貨を安全に保管できるハードウォレット「KeepKey(キープキー)」特徴や使い方、メリットや製品の概要(基本情報)、評判・口コミ、初期設定の手順についてまとめています。
購入前に他のハードウォレットと比較して検討したい方もぜひご覧ください。
目次でサッと確認
KeepKey(キープキー)の特徴・基本情報
本製品の特徴
- ポケットにも入る軽量USBサイズ
- 大画面で操作がしやすい
- 複数アカウント作成可能
本製品の概要
カラー | ブラック |
---|---|
価格 | 約9,000円 |
サイズ | 0.3 x 0.2 cm |
本体重量 | 54.4 g |
PCへの接続 | Micro-B USBコネクタ |
充電 | 不要(リチウム電池) |
対応OS | Windows, Mac, Linux |
ブラウザ | Chrome |
対応通貨 | 6種類以上 |
付属品 | 高耐久ナイロンUSBケーブル 復元フレーズ書き留め用紙 純正書き留め用紙ケース クイックスタートガイド(英語) |
KeepKey(キープキー)の対応通貨
2021年1月時点でKeepKeyは、6種類の通貨に対応しています。
対応している通貨
- Bitcoin (BTC)
- Ethereum (ETH)
- Litecoin (LTC)
- Bitcoin Cash (BCH)
- Dash (DASH)
- Dogecoin (DOGE)
他のハードウォレットと比較すると対応通貨の数は少し少なめですが、外部ウォレットの「ShapeShift」と連携することで54種類以上の通貨に対応可能です。
ハードウェアウォレットの対応通貨比較
ボタンを押すと対応通貨比較一覧を見ることが出来ます。
▼対応通貨一覧はこちらKeepKey(キープキー)の価格比較
各ハードウォレットとの価格比較
ウォレット | 価格 |
---|---|
TREZOR(One) | 9,800円 |
TREZOR(ModelT) | 21,800円 |
Ledger Nano S | 12,490円 |
Cool Wallet S | 12,800円 |
KeepKey | 約9,000円 |
Digital Bitbox | 約8,000円 |
KeepKey(キープキー)は他のハードウェアウォレットと比べると格段に安く、少しでも安くハードウェアウォレットを購入したい方におすすめです。
セキュリティの安全性はどれもほぼ同じなので、予算に合わせて好みのものを選んでください。
なぜハードウェアウォレットが必要なのか
仮想通貨を管理する方法は主に「取引所」と「ウォレット」の2種類があります。
2018年にはコインチェック社やZaif社がハッキングにあったことで数億円以上の仮想通貨が盗難されてしまう事故が起きてしまいました。
世界中では数千億円以上の小さなハッキングも頻繁に起きています。
仮想通貨の法整備はまだ進んでおらず、こういった盗難被害にあってしまうと現行の法律では補償されずに、泣き寝入りするしか無い可能性もあります。
仮想通貨を取引所に放置したままにしておくのはとても危険な行為なのです。
取引所は常にオンライン上で取引されているため、ハッカーの標的にされやすい性質を持っています。
一方、KeepKey(キープキー)などのハードウェアウォレットを使用すると、仮想通貨の入出金に必要な秘密鍵を端末内に暗号化した状態で保存するのでハッキングされる恐れがありません。
秘密鍵は、オフラインで管理されるのでハッカーの標的にならず、取引所がハッキングされても端末内にある仮想通貨は無傷です。
必要な時にパソコンにつないで自由に引き出すことが出来ます。
KeepKey(キープキー)のメリット
- メリット①:秘密鍵をデバイスで管理するので安全
- メリット②:画面が大きく操作しやすい
- メリット③:外部ウォレットに接続可能
- メリット④:複数のアカウントが作れる
- メリット⑤:PINコードのランダム配置
メリット①:秘密鍵をデバイスで管理するので安全
- 秘密鍵が本体に保管されているので安全
- 秘密鍵の入力は不要、PCに接続するのみ
- 復元もリカバリーカードで簡単に可能
秘密鍵とは、ウォレットを開いて入出金を可能にするための鍵のことです。
ハッカーなど悪意のある第三者はこれを狙って情報を盗み取ろうとしてくるのですが、KeepKey(キープキー)では秘密鍵を本体に保管しているため、外部に流出することはありません。
また、秘密鍵の入力なども不要なので入力した情報が第三者に抜き取られる心配もありません。
仮に本体を紛失してしまっても、復旧に必要なリカバリーコードは別に用意されているので、新しくトレザーを購入して復元コードを入力すれば問題ありません。
メリット②:画面が大きく操作しやすい
KeepKey(キープキー)は他のハードウォレットと比較しても、画面のサイズが大きいので視認性が高く操作しやすいのが特徴です。
文字の視認性も良いのでウォレットやリカバリーフレーズ見間違いを防ぐことが出来るので安心です。
メリット③:外部ウォレットに接続可能
KeepKey(キープキー)ではウォレット内部に通貨を保管するだけでなく、外部ウォレットと連携することで54種類以上の通貨に対応可能です。
連携できる外部ウォレットは以下のとおりです。
- ShapeShift
- Electrum
- Mycelium
これにより、KeepKeyがサポートしていない様々な通貨にも対応可能になっており、取引所を介さずにウォレット間で通貨を送金する事が出来ます。
メリット④:複数のアカウントが作れる
KeepKey(キープキー)は複数のアカウントを作成することが出来るので、用途や家族でウォレットを共有する事が出来ます。
通貨ごとにウォレットを作成可能になってるので、例えば「受け取り用の口座」「送金用の口座」など分けられるのでとても便利です。
メリット⑤:PINコードのランダム配置
KeepKeyはセキュリティ強化の一環として、使用する際に入力する暗証番号である「PINコード」がランダムに配置されてキーロガー対策がされています。
キーロガーとはキーボードの入力を記録することですが、近年ではハッカーがそのソフトをウィルスとして仕込み、ログイン情報を盗み取る手法が横行しています。
ディスプレイにランダム配置のPINコードを置くことで、ログインする際にPINコードが盗み見られる可能性がなくなります。
KeepKey(キープキー)のデメリット
- デメリット①:PCに接続する必要がある
- デメリット②:対応通貨の数が少ない
- デメリット③:手数料の設定が出来ない
デメリット①:PCに接続する必要がある
KeepKey(キープキー)はPCと接続して、GoogleChromeブラウザのアプリ経由で入出金をすることができますが、操作するためにPCとの接続が必須となっています。
これにより、安全性は高いもののPC操作が苦手な人にとっては少々取り扱いが難しいものとなっています。
公式では初期設定のマニュアルなどをサポートしているのでそちらを見ながら使うことが出来ます。
デメリット②:対応通貨の数が少ない
KeepKeyは「Ledger Nano S」や「TREZOR」など有名なハードウェアウォレットと比較すると対応通貨がやや少ない点がデメリットと言えます。
国内取引所で取り扱っている主要な通貨には対応していますが、XRP、NEM、MONA、LSKなどの一部のメジャーなアルトコインに対応していない点がやや不便です。
しかし、対応している通貨しか持っていない人にとってはあまり問題にならない部分とも言えます。
デメリット③:手数料の設定が出来ない
仮想通貨は送金する際にトランザクション手数料を自分で決めて送金することが可能になっており、この手数料が高ければ高いほど早く着金する事が出来ます。
しかし、KeepKeyにはこの手数料を変更する機能がないので調整することが出来ず、自動的に設定されます。
そのため、急ぎや決済で使用する際は着金が遅くなるのでややデメリットになると言えます。
手数料の設定機能は「Ledger Nano S」や「TREZOR」などがサポートしています。
KeepKey(キープキー)の評判や口コミ
Google Chrome アプリの操作も特に難しい所は無さそうです。
送金時には、商品画像のように相手アドレスと金額が本体画面全体に表示されるので、しっかり確認して本体ボタンを押せます。
coinを取引所に置いておくと売買の誘惑で損失を出してしまいそうな人は、ハードウェアウォレットに移しておくのも一案です。
取引所の画面から消えるので、一旦忘れることができます。
パソコンで使えるウォレットアプリ「MultiBit HD」に対応しており、このアプリが使い勝手が良いです。
特に手数料を自在に変えられるので、現在のネットワーク混雑度合いが変動する場合に調整しやすいです。
自分宛に送る場合にはゆっくり届いても構わないため手数料を最低限にすることもできるので節約にもなります。
操作はボタンが1つなので2つあるTREZORよりは迷いにくく、表示ディスプレイも大きいので、シニア層におすすめです。
「長押し」することだけは覚えてもらわないといけませんが。
TREZORは表示が小さいのでアドレス確認時に目が痛くなるという方はこちらが良いでしょう。
なお、OTGケーブルを使用することでAndroidスマホからも使うことができました。Myceliumが対応しています。
KeepKey(キープキー)のよくある質問
- Q.ウォレットのバックアップは可能?
- Q.注文してどれぐらいで届きますか?
Q.ウォレットのバックアップは可能?
端末を紛失した場合、万が一のときのバックアップはリカバリーフレーズによって行う事が出来ます。
新たにKeepKeyを購入していただき、再度リカバリーフレーズを入力することによって復旧する事が出来ます。
Q.注文してどれぐらいで届きますか?
地域によって変動があり、1日~3日以内に配達が行われます。
KeepKey(キープキー)の購入方法と注意点
KeepKey(キープキー)は1つあたりの価格が1万円近くするため、やや割高なイメージを持つ方が多いと思います。
購入するにはフリマアプリでも可能ですが、必ず正規代理店の販売サイトから購入を行うようにしてください。
ハードウェアウォレットを安く購入しようと中古のものをヤフオクやメルカリなどで購入するのは絶対にNGです。
過去の事例では、悪質な販売業者がハードウェアウォレットの内部に仮想通貨を盗むウィルスを仕込んで販売したことで多くのユーザーが被害にあいました。
2018年1月にはメルカリでもハードウェアウォレットの出品が禁止になりました。
中古で購入する=ウィルスを仕込まれている恐れがあるので、絶対に正規代理店から新品のものを購入しましょう。
やや割高でも、仮想通貨の全資産を失うリスクに比べたら安い買い物だと思いますよ!
KeepKey(キープキー)の初期設定手順・使い方
KeepKey(キープキー)は使用するまでに以下の初期設定を済ませておく必要があります。
- PINコード設定
- リカバリーフレーズ設定※
※リカバリーフレーズは本体に付属されているデータ復元時に必要なコードのことです。紛失しないように大切に管理しておきましょう。
それぞれの手順について解説していきます。
PINコード設定
PINコードの設定は以下の3ステップで完了します。
- PCでChromeウェブストアからアプリをインストール
- 本体をPCと接続する
- Chromeからアプリのアイコンを選択
- [initialized KeepKey]ボタンを選択
- ラベル名に任意の文字を入力(あとで変更可能)
- 任意の数字で6桁以上のPINコードを設定
- PINコードを再入力して完了
PINコードの設定が完了したらリカバリーフレーズの設定に移ります。
リカバリーフレーズ設定
リカバリーフレーズの設定は以下の3ステップで完了します。
- 本体の画面に12個の英単語が表示される
- 全てをメモする
以上で本体の初期設定は完了です。
具体的な操作方法がわからない方は、公式サイトでマニュアル動画が配信されているのでそちらを見ながら進めてください。
【まとめ】ハードウェアウォレットのKeepKey
以上、ハードウェアウォレット「KeepKey(キープキー)」の特徴や使い方・メリットやデメリットでした。
仮想通貨のウォレットはハードウェアウォレットに限らず様々なタイプがありますが、オフラインで長期間安全に保管するならぜひハードウェアウォレットを活用してください。
他のタイプのウォレットと比較してもダントツに安全に保管することが出来るのでおすすめですよ。
この記事では「KeepKey」のみ紹介していますが、ハードウェアウォレットにも様々な種類があるので、ぜひ自分に合った最適な物を見つけて仮想通貨を安全に管理してくださいね。
(※記載されている情報は現時点のものなので、最新情報やアップデート情報などは公式サイトでチェックするようにしてください。)