オフラインで仮想通貨を安全に保管できるカードタイプのハードウォレット「CoolWallet S(クールウォレット)」特徴や使い方、メリットや製品の概要(基本情報)、評判・口コミ、初期設定の手順についてまとめています。
購入前に他のハードウォレットと比較して検討したい方もぜひご覧ください。
目次でサッと確認
CoolWallet S(クールウォレット)の特徴・基本情報
本製品の特徴
- カードタイプのウォレット
- タッチパネルで操作可能
- PC無しでも使える高セキュリティ
本製品の概要
カラー | ブラック |
---|---|
価格 | 12,800円 |
サイズ | 85.6 x 53.98 x 0.8(mm) |
PCへの接続 | Bluetooth |
充電 | 必要(フル充電に2時間) |
対応端末 | Android 5以降 iPhone 5(iOS 9.1)以降 |
対応通貨 | 5種類+ERC20トークン |
保管温度 | -10℃~50℃ |
付属品 | USBケーブル 本体充電器 説明書マニュアル リカバリーシート |
CoolWallet S(クールウォレット)の対応通貨
2021年2月時点でクールウォレットは5種類+ERC20系トークンの通貨に対応しています。
対応している主な通貨(一部)
- Bitcoin (BTC)
- Ethereum (ETH)
- Ripple(XRP)
- Litecoin (LTC)
- Bitcoin Cash (BCH)
- ERC20系トークン
他のハードウォレットと比較すると対応通貨の数は少し少なめですが、ERC20系トークンを保管することができるのでICOトークンなどの管理に便利なウォレットです。
主要な仮想通貨にはほぼ全て対応しているので、初心者の方におすすめです。
ハードウェアウォレットの対応通貨比較
ボタンを押すと対応通貨比較一覧を見ることが出来ます。
▼対応通貨一覧はこちらCoolWallet S(クールウォレット)の価格比較
各ハードウォレットとの価格比較
ウォレット | 価格 |
---|---|
TREZOR(One) | 9,800円 |
TREZOR(ModelT) | 21,800円 |
Ledger Nano S | 12,490円 |
Cool Wallet S | 12,800円 |
KeepKey | 約9,000円 |
Digital Bitbox | 約8,000円 |
CoolWallet S(クールウォレット)はハードウェアウォレットの中では平均的な価格となっていますが、唯一の「カード型」という特徴を持っています。
USBタイプのものよりも防水性・耐久性の高いハードウェアウォレットが欲しい方におすすめです。
なぜハードウェアウォレットが必要なのか
仮想通貨を管理する方法は主に「取引所」と「ウォレット」の2種類があります。
2018年にはコインチェック社やZaif社がハッキングにあったことで数億円以上の仮想通貨が盗難されてしまう事故が起きてしまいました。
世界中では数千億円以上の小さなハッキングも頻繁に起きています。
仮想通貨の法整備はまだ進んでおらず、こういった盗難被害にあってしまうと現行の法律では補償されずに、泣き寝入りするしか無い可能性もあります。
仮想通貨を取引所に放置したままにしておくのはとても危険な行為なのです。
取引所は常にオンライン上で取引されているため、ハッカーの標的にされやすい性質を持っています。
一方、CoolWallet S(クールウォレット)などのハードウェアウォレットを使用すると、仮想通貨の入出金に必要な秘密鍵を端末内に暗号化した状態で保存するのでハッキングされる恐れがありません。
秘密鍵は、オフラインで管理されるのでハッカーの標的にならず、取引所がハッキングされても端末内にある仮想通貨は無傷です。
必要な時にスマホアプリ経由で自由に引き出すことが出来ます。
CoolWallet S(クールウォレット)のメリット
- メリット①:PC不要で管理できる
- メリット②:カードタイプで持ち運びに便利
- メリット③:米軍と同水準のセキュリティ
- メリット④:防水加工されている
メリット①:PC不要で管理できる
従来のハードウェアウォレットは利用する際に必ずPCに接続する必要がありましたが「CoolWallet S」はスマホアプリで管理する事が出来ます。
アプリとBluetooth接続されるので持ち運びや取引に便利で、毎回ウォレットを取り出さなくてもアプリから確認する事が出来ます。
PCに接続しなくてもいいので、PCを持っていない人はもちろん、USB経由でウィルスに感染するリスクもなくなる安全な作りとなっています。
メリット②:カードタイプで持ち運びに便利
「CoolWallet S」は世界初のカード型ハードウェアウォレットです。
クレジットカードと同じサイズなので財布にも収納出来る携行性の高さが特徴で、ウォレットの操作はカード上にあるボタン操作で行うことが出来ます。
どのハードウェアウォレットと比較しても抜群に重量が軽く、かさばることもありません。
15度までの曲げや、磁気による本体故障の恐れもないのでスマホと一緒に持ち歩いても問題ありません。
メリット③:米軍と同水準のセキュリティ
CoolWallet Sが安心安全に仮想通貨を保管できる理由は、秘密鍵(プライベートキー)を米軍と同水準のセキュリティを持つチップ内に格納しているからです。
CC EAL 5+認定のセキュアエレメント(EAL5以上は軍用や特殊用途向け製品)という世界基準の安全性を満たしています。
そのため、他のハードウォレットにはないセキュリティを兼ね備えています。
メリット④:防水加工されている
従来のハードウェアウォレットはUSBタイプの電子機器なので、水に濡れてしまうと端子から故障してしまい使えなくなってしまいます。
CoolWallet Sはウォータープルーフ(防水)加工がされており、水にも強い設計となっています。
水の中に一時間入れても壊れないため、万が一のときも故障する可能性が少ない特徴を持っています。
SBIグループが出資を行っている
仮想通貨のコールドウォレット事業を展開する台湾CoolBitX(クールビットエックス)社への出資に関するお知らせ(SBIホールディングス)|ニュースリリース|SBIホールディングス https://t.co/tj8WSLpriw
— 北尾吉孝 (@yoshitaka_kitao) March 2, 2018
当社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝)は、このたび台湾で仮想通貨のコールドウォレット事業を展開するCoolBitX Ltd.(所在地:台湾、以下「CoolBitX社」)へ出資いたしましたので、お知らせいたします。この出資によるSBIグループのCoolBitX社への出資比率は40%になります。
2018年3月にはCoolWallet Sを販売している「CoolBitX Ltd.」に対してSBIグループが出資を行ったことで日本でも一気に話題になりました。
SBIグループは国内の仮想通貨取引所「VCTRADE」を運営しており積極的な仮想通貨事業展開を行っていることで有名です。
金融業界でもトップクラスの知名度を誇る日本企業が出資している点でも大きな信頼ポイントといえるでしょう。
CoolWallet S(クールウォレット)のデメリット
- デメリット①:対応通貨が少ない
- デメリット②:PCと接続できない
デメリット①:対応通貨が少ない
CoolWallet Sは「Ledger Nano S」や「TREZOR」など有名なハードウェアウォレットと比較すると対応通貨がやや少ない点がデメリットと言えます。
国内取引所で取り扱っている主要な通貨には対応していますが、NEM、ADA、MONA、LSKなどのメジャーな一部のアルトコインに対応していない点がやや不便です。
しかし、対応している通貨しか持っていない人にとってはあまり問題にならない部分とも言えます。
ERC20系トークンには対応しているので、マイイーサウォレットなどで管理しているICOトークンなども保管することができます。
デメリット②:PCと接続できない
クールウォレットの使用方法はPCではなく専用のスマホアプリに接続して使うのがメインになります。
そのため、PCと接続して使うことができないのでどうしてもPCにつなげて使用したい方は他のハードウェアウォレットを使用するのが良いでしょう。
CoolWallet S(クールウォレット)の評判や口コミ
https://twitter.com/Crypto_Natchan/status/949929088378007552
カード型ハードウェアウォレットのCool wallet pic.twitter.com/yoG3ovTvGp
— DEG (@DEG_2020) March 7, 2018
クールウォレットを財布に入れてみました^^
上から
SUICA、クレジットカード、クールウォレット、キャッシュカードです。今はまだ、クールウォレットは使い道がありませんが、
いつかは他の3つのカードより使えるようになってほしいですね。#リップル #ビットコイン pic.twitter.com/Xz7kDG7G0z— リップル総選挙 (@ripple_mania) October 10, 2018
CoolWallet S(クールウォレット)のよくある質問
- Q.ウォレットのバックアップは可能?
- Q.端末とウォレットを同時に紛失した場合は?
- Q.CoolWallet Sの保証期間は?
- Q.対応アプリはどれ?
- Q.注文してどれぐらいで届きますか?
Q.ウォレットのバックアップは可能?
端末を紛失した場合、万が一のときのバックアップはキーワードフレーズによって行う事が出来ます。
新たにCoolWallet Sを購入していただき、再度キーワードフレーズを入力することによって復旧する事が出来ます。
Q.端末とウォレットを同時に紛失した場合は?
新たにCoolWallet Sを購入し、端末と接続しなおしてから、シードを再入力したCoolWallet Sを使用することをお勧めします。
Q.CoolWallet Sの保証期間は?
CoolWallet S の保証期間は12ヶ月です。
まずシードをバックアップする必要があり、購入から12ヶ月以内にCoolWallet S が正常に動作できなければ、カスタマーサービスに連絡してください。
2週間以内に(在庫状況による)新しいCoolWallet Sが届けられます。
Q.対応アプリはどれ?
Android版、iOS版どちらでも利用することが出来ます。
上記のCoolBitXCryptoアプリをダウンロードして簡単なセットアップを済ませば、各種端末で使用することが可能です。
アプリは、全面的にプライバシーを保護する設計となっており、階層構造を用いたマッチングシステムにより、スマホとCoolWallet Sをペアリングします。
Q.注文してどれぐらいで届きますか?
注文を受けてから5営業日以内に国内出荷拠点より出荷されます。
CoolWallet S(クールウォレット)の購入方法と注意点
CoolWallet S(クールウォレット)は1つあたりの価格が1万円以上するため、やや割高なイメージを持つ方が多いと思います。
購入するにはAmazonやフリマアプリでも可能ですが、必ず正規代理店の公式ホームページから購入を行うようにしてください。
ハードウェアウォレットを安く購入しようと中古のものをヤフオクやメルカリなどで購入するのは絶対にNGです。
過去の事例では、悪質な販売業者がハードウェアウォレットの内部に仮想通貨を盗むウィルスを仕込んで販売したことで多くのユーザーが被害にあいました。
2018年1月にはメルカリでもハードウェアウォレットの出品が禁止になりました。
中古で購入する=ウィルスを仕込まれている恐れがあるので、絶対に正規代理店から新品のものを購入しましょう。
やや割高でも、仮想通貨の全資産を失うリスクに比べたら安い買い物だと思いますよ!
CoolWallet S(クールウォレット)の初期設定手順・使い方
CoolWallet S(クールウォレット)は使用するまでに以下の初期設定を済ませておく必要があります。
- ペアリング設定
- ウォレット作成
これらの準備に取り掛かる前にまずは事前準備をしておきましょう。
事前準備の手順
- 公式からスマホアプリをダウンロード※
- スマホのBluetoothをオンにする
- CoolWallet Sのシリアルナンバーを確認
公式のスマホアプリはこちらからダウンロード出来ます
全ての準備が完了したら初期設定に移ります。
初期設定の手順
こちらの公式代理店の動画マニュアルを見ながら進めるとスムーズに行うことが出来ます。
- 本体カードの電源をオンにする
- アプリを起動して本体と接続する
- 本体のワンタイムパスワードをアプリで入力
- デバイスと接続する
- ウォレットを作成して完了
以上で本体とアプリの初期設定は完了です。
BTC送金の手順
こちらの公式代理店の動画マニュアルを見ながら進めるとスムーズに行うことが出来ます。
- アプリから送金を選択
- 送金先のウォレットアドレスを入力
- 送金数量を入力
- 送金内容を確認して進める
- ワンタイムパスワードを入力する
- (設定している場合)カードのボタンを押して送金完了
【まとめ】ハードウェアウォレットのCoolWallet S
以上、ハードウェアウォレット「CoolWallet S(クールウォレット)」の特徴や使い方・メリットやデメリットでした。
仮想通貨のウォレットはハードウェアウォレットに限らず様々なタイプがありますが、オフラインで長期間安全に保管するならぜひハードウェアウォレットを活用してください。
他のタイプのウォレットと比較してもダントツに安全に保管することが出来るのでおすすめですよ。
この記事では「CoolWallet S」のみ紹介していますが、ハードウェアウォレットにも様々な種類があるので、ぜひ自分に合った最適な物を見つけて仮想通貨を安全に管理してくださいね。
(※記載されている情報は現時点のものなので、最新情報やアップデート情報などは公式サイトでチェックするようにしてください。)