仮想通貨「KMD(Komodo/コモド)」に関する特徴や将来性、買うことの出来る取引所や買い方、対応ウォレットと保管方法について紹介しています。
KMD(Komodo)はどのような仮想通貨なのか、プロダクトの紹介や口コミについてもまとめているので参考にしてみてください。
目次でサッと確認
KMD(Komodo)とは
KMD(Komodo)はZcash(ZEC)からハードフォークによって誕生した匿名性の高い仮想通貨で、ICOを簡単に行う事ができるプラットフォームを提供しています。
世界で初めてアトミックスワップの実装に取り組んだ通貨で、プラットフォームを含め開発力の高さが大きな特徴です。
KMDの特徴は以下の通りです。
- Zcashから派生した仮想通貨
- 初のアトミックスワップ実装通貨
- プラットフォームでICOが可能
KMDはZECからハードフォークによって誕生した匿名性の高さが特徴で、プライバシー保護に長けています。
Zcashのプロトコルを採用しており、「zk-SNARK」と呼ばれる匿名技術が使われています。
「zk-SNARK」では”ゼロ知識証明”という匿名化技術を使用することで送金履歴が第三者から覗かれることのない特徴を持っています。
https://twitter.com/jagapikkoro/status/1053275081055432704
アトミックスワップについて
KMDでは世界で初めてアトミックスワップを搭載した通貨で、これをプラットフォーム上のDEX(分散型取引所)で採用しています。
アトミックスワップとは、ブロックチェーンが異なる仮想通貨同士を、取引所を介さずにユーザー同士で直接交換する事のできる技術です。
通貨同士の交換というのは通常、取引所に入金して、取引ペアを選んでから交換する必要があります。
しかし、取引ペアが用意されていないマイナーな通貨は基本的にビットコイン以外と交換することが出来ません。
アトミックスワップが使用できることで、どのような通貨でも両替感覚で好きな通貨と交換できるようになります。
プラットフォームの機能
KMDのプラットフォームは、DEX(分散型取引所)とdlCO(分散型ICO)、独自トークンの発行機能を搭載しています。
- DEX(分散型取引所):非中央集権の取引所のこと。特定の企業などの中央管理者が存在せず、ブロックチェーン上で自由に取引が出来る。
- dlCO(分散型ICO):仮想通貨による資金調達「ICO」を非中央集権で出来るプラットフォーム。
- 独自トークンの発行
DEX(分散型取引所)を搭載した取引所は「IDEX」など複数存在していますが、Komodoではこの機能を活用したICOなどを自由にすることが出来ます。
dPoSを搭載している
KMDではマイニングで「dPow(Delayed Proof of Work)」という承認方式を採用しています。
これは別名「遅延作業証明」と呼ばれるもので、PoWのデメリットを改善するために「セキュリティの強化」と「エネルギーの削減」に重点を置いています。
セキュリティ強化の部分では、ブロックチェーンの承認作業にビットコインのブロックチェーンを参照しており、改ざんが不可能になっています。
そのため、Komodoの取引を悪意のある第三者が改ざんしようと考えた場合、ビットコインのブロックチェーンを書き換えなくてはなりません。
マイナーが少ない通貨ではハッシュパワーが少なくなったり、51%攻撃がしやすくなるデメリットがありますが、これを防ぐことが出来ます。
KMD(Komodo)の基本情報
通貨名 | KMD |
---|---|
公開日 | 2017年2月 |
最大発行枚数 | 110,170,095枚 (約1億1000万枚) |
公式サイト | https://komodoplatform.com/ |
テレグラム | こちら |
ディスコード | こちら |
KMD(Komodo)のチャート
初めて上場した2017年2月当時は1KMD=0.11ドルで取引が開始されました。
2017年5月までは価格はほぼ横ばいでしたが、その後仮想通貨の世間に対する注目度が集まるに連れて2017年6月に2.39ドルまで高騰しました。
9月はじめには再度上昇を始め、11月には3.5ドルを記録し、2017年12月には市場のバブルによって11.5ドルを記録しました。
その後は市場の落ち着きとともに、価格は元通りとなっています。
KMD(Komodo)の将来性・今後
ICOを簡単・安全に行うことが出来る
仮想通貨によって世界中から資金調達できる手段として「ICO」は多くのプロジェクトから注目を集めました。
あのイーサリアムもかつてはICOを行って資金調達をしたプロジェクトで、当時は1ETHあたり20円ほどの価格で配布されていました。
しかし、ICOにはいくつかの課題があります。
- ICO参加者のプライバシー保護
→個人情報管理の不透明さ、入金したウォレットから個人情報の漏洩リスク - プロジェクト資金持ち逃げの可能性
→プロジェクト側が資金を持ち逃げして逃亡するリスク - ICO開催プラットフォームの安全性
→資金集めを行うサイトのハッキングリスク、サーバーダウンリスク
Komodoの提供するICOプラットフォーム「dlCO」ではセキュリティや安全性に注力しており、ブロックチェーンを活用した資金調達ページを用意する事が出来ます。
イメージとしてはICOプラットフォームを提供する「COMSA」に近いものです。
DEXによって入金された資金を管理し、KMDの匿名化技術によって参加者のプライバシーも保護も守られています。
過去には「Monaiza」というプロジェクトがICOを行っています。
中国の銘柄格付けで5位にランクイン
KMDは中国政府が発表した仮想通貨の格付けランキングで5位にランクインしたことで一気に注目を集めました。
その時のランキングでは、1位がイーサリアム、ビットコインが13位、リップルが17位という結果の中での5位だったので、一気に認知が拡大しました。
しかし、評価基準などがやや不明瞭で中華系銘柄が上位に来ていることから、この情報を鵜呑みにせずにあくまでも一つの参考情報として使ってください。
ロードマップ
KMDのロードマップは「Marketing」と「Technology」の2種類が公開されています。
Marketingのロードマップ
- 2018Q1:BarterDEXのリブランディング、BarterDEXのウェブサイトをリリース、Komodoの新しいウェブサイトをリリース
- 2018Q2:公式ウォレットのロゴをアップデート、公式ウォレットのGUIのデザイン変更
Technologyのロードマップ
- 2018年Q3:BarterDEXのGUI(Graphical User Interface)を改良、高性能なものに改良
- 2018年Q4:モバイル端末でBarterDEXを利用可能に
- 2019年以降:Komodoのモバイル端末用のDEXを改良
Binanceに上場済み
KMD(Komodo)は既に全世界取引高トップクラスの「Binance」に上場しています。
そのため、現時点での認知度はとても高く、その他の仮想通貨と同じように投資家の期待を集めています。
流動性も高くなっているため「買いやすい」という点において優れているといえます。
KMD(Komodo)の取引所・買い方
※KMDは現在日本円で直接買うことはできません。
国内の取引所でビットコインを購入し、以下の海外取引所で交換することができます。
個人的にはセキュリティ面もしっかりしているBinanceはおすすめです。
KMDを買うまでの手順は以下のとおりです。
- 国内の取引所でビットコインを買う
- Binanceにビットコインを送金
- ビットコインでKMDを購入
国内の取引所登録は、セキュリティレベルが高く海外取引所へのビットコイン送金手数料が無料のDMMBitcoinがおすすめです。
KMD(Komodo)の口コミ・評判
思いっきりBTCが下降しない限り $KMD はアゲアゲ(^ω^)
— 億り人ニュース(中の人) (@coincoin_news) August 28, 2018
RT ファンドのための分析をしてる人が書いた $KMD のレポートです。
絶賛してます。まだ急激に上がってないのでいいかもしれないです。
コインランク付けみたいなサイトでも上位に来ていることが多いです。— 鬼危機感 (@onlytuesdai) September 22, 2018
$KMD のリブランドは気になる https://t.co/2eBcLIWqsU
— とまと農園 (@tomatochem) September 26, 2018
KMD(Komodo)の公式ツイッター
We have chosen 5 finalists for the infographic contest but, from here on out, all of the decision-making power lays in the hands of the community. Your votes will exclusively determine the Grand Prize Winner. No other factors will be considered. https://t.co/u3Hy0HoilU #crypto pic.twitter.com/MahyWt4BFq
— Komodo (@KomodoPlatform) October 10, 2018
KMD(Komodo)のウォレット・保管方法
KMD(Komodo)は下記の既存のウォレットを使用して保管しておくことをおすすめします。
(取引所に預けたままにしておくとハッキングによって失う可能性があります)
Ledger Nano S
「Ledger Nano S」は仮想通貨のウォレットで最も利用者数の多いハードウォレットです。ハードウォレットの中でも比較的安価で購入することが可能で、持ち運びも便利です。
外部ウォレットとの連携など機能も充実しているので、仮想通貨投資をしている方に必須のアイテムと言えます。
KMD(Komodo)は買うべき?
KMDですが、実際に買うべき銘柄なのか気になるところですよね。
管理人の独断と偏見で、以下のポイントをチェックした上で買うべきかどうか考察してみました。
KMDの評価
プロダクトの将来性 | |
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時価総額の安さ | |
単価の安さ | |
取引所の少なさ | |
コミュニティの人気度 | |
総合評価 |
既にDEXをベースとしたプラットフォームを開発しており、匿名性の高さやアトミックスワップの実装など、開発力の高さが随一のプロジェクトです。
githubの更新頻度がわかる「Cryptomiso」では堂々の一位を獲得しており、今後のプラットフォーム開発にも期待できますね。