オフラインで仮想通貨を安全に保管できるハードウォレット「TREZOR(トレザー)」特徴や使い方、メリットや製品の概要(基本情報)、評判・口コミ、初期設定の手順についてまとめています。
購入前に他のハードウォレットと比較して検討したい方もぜひご覧ください。
安全に仮想通貨の資産を守る方におすすめの「TREZOR(トレザー)」から新モデル「TREZOR Model T(トレザーT)」が新しく登場しました。
タッチパネル操作で視認性、操作性に優れており、本体重量も軽くセキュリティも向上しています。
目次でサッと確認
TREZOR(トレザー)の特徴・基本情報
※こちらは新型モデル「Model T」の基本情報になります。
本製品の特徴
- タッチパネルで操作可能
- ポケットにも入る軽量USBサイズ
- PC無しでも使える高セキュリティ
本製品の概要
カラー | ブラック |
---|---|
価格 | 21,800円 |
サイズ | 高さ64mm 幅39mm 厚さ10mm |
本体重量 | 16 g |
PCへの接続 | USB Type-C |
充電 | 不要 |
対応OS | Windows(7以上) Linux、OS X(10.8以上) |
ブラウザ | Chrome (ブラウザ上で起動します) |
対応通貨 | 約500種類以上 |
付属品 | USB-Cケーブル マグネットドック リカバリーシート x2 TREZORステッカー x4 オリジナル日本語ガイド オリジナルTREZORバッグ |
TREZOR(トレザー)の対応通貨
2021年2月時点でトレザーはERC系トークンを含む、500種類以上の通貨に対応しています。
対応している主な通貨(一部)
- Bitcoin (BTC)
- Ethereum (ETH)
- Ripple(XRP)ModelTで追加
- Litecoin (LTC)
- Bitcoin Cash (BCH)
- Dash (DASH)
- Zcash (ZEC)
- Bitcoin Gold (BTG)
- Ethereum Classic (ETC)
- Dogecoin (DOGE)
- NEM (XEM)
- Monacoin (MONA)
- Lisk (LSK)ModelTで追加
- Cardano (ADA)ModelTで追加
- Monero (XMR)ModelTで追加
- ERC20準拠イーサリアムトークン
- 他500通貨以上
他のハードウォレットと比較しても抜群に多い対応通貨ラインナップとなっているので、いろんな仮想通貨を保管したい方におすすめです。
「ModelT」から新規に対応可能になった通貨もあり、主要な通貨はほぼ全て管理する事が出来ます。
ハードウェアウォレットの対応通貨比較
ボタンを押すと対応通貨比較一覧を見ることが出来ます。
▼対応通貨一覧はこちらTREZOR(トレザー)の価格比較
各ハードウォレットとの価格比較
ウォレット | 価格 |
---|---|
TREZOR(One) | 9,800円 |
TREZOR(ModelT) | 21,800円 |
Ledger Nano S | 12,490円 |
Cool Wallet S | 12,800円 |
KeepKey | 約9,000円 |
Digital Bitbox | 約8,000円 |
TREZOR(トレザー)は2つのモデルがあるため、価格の安さで選ぶなら「One」がおすすめですが、機能性・対応通貨の多さでは「ModelT」をおすすめします。
セキュリティの安全性や使用感はどちらも同じなので、予算に合わせて好みのものを選んでください。
なぜハードウェアウォレットが必要なのか
仮想通貨を管理する方法は主に「取引所」と「ウォレット」の2種類があります。
2018年にはコインチェック社やZaif社がハッキングにあったことで数億円以上の仮想通貨が盗難されてしまう事故が起きてしまいました。
世界中では数千億円以上の小さなハッキングも頻繁に起きています。
仮想通貨の法整備はまだ進んでおらず、こういった盗難被害にあってしまうと現行の法律では補償されずに、泣き寝入りするしか無い可能性もあります。
仮想通貨を取引所に放置したままにしておくのはとても危険な行為なのです。
取引所は常にオンライン上で取引されているため、ハッカーの標的にされやすい性質を持っています。
一方、TREZOR(トレザー)などのハードウェアウォレットを使用すると、仮想通貨の入出金に必要な秘密鍵を端末内に暗号化した状態で保存するのでハッキングされる恐れがありません。
秘密鍵は、オフラインで管理されるのでハッカーの標的にならず、取引所がハッキングされても端末内にある仮想通貨は無傷です。
必要な時にパソコンにつないで自由に引き出すことが出来ます。
TREZOR(トレザー)のメリット
- メリット①:秘密鍵をデバイスで管理するので安全
- メリット②:国内の主要通貨にほぼ対応
- メリット③:公式の日本語マニュアルが付属
- メリット④:複数のウォレットに接続可能
- メリット⑤:複数のアカウントが作れる
- メリット⑥:PINコードのランダム配置
メリット①:秘密鍵をデバイスで管理するので安全
- 秘密鍵が本体に保管されているので安全
- 秘密鍵の入力は不要、トレザーを接続するのみ
- 復元もリカバリーカードで簡単に可能
秘密鍵とは、ウォレットを開いて入出金を可能にするための鍵のことです。
ハッカーなど悪意のある第三者はこれを狙って情報を盗み取ろうとしてくるのですが、トレザーでは秘密鍵を本体に保管しているため、外部に流出することはありません。
また、秘密鍵の入力なども不要なので入力した情報が第三者に抜き取られる心配もありません。
仮に本体を紛失してしまっても、復旧に必要なリカバリーコードは別に用意されているので、新しくトレザーを購入して復元コードを入力すれば問題ありません。
メリット②:国内の主要通貨にほぼ対応
対応している通貨は約500種類以上です。
ビットコインやイーサリアム、ビットコインキャッシュなどの主要な通貨を始め、国内取引所に上場している通貨はほぼ網羅しています。
旧モデルの「One」シリーズではリップル(XRP)に対応していませんでしたが、新モデルの「ModelT」では対応可能になりました。
海外取引所で購入した仮想通貨も移動して保管する事ができるので、これ一つあればウォレットとして十二分に活躍してくれるでしょう。
MyEtherWalletやNano Walletなどのウェブウォレットとの連携も可能になっています。
メリット③:公式の日本語マニュアルが付属
自分で設定出来るように、初期設定/使用方法までを網羅した完全翻訳の日本語ユーザーサポートガイドのマニュアルが付属しています。
海外製のハードウェアウォレットでは、マニュアルが英語のみで使い方がわからないことが多かったのですが、こういったサポートが充実しているのはとても安心出来ますね。
メリット④:複数のウォレットに接続可能
接続可能な外部ウォレット一覧
- ArcBit
- Electrum
- Electrum-DASH
- Electrum-LTC
- Etherwall
- Mycelium
- TREZOR Wallet
- MyEtherWallet
- Nano Wallet
トレザーでは独自ウォレットに通貨を保管するだけでなく、MyEtherWalletなどの外部ウォレットとも同期して接続することが出来ます。(約10種類以上)
これにより、トレザーがサポートしていない様々な通貨にも対応可能になっており、取引所を介さずにウォレット間で通貨を送金する事が出来ます。
メリット⑤:複数のアカウントが作れる
トレザーでは複数のアカウントを作成することが出来るので、用途や家族でウォレットを共有する事が出来ます。
通貨ごとに最大10アカウントまで作成可能になっていますが、イーサリアムのみ1アカウントの作成となっています。
メリット⑥:PINコードのランダム配置
トレザーはセキュリティ強化の一環として、使用する際に入力する暗証番号である「PINコード」がランダムに配置されてキーロガー対策がされています。
キーロガーとはキーボードの入力を記録することですが、近年ではハッカーがそのソフトをウィルスとして仕込み、ログイン情報を盗み取る手法が横行しています。
ディスプレイにランダム配置のPINコードを置くことで、ログインする際にPINコードが盗み見られる可能性がなくなります。
TREZOR(トレザー)のデメリット
- デメリット①:価格がやや高い
- 旧モデルのデメリットは改善されている
デメリット①:価格がやや高い
各ハードウォレットとの価格比較
ウォレット | 価格 |
---|---|
TREZOR(One) | 9,800円 |
TREZOR(ModelT) | 21,800円 |
Ledger Nano S | 12,490円 |
Cool Wallet S | 12,800円 |
KeepKey | 約9,000円 |
Digital Bitbox | 約8,000円 |
トレザーは旧モデル「One」の場合はハードウェアウォレットの中でも比較的安い価格で購入することが出来ますが、専門家の私のおすすめは「ModelT」の方です。
基本的なセキュリティ性能に違いはありませんが、旧モデルのデメリットを全て改善しており(後述)長年使っても壊れないように改良が加えられています。
「どうしても1万円以上出すことが出来ない!」という方は「One」でももちろん大丈夫ですよ。
旧モデルのデメリットは改善されている
トレザーのデメリットについて考えてみたのですが、旧モデル「One」から改善された「ModelT」にはほとんどデメリットが見つかりませんでした。
旧モデルでは以下のようなデメリットがありました。
- リップルに対応していない
- ボタンが壊れる可能性があった
- 日本語のマニュアルがない
しかし、新モデルではこれらが全て改善されており、リップルへの対応、ボタンはタッチパネル式に変更、日本語のマニュアルも完備されています。
その代わりかもしれませんが、ハードウェアウォレットの中では価格はやや高めとなっています。
ですが、大切な資産を失ってゼロになってしまうリスクを防ぐためならこの価格でも安い買い物だと思いますよ!
TREZOR(トレザー)の評判や口コミ
TrezorとLedgerならどちらが良いか?両方を買い試した結果、私はTrezorをオススメします。
まずLedger社製のアプリケーションは残高表示トラブルが多く、一時的とはいえ、資産の数字がゼロになったりするのは心臓に悪い思いをしました。
Trezorではその問題がなく安定しており、特にTrezor Model Tはディスプレイ付きで操作もタッチベースなので馴染みやすく視認性も高いです。
ハードウェアウォレット好き さま
仮想通貨はハードウェアウォレットに入れないと不安だったので、こちらのTREZORを購入しました!
ゲームの新品状態のように透明なシートで覆われていましたし、封印シールもしっかり貼ってありました。
日本語設定マニュアルもあったので簡単に設定できました。
K.T さま
発送早くて助かりました!!
日本語マニュアルが無かったら設定出来なかったと思うのでこちらで購入して正解でした。
購入後のLINEサポートも付いているので、購入してからも安心です。
オリジナルバッグも大事に使わせて頂きます!
M.D さま
TREZOR(トレザー)のよくある質問
- Q.自分で設定出来ますか?
- Q.TREZORのモデルの違いは?
- Q.TREZORの正規代理店ですか?
- Q.注文してどれぐらいで届きますか?
Q.自分で設定出来ますか?
購入者向けにユーザーガイドを用意しており、日本語ガイドのマニュアルやLINE@によるサポートを受けることも出来ます。
わからない部分のスクリーンショットなどをLINE経由で送信することで、具体的にサポートを受けられるので、ウォレットに詳しくない初心者の方でも安心して設定する事が出来ます。
Q.TREZORのモデルの違いは?
TREZOR(トレザー)は現在2種類のモデルを販売しており、それぞれ違う特徴を持っています。
- TREZOR ONE:旧モデル。価格は安いがボタン操作
- TREZOR Model T:新モデル。タッチスクリーンを採用し、高セキュリティ
基本的なウォレット性能に違いはありませんが、ModelTは操作性に優れており、ボタンが故障するなどの心配もなく長持ちです。
対応通貨の数も「Model T」は25種類→500種類まで大幅に増えているので、基本的には「Model T」を買うのがおすすめです。
Q.TREZORの正規代理店ですか?
こちらで紹介している代理販売店「langrey Inc.」は正規の販売を行っています。
※TREZOR公式サイト – Resellers にも掲載されているので安全です。
「Japan」で検索すると、会社名である「langrey Inc.」を見つけることが出来ます。
Q.注文してどれぐらいで届きますか?
注文を受けてから2営業日以内に国内出荷拠点より出荷されます。
TREZOR(トレザー)の購入方法と注意点
TREZOR(トレザー)は1つあたりの価格が1万円~2万円程度するため、やや割高なイメージを持つ方が多いと思います。
購入するにはAmazonやフリマアプリでも可能ですが、必ず正規代理店の公式ホームページから購入を行うようにしてください。
ハードウェアウォレットを安く購入しようと中古のものをヤフオクやメルカリなどで購入するのは絶対にNGです。
過去の事例では、悪質な販売業者がハードウェアウォレットの内部に仮想通貨を盗むウィルスを仕込んで販売したことで多くのユーザーが被害にあいました。
2018年1月にはメルカリでもハードウェアウォレットの出品が禁止になりました。
中古で購入する=ウィルスを仕込まれている恐れがあるので、絶対に正規代理店から新品のものを購入しましょう。
やや割高でも、仮想通貨の全資産を失うリスクに比べたら安い買い物だと思いますよ!
TREZOR(トレザー)の初期設定手順・使い方
TREZOR(トレザー)は使用するまでに以下の初期設定を済ませておく必要があります。
- ウォレットソフトのインストール
- PINコード設定
- リカバリーフレーズ設定※
※リカバリーフレーズは本体に付属されているデータ復元時に必要なコードのことです。紛失しないように大切に管理しておきましょう。
それぞれの手順について解説していきます。
ウォレットソフトのインストール
ウォレットソフトのインストールの設定は以下の3ステップで完了します。
- 本体をパソコンと接続する
- 公式サイトからソフトをダウンロード
- インストールして起動する
ウォレットソフトのインストールが完了したらPINコード設定の設定に移ります。
PINコード設定
PINコードの設定は以下の3ステップで完了します。
- 本体をパソコンと接続する
- 任意の数字4~10桁のPINコードを設定
- PINコードを再入力して完了
PINコードの設定が完了したらリカバリーフレーズの設定に移ります。
リカバリーフレーズ設定
リカバリーフレーズの設定は以下の3ステップで完了します。
- 本体の画面に24個の英単語が表示される
- 全てをメモする
- 質問が表示されるので、対応する番号の英単語を入力
以上で本体の初期設定は完了です。
【まとめ】ハードウェアウォレットのTREZOR
以上、ハードウェアウォレット「TREZOR(トレザー)」の特徴や使い方・メリットやデメリットでした。
仮想通貨のウォレットはハードウェアウォレットに限らず様々なタイプがありますが、オフラインで長期間安全に保管するならぜひハードウェアウォレットを活用してください。
他のタイプのウォレットと比較してもダントツに安全に保管することが出来るのでおすすめですよ。
この記事では「TREZOR」のみ紹介していますが、ハードウェアウォレットにも様々な種類があるので、ぜひ自分に合った最適な物を見つけて仮想通貨を安全に管理してくださいね。
(※記載されている情報は現時点のものなので、最新情報やアップデート情報などは公式サイトでチェックするようにしてください。)